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ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

乃木坂17th握手会セールスで、9th「夏フリ」型大崩落は起こるか?遅過ぎる2期抜擢と格差の拡大 [18Feb17]

2017-02-18 02:00:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

(テレビ・ラジオ・イベント)

02月17日(金) [TV_BS] 24 : 08 〜 24 : 15 NHK BSプレミアム「エヴァ噺 特別編 アニメ『龍の歯医者』の見どころ」に、松村沙友理が出演

02月18日(土) [TV_BS] 23:15〜 NHKBSプレミアム『乃木坂46 SHOW!』。「サヨナラの意味」、橋本奈々未ソロ「ないものねだり」、真夏さんリスペクト軍団「2度目のキスから」のスタジオライブ

02月19日(日) [TV_CS] 13 : 00 〜 14 : 30 MUSIC ON! TV『M-ON! LIVE 乃木坂46「乃木坂46 真夏の全国ツアー2013」』
02月19日(日) [TV_CS] 14 : 30 〜 16 : 30 MUSIC ON! TV『5th YEAR BIRTHDAY 記念 乃木坂46特集』

『乃木坂46 5th YEAR BIRTHDAY LIVE』
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[公演日程] さいたまスーパーアリーナ
02月20日(月) Day1 (開演18:00) 橋本奈々未卒業コンサート
02月21日(火) Day2 (開演18:00)
02月22日(水) Day3 (開演18:00)
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02月22日(水) [演劇] ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の大阪公演初日 (梅田芸術劇場メインホール)

02月25日(土) [TV_CS] 22 : 30 〜 24 : 30 MUSIC ON! TV『5th YEAR BIRTHDAY 記念 乃木坂46特集』
02月25日(土) [TV_地デ] 25:00〜25:30 静岡朝日テレビ『ふじ△(ふじさんかっけー)』のレギュラーMCとして、若月佑美が出演

02月26日(日) [TV_BS] 23 : 00 〜 NHK BSプレミアム『乃木坂46のガクたび!』。乃木坂メンバーが全国各地の学校に「転校生」として一日入学し、生徒たちと同じ目線で学校生活を過ごす
02月26日(日) [TV_CS] 23:30〜24:00 TBSチャンネル1『乃木坂46えいご(のぎえいご)#15』に、レギュラーとして川後陽菜、北野日奈子、能條愛未、和田まあや、ゲストとして衛藤美彩、高山一実、星野みなみ/新内眞衣、堀未央奈が出演

(写真集)
01月25日(水) [Book] 齋藤飛鳥の1stソロ写真集『潮騒』が、幻冬舎より発売。撮影は、細居幸次郎氏で、北海道と石垣島でロケ
02月07日(火) [Book] 白石麻衣の2ndソロ写真集『パスポート』が、講談社より発売。撮影は中村和孝氏で、アメリカ西海岸のサンディエゴとロサンゼルスで4日間のロケを敢行
02月20日(日) [Book] 橋本奈々未の2ndソロ写真集『2017』が、小学館 CanCam編集部より発売
02月28日(火) [Book] 秋元真夏の1stソロ写真集『真夏の気圧配置』が、徳間書店より発売。ニューカレドニアでロケを行い、「天国に一番近い島」ウベア島での水着ショットもあるそうです
03月08日(水) [Book] 桜井玲香の1stソロ写真集『自由ということ』が、光文社から発売。マレーシアで撮影とのこと

(舞台)
01月15日(日)〜 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』 
生田絵梨花が木下晴香とのWヒロイン方式で、「ジュリエット」役を演じる『ロミオ&ジュリエット』が東京赤坂で上演中。
[上演期間と劇場]
東京公演 01月15日(日)〜02月14日(火) 赤坂ACTシアター
大阪公演 02月22日(水)〜03月05日(日) 梅田芸術劇場メインホール
[公演日程]
# ピンク色で示したものが、生田絵梨花の出演回
#「^」は上演後にアフタートークのある回で、ピンク色の「^」に、いくちゃんが参加
=============================
大阪公演日程 : 梅田芸術劇場メインホール
02月22日(水) 01日目 第01公演(18:30)
02月23日(木) 02日目 第02公演(13:30)
02月24日(金) 03日目 第03公演(13:30)^
02月25日(土) 04日目 第04公演(12:30)&第05公演(17:30)^
02月26日(日) 05日目 第06公演(12:30)&第07公演(17:30)
02月27日(月) 06日目 第08公演(13:30)
02月28日(火) 07日目 休演日
03月01日(水) 08日目 第09公演(13:30)&第10公演(18:30)
03月02日(木) 09日目 第11公演(13:30)
03月03日(金) 10日目 第12公演(13:30)^
03月04日(土) 11日目 第13公演(12:30)&第14公演(17:30)
03月05日(日) 12日目 第15最終公演(13:30)
=============(千秋楽までの日程)================

乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 19Dec16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['17Jan〜Mar]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Jan~Mar17)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



今週の木曜金曜、2月16日17日に、乃木坂17枚目個別握手会の第2次受付が行われ、欅坂の4枚目は、結局、そこに重ねる形で、応募をスタートさせています。

その結果、オリコン初動に流し込めるのは、以下のように、乃木坂の6次分に対して、欅坂は7次分となっている。

(表0) 乃木坂17枚目と欅坂4枚目の選抜発表、個別握手会応募、CD発売のスケジュール

凡例
グループ名_シングル番号
個別握手会の応募開始日 担当選抜のテレビ発表日 CD発売日 [オリコン初動への算入が推測される応募次数分 選抜発表からCD発売までの期間]

# オレンジ色は予想

乃木坂46_17枚目
応募02/09(木) 選抜01/29(日) CD発売03/22(水) [6次算入 7週+3日]

欅坂46_04枚目
応募02/16(木) 選抜02/26(日) CD発売04/05(水) [7次算入 5週+3日]


乃木坂は、珍しく、個別握手会の応募開始より先に、選抜メンバーを発表していますが、多分、スーツブランド「はるやま」のCMが流れ始めると、そこに17th選抜の1、2列目が、ほぼそのままの序列で登場するので、早めにお披露目したのだと思います。

一方、欅坂は、初動算入分として、7次を下回るのは避けたいので、乃木坂の応募スケジュールと1次しか離れていないけど、4月5日(水)のCDリリースに向け、予約販売を開始したのでしょう。

楽曲セールスが波に乗っている中、CDセールスでも順調さをアピールしたいところで、4枚目で前作割れなんてトンデモナイという意気込みなのかもしれません(笑)。


ただ、「前作割れ」となると、欅坂4枚目より、乃木坂17枚目の方が、ずっと可能性が高い。

第1次応募終了後の完売部数は、秋元真夏の1部のみだったそうですが、初回受付は申し込み制限もあり、とくに驚くことではない。

しかし、多くのメンバーが「欠席」する17枚目個別握手会は、前作からの総部数増減が、1期2期の175部減を、3期の144部増で補う構図になっており、追加の会場がなければ、かなり厳しい展開になるのは避けられません。

何と言っても、1期2期の減少分は、ほとんどがCDリリース前に完売を見込めるトップメンバーによる部数で、逆に、3期の増分は、1部あたりの上限枚数と完売スピードをあまり期待できない部数で、どこまで埋め合わせ出来るかどうか、ん~、さすがに届かないでしょう(笑)、と言いたくなる面がある。


ぶっちゃけると、17枚目に関しては、初動であれ、累計であれ、前作より数字が下がっても、個人的には、あまり気にしていません。

握手会より、メンバーの外仕事を優先するのは、評価出来る姿勢で、部数構成そのものがCDセールスを下げる方向に設定されているのだから、かりにオリコンの数字がダウンしても、基本的には「想定内」です。

しかし、では、どんな数字が出てきても大丈夫かというと、決して、そんなことはない。

CDセールスの「前作割れ」には、気にしなくて良いケースと、本気で心配しなければならないケースがあります。


乃木坂の歴代シングルで、オリコン初動が前作を下回ったのは、9枚目「夏のFree&Easy」と15枚目「裸足でSummer」の2つです。

ただ、同じ「前作割れ」であっても、9枚目の方が、15枚目より、遥かに深刻な問題を含んでいる。

というのも、それが個別握手会セールスの「大崩落」を伴っていたからです。


再掲になりますが、次の表は、各シングルの発売週における「ルックアップ」の順位を示しています。

(表1) 乃木坂46表題曲の発売週における Billboard JAPAN Hot100「ストリーミング数」「ルックアップ」の順位とオリコンの成績

凡例
(BJ) Hot100 順位 [S]「ストリーミング数」順位 [L]「ルックアップ」順位 (OC) オリコン順位 売り上げ枚数 : 発売後経過週(チャートの日付) シングル番号 曲名

#「発売後経過週」は、CD発売週を「1週目」、その前週を「1週前」として数え、その週における順位や売り上げ枚数を示している
# この表では、すべて「1週目」の発売週を取り上げている
#「ルックアップ」は、CD収録曲のPCによる読み取り数
#「シングル番号」で「No.07」は7枚目、「No.08」は8枚目
# ピンク色の曲名は、「ルックアップ」が1位ではないものを示している

(BJ) 01位 [S]01位 [L]02位 (OC) 1位 39.5万枚 : 1週目(2013/12/09付) No.07 バレッタ
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 45.8万枚 : 1週目(2014/04/14付) No.08 気づいたら片想い
(BJ) 01位 [S]01位 [L]04位 (OC) 1位 42.2万枚 : 1週目(2014/07/21付) No.09 夏のFree&Easy
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 47.9万枚 : 1週目(2014/10/20付) No.10 何度目の青空か?
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 50.0万枚 : 1週目(2015/03/30付) No.11 命は美しい
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 60.9万枚 : 1週目(2015/08/03付) No.12 太陽ノック
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 62.7万枚 : 1週目(2015/11/09付) No.13 今、話したい誰かがいる
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 75.0万枚 : 1週目(2016/04/04付) No.14 ハルジオンが咲く頃
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 72.8万枚 : 1週目(2016/08/08付) No.15 裸足でSummer
(BJ) 01位 [S]01位 [L]01位 (OC) 1位 82.8万枚 : 1週目(2016/11/21付) No.16 サヨナラの意味


Billboard JAPAN Hot100のCD発売週「ルックアップ」において、確認出来る範囲で、乃木坂のシングル表題曲が1位を逃したのは、7枚目「バレッタ」の2位と、9枚目「夏のFree&Easy」4位の、2回だけです。

つまり、9枚目は、オリコン初動が「前作割れ」すると同時に、発売週「ルックアップ」が過去最低の4位にまで下がっている。

「ルックアップ」は、CD読み取り数に従って付けられた順位で、AKB48Gのランキング動向から、ライブにおける観客動員力など、ファンの「人数」を反映することが分かっています。


つまり、乃木坂は、9枚目シングルにおいて、ファンの大規模離脱が起こった可能性があります。

ちなみに、この週で「ルックアップ」が1位だったのは、「夏のFree&Easy」と同週発売である、ラブライブ系の μ's「KiRa-KiRa Sensation!」で、オリコン初動は4.9万枚でした。

一方、15枚目「裸足でSummer」は、「ルックアップ」で1位を獲得しており、ファン人数の減少を窺わせる節はなく、実際、初動で前作を下回ったものの、発売8週目以降の累計では、常に上回っている。

それに対して、9枚目は、初動だけでなく、累計でも「前作割れ」している唯一のシングルで、CDセールスが受けたダメージの大きさが分かります。


サウンドスキャン第1週の数字を調べると、9枚目の店頭販売分は、前作から8千枚ほどの減少で、さほど大きな差はない。

従って、オリコン初動が3.6万枚ダウンした原因は、個別握手会セールスの不調だと考えられます。

そして、メンバーごとの完売状況から、9枚目のCD売り上げが、これほど厳しい展開となってしまった経緯が見えてきます。


実は、個別握手会のセールスは、8枚目「気づいたら片想い」から、すでに大幅な下降を始めており、9枚目「夏のFree&Easy」は、それが覆い隠せないほど大きくなってしまって、遂に初動「前作割れ」として、表面化したと見るのが妥当です。

(表2) 乃木坂46シングル、7、8、9枚目個別握手会の第13次応募終了時点でのグループ別完売状況

凡例
グループ名
完売部数/担当部数 (完売率) 推定売上枚数 @ グループ人数 : シングル番号と応募次数

#「1期A」は、2014年当時、最高30部を売り切る握手会人気をすでに備えていた、秋元真夏、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、橋本奈々未、深川麻衣、松村沙友理、若月佑美の10人から成るグループ
#「1期B」は、「1期A」以外の1期メンバーから成るグループ。8枚目を最後に市來玲奈が「卒業」したため、7、8枚目は20人、9枚目が19人
#「2期」は、2期メンバーから成るグループ。7枚目を最後に西川七海が「卒業」、9枚目から相楽伊織が「復帰」したため、7枚目13人、8枚目12人、9枚目13人
# シングル名は、7th「バレッタ」、8th「気づいたら片想い」、9th「夏のFree&Easy」
#「推定売上枚数」は、CD1枚あたり8秒、完売1部675枚としてシミュレーション

1期A
280部/288部 (0.972) 19.4万枚 @ 10人 : 7th13次
281部/294部 (0.956) 19.8万枚 @ 10人 : 8th13次
265部/270部 (0.981) 18.2万枚 @ 09人 : 9th13次

1期B
142部/266部 (0.534) 16.5万枚 @ 20人 : 7th13次
054部/330部 (0.164) 13.5万枚 @ 20人 : 8th13次
012部/358部 (0.034) 09.8万枚 @ 19人 : 9th13次

2期
043部/110部 (0.391) 06.4万枚 @ 13人 : 7th13次
013部/135部 (0.096) 05.0万枚 @ 12人 : 8th13次
005部/153部 (0.033) 04.2万枚 @ 13人 : 9th13次

松井玲奈
005部/005部 (1.000) 00.3万枚 @ 01人 : 9th13次

全体
465部/664部 (0.700) 42.4万枚 @ 43人 : 7th13次
348部/759部 (0.458) 38.3万枚 @ 42人 : 8th13次
287部/786部 (0.365) 32.5万枚 @ 41人 : 9th13次


当時、すでに握手会人気のトップメンバーだった10人は、7枚目「バレッタ」、8枚目「気づいたら片想い」、9枚目「夏のFree&Easy」で、常に95%を越える完売率を達成し、「1期A」の売り上げ枚数は、ほぼ一定で推移しています。

9枚目は、前作から1.6万枚ほど減っていますが、音大受験に専念するため「一時休業」した生田絵梨花が、8枚目で獲得したセールスが1.7万枚なので、ちょうど、いくちゃんの分だけ少なくなった勘定です。


ところが、トップメンバー10人以外の1期に目を向けると、全然違う景色が広がっている。

「1期B」は、7枚目「バレッタ」で266部中142部、53.4%の完売率を達成し、推定16.5万枚を売り上げていました。

しかし、8枚目「気づいたら片想い」では、完売部数が半分以下の54部となり、完売率は16.4%に激減、推定で3万枚も売り上げを落としている。

さらに、この下落傾向は、9枚目に入ってもブレーキが掛からず、完売がたった12部、完売率は3.4%に、暴落してしまう。


そして、「2期」でも、8枚目から、同じことが起こっています。

7枚目で43部を売り切り、39.1%と、まずまずだった完売率は、8枚目で13部完売の9.6%に低下。

9枚目では、もはや5部しか完売が出ず、3.3%にまで率が下がっている。


当然ながら、「全体」セールスも、7枚目で70.0%だった完売率が、8枚目に45.8%、9枚目は36.5%と、2作連続での大幅減を喫します。

9枚目「夏のFree&Easy」から、「兼任」である松井玲奈が選抜と握手会に参加しますが、「巻き込み」効果はほとんどなく、乃木坂の個別握手会セールスは、7枚目から8枚目で4.1万枚減、8枚目から9枚目に5.8万枚減と、歯止めのかからない「大崩落」状態に陥ってしまった。

つまり、9枚目で起こった初動と累計の「前作割れ」は、8枚目から始まった個別握手会セールスの激しい下落が、オリコンの売り上げ枚数という、分かり易い数字として、表に出てきただけで、事の発端は「気づいたら片想い」にあると考えるのが妥当です。


2014年の5月25日(日)、岩手で開催されたAKB48全国握手会で、メンバーが刃物で襲われる傷害事件が発生します。

事件の後、AKB48Gは、しばらくの間、握手会再開の目処が立たず、CDセールスは明らかな影響を受け、薄氷のミリオンが続きます。

一方、乃木坂は、9枚目個別握手会応募の3次と4次の間に事件が起こり、5日後に『16人のプリンシパル trois』が始まっています。

この事件が、乃木坂のCDセールスをも引き下げたという見方があるので、(表2)では、13次応募という期間で、個別握手会セールスを比較しています。


時系列を理解しやすくするため、以下に、7、8、9枚目シングルの主な日程を載せておきます。

(表3) 乃木坂46シングル、7、8、9枚目に関する選抜発表、CD発売、個別握手会応募の日程

凡例
選抜[担当選抜がテレビで発表された日] 発売[CD発売日] 13次[個別握手会第13次応募終了日] シングル番号「タイトル」

選抜['13/10/06] 発売[11/27] 13次[02/10] 7th「バレッタ」
選抜['14/01/26] 発売[04/02] 13次[05/02] 8th「気づいたら片想い」
選抜['14/05/11] 発売[07/09] 13次[08/01] 9th「夏のFree&Easy」


(表2)で調べている8枚目13次応募は、事件発生前の5月2日(金)に終わっているので、7枚目からの個別握手会セールス大幅下落は、事件とまったく関係ありません。

さらに、9枚目の13次応募は、事件後、9週間も経った8月1日(金)に終わっている。

2日後の8月3日(日)は、深夜の『乃木坂って、どこ?』において、生田絵梨花が10th選抜センターに抜擢された放送回で、そこまで事件のショックが尾を引くとは、さすがに思えない。


スケジュール設定から、初動に流し込める個別握手会セールスは、7枚目が5次応募分、8枚目が8次応募分、9枚目は9次応募分までで、(表2)で示した差が、そのまま反映されているわけではありません。

算入次数を多く稼ぐことで、「1期A」の売り上げを出来るだけMAXに近づけ、初動をアップするのは、当時、定番手法のようでしたから(笑)。

しかし、ある程度長めの応募次数に揃えて比較したとき、「1期B」と「2期」の完売部数、完売率、推定売り上げが連続で大幅下落しているのは、両グループに属するメンバーのファンが、乃木坂を離れてしまった可能性を示すものです。

 

初動算入分に絞っても、(表2)と同じく、9枚目において、「1期A」は、8枚目を凌駕するほどのペースで順調に完売部数を伸ばしており、逆に、「1期B」と「2期」は不調が顕著です。

当時、AKB48Gの握手会や写真会が次々と延期される中、乃木坂は、消化中だった8枚目握手会を予定通り実施すると、早々と発表し、『プリンシパル』もそのまま始まって、連日大盛況だった。

警備は強化されたものの、乃木坂は、8、9枚目の握手会を含む、すべてのイベントを予定を変更せずにこなしていき、スケジュール上、事件の影響はほとんどなかった。

従って、初動に関しても、「前作割れ」の原因は、8枚目「気づいたら片想い」からすでに始まっていた、「1期A」と「1期B」「2期」の、握手会人気の格差拡大であり、背後にあるファンの離脱だと思います。

そして、この推察は、9枚目表題曲「夏のFree&Easy」の発売週「ルックアップ」が、4位に落ちてしまったことと、符合している。


トップメンバー以外のファンが大量に去ってしまった理由として一番に考えられるのは、8枚目「気づいたら片想い」から、握手会人気の高いメンバー順に、フロントから並べていく、厳密な「握手会主義」が、誰の目にも明らかになったことです。

(表4) 乃木坂46シングル、7、8、9枚目の選抜メンバー構成

#「1期10」はメンバー名が青色
#「2期」はメンバー名がオレンジ

7th選抜「バレッタ」
(3列目) 伊藤万理華 衛藤美彩 齋藤飛鳥 秋元真夏 深川麻衣 中元日芽香 川後陽菜 高山一実
(2列目) 桜井玲香 生田絵梨花 生駒里奈 若月佑美
(1列目) 西野七瀬 白石麻衣 堀未央奈(c) 橋本奈々未 松村沙友理

8th選抜「気づいたら片想い」
(3列目) 川村真洋 北野日奈子 樋口日奈 秋元真夏 和田まあや 高山一実
(2列目) 桜井玲香 若月佑美 生田絵梨花 松村沙友理 深川麻衣
(1列目) 堀未央奈 白石麻衣 西野七瀬(c) 橋本奈々未 生駒里奈

9th選抜「夏のFree&Easy」
(3列目) 衛藤美彩 井上小百合 斉藤優里 星野みなみ 大和里菜 堀未央奈 高山一実
(2列目) 若月佑美 秋元真夏 桜井玲香 深川麻衣 生駒里奈
(1列目) 松井玲奈 白石麻衣 西野七瀬(c) 橋本奈々未 松村沙友理


7th選抜では、すでに高い握手会セールスを誇っていた秋元真夏と深川麻衣が3列目に置かれ、さらに、まだ実績のなかった2期メンバーの堀未央奈がセンターに大抜擢されるなど、すべてが握手会人気で決まっているわけじゃない、という雰囲気が残っていました。

しかし、8th選抜では、握手会人気トップの西野七瀬がセンターに抜擢され、その両脇に、白石麻衣と橋本奈々未が入り、セールスのトップ3がフロントのトップ3を占め、「握手会主義」が疑う余地のない「形」として提示される。

また、握手会人気が伸び悩んでいる「1期B」メンバーは、3列目に1回起用されるだけ、という空気が漂い始めていた。

一方、2期の起用は、堀未央奈がフロントにいること、さらに北野日奈子が2人目として選抜入りしたことで、今後も他のメンバーが抜擢されるかもしれないという、一縷の望みがありました。


ところが、9枚目では、白石、西野、橋本が引き続きトップ3に抜擢された上、休業の生田絵梨花と衛藤美彩以外の「1期10」8人が1、2列目に入り、残りの福神2人を、「兼任」の松井玲奈と生駒里奈が占めるという、ガチガチの固定選抜が実現。

さらに、2期は、堀未央奈が3列目となり、北野日奈子はアンダーに行き、アンダーからは誰も選抜入りしなかった。

ここに至って、「1期B」と「2期」のファンは、自分の応援するメンバーが選抜上位に抜擢されることが、遥か遠い道のりになってしまったことを痛感することになる。


8枚目、9枚目と進むにつれ、強化され、明確になっていく、握手会主義に基づく選抜の固定化が、「1期B」と「2期」のファンに重くのしかかり、乃木坂史上稀に見る大量離脱を生み出し、個別握手会セールスを2作連続で大きく下落させた。

そう考えると、一連の流れが上手く説明出来ます。

そして、離脱したのは、ファンだけに留まらなかった。


9枚目「夏のFree&Easy」を最後に、1期の伊藤寧々、2期の矢田里沙子と米徳京花が、乃木坂を「卒業」します。

「卒業」の理由は様々だと思いますが、8枚目、9枚目で起こった、握手会主義による選抜の固定化、「1期B」と「2期」のファン離脱、オリコン初動の「前作割れ」が、彼女たちの決断とまったく無関係だったとは、言い切れないものを感じます。

今は、アンダーが単独で武道館ライブを行ったり、雑誌のグラビアに載ったり、テレビやWebの番組に出演したり、さまざまな活躍の場がある。

しかし、当時は、選抜に入らなければ、ほとんど仕事がなく、「固定化」が進む状況を眺めながら、このままで良いのかと、あれこれ不安や疑問を抱くのは、ファンも、メンバーも同じだったと思います。


乃木坂に入ってまだ間もない2期が、最初の期待を背負って進み、握手会主義という猛烈な逆風に吹かれ、いかに苦しんだか、次の表が物語っています。

(表5) 乃木坂46シングル、7、8、9、10枚目における、個別握手会第13次応募終了後の2期完売状況

凡例

メンバー名(漢字2文字) : 完売部数/担当部数 [シングル番号]


堀未 : 15/22 [7th] 05/28 [8th] 03/30 [9th] 02/33 [10th]
北野 : 09/14 [7th] 05/19 [8th] 01/21 [9th] 00/26 [10th]
新内 : 02/10 [7th] 00/10 [8th] 00/15 [9th] 02/19 [10th]
伊藤 : 01/10 [7th] 00/10 [8th] 00/10 [9th] 00/12 [10th]
鈴木 : 04/06 [7th] 00/10 [8th] 00/10 [9th] 00/05 [10th]
伊藤 : 04/06 [7th] 01/10 [8th] 00/10 [9th] 00/12 [10th]
山崎 : 03/06 [7th] 01/10 [8th] 00/10 [9th] 00/12 [10th]
寺田 : 02/06 [7th] 00/10 [8th] 00/10 [9th] 00/07 [10th]
西川 : 01/06 [7th] 卒業
渡辺 : 01/06 [7th] 01/06 [8th] 00/09 [9th] 02/10 [10th]
米徳 : 01/06 [7th] 00/10 [8th] 00/10 [9th] 卒業
矢田 : 00/06 [7th] 00/06 [8th] 00/04 [9th] 卒業
佐々 : 00/06 [7th] 00/06 [8th] 00/10 [9th] 00/07 [10th]
相楽 : 00/00 [7th] 00/00 [8th] 01/04 [9th] 01/19 [10th]


10枚目で、新内眞衣と渡辺みり愛が売り上げを伸ばしているのは、9枚目期間中に開催された『16人のプリンシパル trois』で、活躍したことが反映されているのだと思います。

但し、この「何度目の青空か?」に至っても、「2期」グループの人気が復活した気配はない。

8枚目と9枚目で離れてしまったファンが、10枚目でも戻っていない可能性があります。


矢田里沙子と米徳京花が「卒業」して、すでに2年半が経ちますが、残った11人の中、未だに選抜入りしたことのないメンバーが6人もいて、福神経験者は堀未央奈1人だけです。

厳しい状況で諦めず、乃木坂で長く頑張ってきたのに、あまりに抜擢が遅い。

再び、メンバーとファンの大量離脱を招かないよう、2期の選抜上位への起用を迅速に進めるべきじゃないでしょうか。


17枚目のオリコン初動が「前作割れ」することは、基本的に問題ないけど、万が一、発売週「ルックアップ」が1位を獲得出来なかったら、深刻に捉えた方がいい。

AKB48は、2016年、4枚のシングルをリリースして、すべて初動ミリオンを記録していますが、その中で、「翼はいらない」と「ハイテンション」の2枚が発売週「ルックアップ」の1位を逃しています。

2015年から数えると、8枚中4枚の1位陥落となり、ファン人数の減少傾向を危惧させる数字です。

一部の「勝ち組」メンバーだけが、選抜の上位ポジションを占め、大きな外仕事を連発する状況は、同時に、若手メンバーの大量「卒業」とファンの大規模離脱を引き起こす危険がある。

グループアイドルである以上、行き過ぎた「格差」は、結局、グループを弱体化させると思います。


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