鎌倉徒然草

鎌倉に住んで25年。四季折々の自然を楽しみながら、オリジナルの和雑貨の企画、製造、販売を展開しています。

貝の産む真珠

2018年02月13日 | 日記

昨日のブログの続きです。

「貝の産む真珠」が心に響きます。

私は母に怒られたという記憶がありません。

「まあ、なんて良い子なんでしょう」と思われてしまいますね。

逆です。思春期はおそらく、母ははじける私にひどく手こずっていました。

門限を守らない日常、目標の定まらない苛立ちも母にぶっけました。

未熟で、自分勝手で、甘えてました。

母は、いつも静かに見守っていてくれました。

何か事を起こした時は「悲しいわねー」と静かにつぶやくだけでした。

言いたいこと、怒鳴りたいこといっぱいあったはずです。

私という人間を、自分の全身で受けとめ、怒りもいらだちも葛藤しながら・・・、

包括していえば、私の過ち、未熟さ、勝手な行動すべてを抱えてくれていました。

気が付いたのは、私が「母」となってからです。申しわけない気持ちでいっぱいです。

母は89歳の生を終えるまで、その姿勢はゆるぎないものでした。

感謝の気持ちの一言も伝えられないまま葬り、別れてしまいました。

娘も人の親になり、私もおばあちゃんと呼ばれるようになりました。

「母」は、美しい真珠をその内に産み、私や、娘や孫にその輝きで、

私達の渉む道を照らしてくれています。

私は、残された日々の中で、果たして真珠を産むことが出来るでしょうか?

 

 

 

コメント
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