昨日の続きです。
布には、何かが宿っていると思うことがあります。「何」かは判りません。
例えば、着物を着たときの長襦袢ですが、合成繊維の物より絹地の物の方が、肌にまとっった時のここち良さだけでなく「気」がしゃんとするのです。
現代は、着るたびに洗える、どこまでも絹地に近づけたポリエステルの物が多く出ていますが「絹地」の、包み込まれるような満足感には届かないのです。
そもそも、肌に直に身につけるものは手をかけない素の素材が良しとする感覚が昔からあるのですね。
だから絹に「心が整う」のは、とても自然な事なのです。
そろそろ、大好きな薄物の、夏の着物の出番が来ます!