goo blog サービス終了のお知らせ 

葉山の四季

葉山の四季をお伝えしたいと思います。

この世をば……望月の……。

2013-07-24 20:34:36 | 中間詩的つぶやき

 昨夜は月齢14.8、満月、満月を望月ともいいます。

   望月といえばこの和歌

   此の世をば我が世とぞ思ふ望月のかけたることもなしとおもへば

    平安時代栄華を極めた藤原道長がこれを詠んだのは、娘たちを入内させ

 三代天皇の外威となり全盛期を迎えた時・1018年でした。

  その二年前、同じく月を詠んだ和歌でも

    心にもあらでうきよにながらへば恋しかるべき夜半の月かな

  は、その道長に天皇の位を追われた三条天皇の和歌で、『百人一首』に

 もとられています。

 道長・三条などの天皇貴族間、貴族対貴族などの権力闘争において、各々

のガードマン的役割をはたしていた「兵=つわもの」が時代を背負って立つの

は、平安時代の次の時代、鎌倉幕府よって幕が開かれた「武士の時代」です。

 

 昨夜、この湘南の地では僅かの時間、雲間から満月がアリバイ証明的に見

られましたが、ところ変われば見えたり見えなかったりだったでしょう。それ以

上に参議院選を終えたあとのそれぞれで、見えるもの見えないものがあった

ことでしょう。

 月の満ち欠けが「天体の理(ことわり)」であるならば、時代の推移は「社会

の理」、その遅速は「政治の理」であり「人心の理」です。

 この間、詠み手はどんな心を詠んだのでしょう。「赤旗」紙の歌・句・詩に注目

したいと思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。