2014年1月9日(木)は、チャーリードッグスクール今年最初の秋ヶ瀬公園お散歩トレーニングでした。
前日の夜から明け方にかけて雨が降っていて、天気予報は9時から15時までは晴れ、その後また雨が降るという予報で、朝5時に起きて外を見ると真っ暗だし、道行く人は傘をさしていないけれど地面は濡れて光っていました。
今年最初の散トレなのに、本当に開催できるかなあ・・・と一抹の不安が。
でも朝の時点で雨が降っておらず、天気予報も散トレ開催中はお天気が持ちそうということで、決行となりました。よかった~。(≧∇≦)チャーリーママさん、ありがとうございます!
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この日は7組9頭の小人数での散トレになりました。
土がドロドロの冷たい道は小さいワンコさんにはちょっと辛いかも、ということで、前日からアスファルトの道メインで歩く、そして”すれ違い練”をしてみましょう、というお話しになっていました。
ということで、まずは隣の駐車場までみんなで歩きました。
こ~んな感じでアスファルトの上をあるきました。
ひなパパさん、何拾ってる?^^;
新しいコース、楽しいな~~♪
なんて思っていたのもつかの間、空から轟音が響いてきました。ヘリコプターが私たちの頭の直ぐ上を飛んでいます。^^;
道満グリーンパークでヘリの防災訓練(水を汲んで撒く!)を見たことがあったのでそれかと思いきや、この日は離着陸の訓練だったようです。
このヘリの音、ワンコさんにとっては非日常もいいところ!^^;ですよね。私達飼い主にとっても非日常でしたもん。
ヘリの爆音の下でルビーの様子を見てみると、おやつもは美味しそうに食べられたし、声も届いていたし、一見普通に見えました。自己紹介中何度か後足で立って私にザワザワしてる旨伝えてきたので「そうだねザワザワするね~。」と共感の言葉をかけたりしていましたが、ザワザワの源がこのヘリの音だったのか、ワンコさんの吠える声なのか、それとも他に理由があったのか、ちょっとわかりませんでした。
自己紹介では、それぞれ今年の目標を発表しました。
私は、去年勉強した古典的条件付けを引き続き意識しながら、今年はルビーの(もちろん他のワンコさんもですが)ボディランゲージを感じ取って、それに応えられるようになりたい。
先日の座学の際にチャーリーママさんからもお話しがありましたが、ボディランゲージを見る努力をしながら自然体で居られるような自分を作りたい。
また、ルビーのボディランゲージを邪魔しない、または助けるリード使いや動きを出来る様になりたいです!
ということをお話しさせて頂きました。
また、お話はしませんでしたが、この日の目標は、”ルビーから目を切らない!”でした。
が、その割には写真が多かった・・・です・・・ね。という事は・・・^^;
ぼちぼち行こうと思います。^^;
自己紹介の後、チャーリーママさんからお話しがありました。
一つはオレオママさんの自己紹介の
「オレオちゃんは今年で2才になるので、そろそろ辛抱というものを教えて行ってあげたい」
という言葉から、2才くらいまでのパピーの間は犬を十分に満たしてあげる事の重要性をお話しして下さいました。
この”満たす”ですが、私なりの解釈で説明をすると、
”満たす”ということは、犬という生きものを知って(成長過程や習性を含む、生物学としての犬を知って)”欲を満たす”、という意味と、嬉しい・楽しい・安心・そして肯定感という”ポジティブなもので感情を満たす”、という2つがあるのではないかなあと思いました。
散トレっ子達はパピーの頃から叱られる事(犬に警戒心を芽生えさせる人間仕様の”叱り”)がない為、”犬の欲求階層”の底辺にある一番大切な部分(命の安全)が満たされています。
底辺にあるこの欲求階層がどのくらい大切かというと、この部分が満たされなければ他のどの階層も満たす事はできないと言われているほど大切な欲求です。ですのでこの部分が満たされているかいないかで、犬の生きやすさは全然違ってくるはずです。小さなころから散トレに参加している散トレっ子達は、この部分が満たされています。または飼い主は満たすことを目指します。
また、リードによる過剰な制御も、犬からすると否定感を感じると思われるので、散トレではむしろリードゆるゆるで犬の後をついていく、という事をまず最初に飼い主が学びます。これも欲求を満たすことにつながると思います。
さらに、散トレでは食べ物(おやつ)という犬にとって無条件に良いものを、名前や褒め言葉と一緒にこれまた”無条件に”バンバン与えられるので、何もしなくても”そのままの自分が受け入れられる”という肯定感や、嬉しい・楽しい・美味しいというポジティブな気持ちに満たされます。
また、この犬にとっての無条件強化子であるおやつは、飼い主さんはもちろん、その他の人間や、その人間と一緒にいる犬達、さらにその周りの全てのものを犬達にとって”良いもの”として条件づけてくれます。(ポジティブな古典的条件付け。)
欲求を満たされ、また無条件に受け入れられ(肯定され)、自分の周りのものがぜーんぶ良いもの、楽しいもの、と思える犬は、満たされている、と言えるのではないでしょうか。
”満たされる”という経験は、キャパシティを広げ、自信を育みますよね。
しつけは”満たされる”という経験を十分にしてからでも遅くない。
というよりもむしろその方が良い。
子犬を向かえたら直ぐにしつけ、ではなく、まずは満たす事に重点をおき自信を育ててあげると、大人犬になった時、人間社会の様々なことを無理なく聞き入れてくれる(生きやすい)ワンコさんになるのではないでしょうか。
というのが私なりの解釈でした☆
また、この後もうひとつ”すれ違い練”の際の事をお話しして下さったのですが、それは後の方で書きますね。
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ということで、自己紹介のあと、今日はいつもと反対周りで公園内を歩き始めました。
「ルビー」と呼ぶと振り返って、頭を下げるシグナルを出しながら戻ってきます。
かわいいね~♪
しばらく歩いたところに、ドロドロの土を落ち葉が覆ってくれている場所があったので、今日はそこで基礎トレをしました。
「名前を呼んでおやつ全3バージョン」をオレオママさん♪
写真の様に、オレオママさんが説明をしている間は自分の事^^;をしているオレオちゃん。
でもデモが始まって名前を呼ばれると、ちゃんとオレオママさんに集中する事ができていました。
日常的に「名前を呼んでおやつ」に取り組まれているからこそのオレオちゃんの様子なんだろうな~と思いました。
そして、「マグネット」のデモを純子&遊くんままさん♪
初のデモでドキドキだったかもしれませんが、純子ちゃん、ちゃんと純子&遊くんママさんの手の動きについて歩いていました。可愛かったです♪
そして、「オンリードのおいで」を私がやらせて頂きました。
先月やらせて頂いた時は、リードを張らないで「おいで~」
で着いてこさせる、というのは意識してやっていたのですが、
「おいで~」を言うタイミングを意識できていなかったので、その辺を確認させて頂きながらデモをしました。
「おいで」を言うタイミングというのは、飼い主の方を見ていないワンコさんに対して名前を呼ぶと、ワンコさんが振り返りますよね。その振り返るのと同時に飼い主さんはクルッとワンコさんに背を向けて、そしてリードを延ばしながら
「おいで~」
でワンコさんから去ります。
ワンコさんが振り向いた瞬間に背を向けるのがポイントです。
そうやって飼い主の背を追わせること、そして追ってきて飼い主さんの元に辿り着いてホッとする・・・。そういった安心感を沢山経験させてあげる事が飼い主さん&ワンコさんとの間でとても大切です、
というお話しでした。
そして、この日のメインイベント^^;「すれ違い練」を行いました。
”チームT”^^;と”チームTじゃない”(自己申告制^^;)の2チームに分かれ、円を反対方向に歩きだします。普段のお散歩の様んなシチュエーションですれ違うというこの練習は、散トレでは初めての経験です。
で、これが私がみんなとすれ違う時の写真です。
こんな感じでお互いにワンコさんを道の反対側に誘導して人間が間に入る形ですれ違っていました。
ルビーは私の左側にいます。
チャーリーママさんのワンコさんであるチワワのココちゃんは、ワンコさんとすれ違う時、チャーリーママさんを挟んでワンコさんと反対側の位置に来て歩くそうです。
わが家のルビーは自分からその位置に来ることはあまりなく、どちらかというとワンコさんを確認したい事の方が多いようで、すれ違うワンコさん側を歩きたがる事が多いのですが、そういう場合でも、相手のワンコさんの事を考えて、ルビーをすれ違うワンコさんとは反対側の位置に誘導して(人がインターセプトの位置)歩くのがGood!とおっしゃっていました。
実際、散トレではそうしている方がほとんどだと思います。誘導は私は手のひらターゲットでしています。
また、この”すれ違い練”、一体どんな感じになるかなあ、というお話しを自己紹介の時にチャーリーママさんがして下さったのですが、何も特別なことは起こらずすんなりいくかもしれないし、もしかするとガウガウが始まるかもしれないし・・・。
ただ、ガウガウしても、失敗しても、気にし過ぎずとらわれず、それを笑い飛ばしてしまうくらいの方が良いですよね。飼い主さんががっかりした顔を見てワンコさんはどう思うかな?
という様な事をチャーリーママさんがおっしゃっていて(ヘリの音がうるさくて正確に聞き取れていないかもですが)、これって実はとっても深い事なんじゃないかな~と思いました。
つまりワンコさんはネガティブな気持ちからガウガウした。
そして飼い主さんを見たらがっかり(怖い)顔をしていた。
やっぱりガウガウした対象は良くないものなんだ!
というように、飼い主さんのがっかり顔がガウガウの対象に対呈示されてしまう(ネガティブな古典的条件付け)、のではないかな~と。
失敗しても、失敗を失敗にしない、というか、失敗は必ずするものなのだから、その時に何を対呈示し続けるかでワンコさんに伝わるものが変わってくるのかもしれない、ワンコさんの認識が変わってくるかもしれない・・・。
笑顔や穏やかな雰囲気を対呈示され続けたら、ガウガウの対象は警戒しなくていいものなんだ、というふうにワンコさんの認識が変わってくるかもしれませんよね。
そんなことを考えていました。
で、実際にみんなと何回もすれ違ってみてどうだったかというと、なんともスムーズなすれ違いだったのですよ~。
以前、円になったみんなの周りを自分のワンコさんとコンタクトを取りながら歩く、というのをやったことがあったのですが、その時は私撃沈でした。^^;
ルビーと全くコンタクトがとれなかったのです。円になっているお仲間さんの所に行きたくてしかたがないルビーをこちらに集中させる事が出来なかったのです。あの頃はまだ「名前を呼んでおやつ」の取組みが浅かったからかもしれません。
でも今回は違いました。より日常に近い状況の中で、みんなが自分のワンコさんとコンタクトを取り、さりげなくインターセプトしながらのすれ違いは、本当にスムーズでした。
自分のワンコさんとコンタクトを取りながら歩くということは、ワンコさんは飼い主さん以外からはスルーされている様なものですから、スムーズに行く理由はそういうところにもあるのかな~とも思いました。
普段のお散歩でもこういう風景が当たり前になる日が来るといいな~~なんて。^^
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その後、落ち葉の広場で各自チャーリーママさんに質問。
変な動きしたチャーリーママさんに”ポカーン”のひなた君。
良い表情だ~(≧∇≦)
この日秋ヶ瀬散トレ初参加のひなパパさん。
ひなた君の前に出る形のインターセプトをしようとすると転移噛みが出ることを相談されていました。
後ろからの誘導にすると良い(詳しい事はチャーリーママさんに直接聞いて下さいね。)と助言頂いたあと実際にやってみて下さったのですが、その時
「ひなた」
というパパさんの声へのひなた君の反応が素晴らしかったのですよね。
そこでチャーリーママさんがひとこと。
「こういうのを見ると、”名前を呼んでおやつ”ってすごいなって思うでしょ?」
って。
本当にそうですね。
頭の中がわちゃーー!となってる時に、それを瞬時に遮断して、ワンコさんにとっての港がある場所を示してくれる”名前”。
飼い主にとっても大切な拠り所になってくれる「名前を呼んでおやつ」だなあ。
自分と自分のワンコの為に一生続けて行きたいトレーニングだなと改めて思いました。
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そして最後に終わりの会をして、解散です。
クロス君もみんなの近くをウロウロ♪
この日はルビーを常に視界に入れておく、というのを目標にしていましたが、彼女が出してるシグナル、あまりキャッチできませんでした。^^;
私に対するシグナルで、頭を低くする、とか、あとはみんなでチャーリーママさんのお話しを聞いている時に、あらぬ方向へ歩き出そうとすることがあったのですが、それが誰かと誰かの間を割って入る(インターセプト)だったのかどうか、その時には気付かなかったので次回の散トレで確認できたらいいなと思います。
それから、他のワンコさんでいうと、この日近くにいる事が多かったひなた君の横向きシグナルやまばたき(これもシグナルだと思うんだけど確信が持てません。^^;)を見る事ができました。この日ひなた君とはとってもよく目があったので、私からも沢山シグナル(横向くとか瞬きするとか)送っておきました~。
あ、あと、狩りごっこでルビーのシグナルを助けるのも数回やってみました。(相手からは”敵意はありませんよ。落ち着いて”という地面を嗅ぐカーミングシグナルに見える。)
伝わってると嬉しいんですけど。^^;
そんな感じで、天候不順でどうなるかと思った秋ヶ瀬散トレでしたが、課題は色々ありながらも無事に楽しく終える事ができました!
最後はこんな青空になりました!
いつも遠くから来てくださるチャーリーママさん、ご一緒したみなさま、ありがとうございました!
今年一年、またよろしくおねがいいたします!(^-^)/
♪最後にお知らせ♪
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新入りさんの情報はこちらにあります♪
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