ルビーとフーラは犬と猫

愛犬ルビーと愛猫チニタ。罰や「NO!(ダメ)」を一切使わず彼らと楽しく暮らす為の勉強をしています。

幸せをつくり出すものは・・・?(杉並定例座学+α)

2013-11-25 22:41:54 | 犬の勉強
11月20日(水)、チャーリードッグスクールの杉並定例座学+α に参加させて頂きました。
 
落ち葉が綺麗な季節になりました♪
 
 
新しめのお仲間さんから先輩方までが入り混じっての、とっても刺激的な座学となりました。
その中で、印象に残ったお話しを書いてみたいと思います。
 
まずは犬のシグナルについて。
 
皆さんご存知の犬の”カーミングシグナル”は、犬同士の”争いを避ける為のシグナル”ですが、この犬語を忘れてしまった犬達が日本にはとっても多いのだそうです。
 
それは、繁殖・販売過程での問題だったり、またリードの制御などによるものだったり、色々ですが、もともと犬達が争いを避け、平和を保つために発達させてきたこのカーミングシグナルを、犬達に取り戻させる、それを飼い主が手伝う、というのがチャーリードッグスクールの学びでもあります。
 
この”犬が犬語を取り戻す手伝いができる飼い主”になる為には、やはりポジティブな古典的条件付けが大切になってくるんですよね。
シグナルを手伝うために、こちらからの働きかけに反応してもらわなくてはならないのですから、古典的条件付け(によるレスポンデント反応)がとても重要になってくると思います。
 
シグナルのお話しをしていて思い出したのが、今年の夏のヴィベケさんのセミナーで、とあるワンコさんが、同じ部屋に入ってきたワンコさんを見るやいなや
「ウォンウォン!」
と太く大きな声で吠えて、くるっと後ろを向いて伏せる、というのを何度も見たのを思い出しました。
そしてそれを見たヴィベケさんがひとこと
「彼の一連の行動はとても礼儀正しい」
と。
もちろん、一連の行動には、”吠え”も入っています。
 
吠えはシグナルのひとつなんですね。これも今回の座学でチャーリーママさんがおっしゃっていましたが、吠えはシグナル。吠えてそれ以上近寄るな、と言い、更に後ろを向いて(相手に後ろを見せて)これ以上取り合うつもりはない、と彼は伝えていたのでした。
 
だから、”吠え”をひとくくりに悪いもの、とするのではなく、どうして吠えているのか(必ず理由があるのですから)を理解できるようにし、その行動をしたその子を受け入れ、更に対応の仕方を学ぶ。
適切な対応ができれば、犬は自分が理解されたと感じ、それは飼い主さんに対する安心感や信頼になるのではないでしょうか。これも全て古典的条件付け。
 
 
* * * * * *
 
 
それと、もう一つ印象に残ったのが、
「トレーニングってなんだろう?」的なこと。^^;
 
一緒に参加したおーちゃんママさんが、チャーリーママさんの本家ブログの印象を、
「切り取られたトレーニングではなくて、犬との生活全般を語った記事だったからすんなり入ってきた」
とおっしゃっていて(こんな感じのニュアンスだったと思います。^^;)、私も初めてチャーリーママさんのブログを読んだときそう思ったのを思い出しました。
 
トレーニングって時間を決めて、今日はこれをこなす、明日はこれで、この日までにここまで、または一日何分はこれをしましょう、
みたいな印象が私にはありました。
 
でもチャーリードッグスクールのトレーニングは、「犬の社会化のトレーニング」なので、日々の生活の中で、いつの間にか(←が理想だと思います)犬を様々なものに社会化する為の人間側の勉強になります。
”犬の社会化”のトレーニングなんですけど、まず”人間”が犬にとってどんな存在になるか、
を学びます。
犬との生活、犬という動物と共に暮らす為の人間側の在り方、みたいなもの。
そういうものを学べるところです。
 
座学でチャーリーママさんが、
 
普通犬が可愛かったら
「かわいいねえ・・・」
「おりこうさんだねえ」
と言いながらオヤツをあげますよね?
 
と。
 
そして、例えば自分でドアを開ける事を覚えたりして(この例はチャーリーママさんは使われていませんでしたが)飼い主を驚かせてくれる犬なんかもいると思いますが、そんな時には
「凄いじゃん!」「かっこいいね~」
なんて声をかける。
 
こんな、普通の犬飼いさんがすること・・・。
 
これらをよ~く整理して考えてみると、
「かわいいねえ・・・」と言いながらおやつを上げるのは「古典的条件付け」。
 
何か(行動)をした時褒めてあげるのは「オペラント条件付け」。
・・・なんですけど、この場合はおやつなしでの条件性刺激(ポジティブな古典的条件付けをされた刺激)での褒めですね。だからこの時はワンコは「嬉しい」というレスポンデント反応のみで満足している、のではないでしょうか。
 
犬が好きで自然体で犬と生活している人は、この古典的条件付けを知らず知らずのうちにやっていたり、また行動に対しては条件性刺激によるレスポンデント反応だけで満足させる、ということを自然とやっているのかもしれません。
 
結局・・・
可愛いな、愛しいな、という気持ちが一番当たり前であり大切なんではないかなあと思いました。
 
だから、
”可愛がるだけじゃダメ”、ではなくて”ちゃんと可愛がろうよ!”
と言いたい。^^;
犬や猫が好きなのは、可愛いからですもんね?だから迎えたいと思ったのですから、可愛がらなきゃ迎えた意味がありませんもんね。
そしてその”可愛がる行為”というのは、相手にとって心地よいものであるべきですね。人は、可愛い対象を幸せにしたいはずですから、相手のポジティブな感情を呼び起こす存在に、自分はなりたいと思うはずですものね。
 
問題を抱えたワンコさんも、色々苦手や怖いもの、またはその子自身がなんだかムカつくもの^^;、色々あると思いますが、そんなワンコさんを大切にしたいという飼い主さんの取組は、ワンコさんにジワジワと伝わるものなんだな~、とチャーリードッグスクールのお仲間さんを見ていて思います。
その子の全てを理解できなくても(人間同士だって理解できないですもんね^^;)、ワンコさんの”この人(飼い主さん)は何があっても自分の味方なんだ”という感覚(ポジティブな古典的条件付け)は、その子(犬)のお守りになるのではないかなと思いました。
 
というわけで、結局”幸せ”を作り出すのは”ポジティブな古典的条件付け”だなあ、というところで、今回の座学も楽しく勉強させて頂きました!
 
 
ご一緒した皆様、貴重なお話を聞かせて下さってありがとうございました!
そしていつも遠くからお越し下さるチャーリーママさん、今回チャッカマンの出番はありませんでしたが( ̄∇ ̄)今回も楽しい講義をありがとうございました!
 
 

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