電車の中で、ふと私は何でこの仕事を、この会社をやっているのだろうと思った。仕事がきついとか苦しいとかではなく、素朴に湧いてきた「何故?」です。
専業主婦にあこがれて結婚したのですが、20年で結婚生活は卒業しました。起業したのはその10年前でしたから、どこかに就職するという選択肢より、ともかく自分の携わっている仕事で「食べていかなければ」と思いました。
私はデザイナーでもなければ、洋裁技術も特別ありませんでした。仕事を始めた当初からのコンセプトは「暮らしの中の物作り」で、さらに「手仕事の温かさと、機能性」を追い求めてきました。そのビジョンは今も変わりません。
ブックカバーは今年で2万2千冊を送り出し、道中財布も2千個出荷しました。トートバッグ、巾着類も人気です。製作スタッフに只々感謝です。
鎌倉今村の商品は「工芸」とは違う、日常の心地良い暮らしの中の「雑貨」です。雑貨ですから「どうしても」という必要性は薄く、ついでに、手仕事ゆえの利益の薄さもあって、冒頭の「なんでこの仕事を・・・」になったのだと思います。
でも、でも、本当に沢山のお客様から嬉しい応援の言葉を頂いたり、励まして頂きながら、ここまで来ました、来れました。有り難うございます。
ご報告がございます。先日も書かせて頂きましたが、
3月1日(火)~鎌倉鶴岡八幡宮内に、大河ドラマ館がオープンします。勿論、今放送中の「鎌倉殿の13人」の、趣向を凝らした世界観をたっぷりお楽しみいただける事と思います。もう、私も今から楽しみなんです!
このドラマ館にはミュージアムショップも作られます。「鎌倉殿の13人」のグッズショップです。実は、ここに私共の商品も参戦させて頂くことになりました。本当に嬉しく、有難く、心が武者震いしております。
商品は3種、少しずつブログ他でご案内させて頂きたいと思います。どうぞ、お誘いあわせの上お越しいただきたくお願いいたします。
鎌倉の町が花に埋もれる春が、もうそこまで来ています。