前回の続きです。^^;
今回もハーネスプレー・・・じゃなくてハーネス体験ありました!
「ハーネスでも引っ張られるとこんなに苦しいんだ」を体験したお仲間さん♪
今回もチャーリーママさんが重視されている「古典的条件付け」についてのお話しがありました。
通常、犬のトレーニングというと、犬に何か行動をさせる「オペラント条件付け」が一般的だと思いますが、チャーリーママさんは「オペラント条件付け」よりも感情に働きかける「古典的条件付け」を重視しています。
また通常「強化子」というと行動を強化するもの、という解釈が多いと思われますが、
”その中でも、良い感情をも強化するものとしての強化子という発想を持って犬に向き合います
- テキストより”
これがチャーリードッグスクールの学びの特徴ではないでしょうか。
古典的条件付けで”良いもの”として条件付けられた言葉や飼い主という存在は、色々な場面で犬たちの心を安定に導いてくれる、そんな風に感じています。
また、”良いもの”として仕立て上げられた刺激によって、犬たちの(人間にとっては不適切な)行動を修正していく事もできます。
どういう事かというと・・・
(ここからはいつも書いている事ですが、自分の頭を整理するためにまた書きます。^^;)
古典的条件付けのチャージングで、中世刺激を良い印象の条件性強化子として仕立て上げ、その条件性強化子を行動を止める時の弱化子として使うのです。
例えば「おやつ」と「名前」を対提示させて、名前をおやつと同じような良い印象のものに仕立て上げます。
(※チャーリードッグスクールの「名前を呼んでおやつ第1バージョン」がそれです。)
で、
一般的には、行動を止めたい場合は
「正の弱化」か「負の弱化」
で行動を止めます。
正の弱化は、一般的には犬にとって嫌なものを提示して行動を減らす。
負の弱化は、一般的には良いものを犬から取り去って行動を減らす。
なので、一般的には(しつこいな^^;)、嫌だったり怖かったり、がっかりしたりなどのネガティブな印象が犬の中に残ると思われますが、
チャーリーママさんの「正の弱化」は、
吠えている犬に「ルビー♪(名前)」などの犬にとって良いものとしてチャージングされた声掛けを行い、行動を弱化させます。
つまり、
良いものとして印象づけられた”名前”や”飼い主の声”はたまた”飼い主自身”の存在によって”罰ではない”介入を行い行動を減らすので、犬にとってはネガティヴな感情がわきおこらないし、飼い主さんにも悪い印象を持ちません。
つまり、犬もHappyなまま、そして飼い主さんも”嫌な物、危険なもの”と条件づけられる事がないので、飼い主としてもHappyなんですよね。
わが家のルビーの場合は、拾い食いしそうな匂い嗅ぎの体勢に入った時点で「ルビー♪」と名前を呼ぶと、匂い嗅ぎを止めて私の元に戻ってくるようになりました。
また、チャーリーママさんは「負の弱化」も用いません。
「犬から何かを取り去ったりせず、あたえて与えて与え続ける。伝えられるものと与え続けよう。」
というのが、チャーリードッグスクールで学ぶ私たちの姿勢です。
その為にも(伝えられるようになる為にも)古典的条件付けで「いい子ね♪」などの様々な言葉や刺激を良い物にしておく必要があるのですよね。そういうものを与え続けて、何かあったらそれによって我に返す、心を救ってあげる、ということ・・・。あ、そういえばチャーリーママさんは”感情を整えてあげる”という表現を使ってらっしゃいましたね。
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また、今回はこれをしっかり書いておかなくちゃ!と思ったのが、
チャージングをしっかりやる。ということ。
これだけだと「そうだよね」で終わってしまいそうなのですが、結局何が言いたいのかというと、
本番(?)でばかり「いい子ね♪」とか名前を呼んだりとかして、行動を止めようとしている人が多いのかもしれない、と思ったのです。私もそうだったので。^^;
例えばルビーの場合で言えば、道端に落ちていた食べ物を拾い食いしそうになった時にばかり
「ルビー」
と名前を呼んでいたら、
「名前」=「食べ物」
と条件付けられてしまいますよね。
だから名前を呼んだら食べ物を探し出してしまったりとか。
(そうなりかけたことがあるからわかるのです。^^;)
だからそうならない為に、
”何でもないとき、大丈夫なときにチャージングをする!”事が大切、なのですね。
”なんでもない時に”おやつをあげながら「ルビー♪」「おりこうさん♪」「かっこいいね」「すごいね!」など、他にも色んな言葉で。
”なんでもない時に”ハーネスを引いておやつ。
”なんでもない時に”「爪切り」と言いながらおやつ。(いずれ本当の爪切りと対提示させて、さらに同じようなスモールステップで爪切りで爪を切るというところまで持っていきます。)
などなどです。
だから、「何でもない時にこそトレーニング」なんですよね。
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こんな感じで、今回も『古典的条件付け』の大切さについて、沢山お話を伺いました。
犬が悲しんだり、辛かったり、また飼い主側も辛かったりする事が多いトレーニングの世界。
「結果が出ればなんぼ」ではなく、「結果がすぐに出なくても飼い主さんがやりがいのある取り組みが出来ればOKなのです。」と言って頂いて、救われた飼い主さんも多かったのではないでしょうか。またそれで救われる犬達も沢山いると思います。飼い主さんが救われなければ犬も救われないですもんね。飼い主さんが笑顔で、安定して、そして何かあっても乗り越えられる自信を育む場なんだなあと、今回は強く思いました。
いつも遠くから来てくださるチャーリーママさん、そしてご一緒して下さったみなさん、今回も楽しく有意義な時間をありがとうございました!
ワンコの勉強、一緒にしませんか?↓
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★ルビーとのトレーニングでお世話になっているチャーリーママさんが
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