KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

デザインフェスタvol.39ソフビその2(2日目)

2014年05月24日 | イベントルポ


おそくなっちゃったけど先週ビッグサイトで開催されたインディペンデント&
アマチュアアートとザッカの祭典、「デザインフェスタvol.39」。
この記事では2日目の出展者、出来事を紹介☆
初日のみの来場で、2日目はその延長の展示と思い来場してない方もいるの
ではないかと思いますが、新規展示はこんなににぎやかに行われていたのDEATH.


























マーミット赤松和光氏主宰のKARSWORKSブランドブース。
赤松社長自身によるコスプレ、宇宙の賞金稼ぎブラスが人気で、見よ!この人だかり。







KARSWORKSのブース。オリジナル悪魔シリーズ、バアルゼブブ、サタンなどの展示も
関心を集めた。結局魔法の杖もサイバーパンクライフルもきのこも完売しました。
さすがザッカのデザフェスというところですね。



ブラスのコスプレからマスクオフしたカーズワークス赤松和光氏。
SF映画に出てくるカウボーイみたいですね。
西部開拓時代に地中生物のグラボラーを退治したカウボーイかもしれないw


赤松氏が構えていたサイバーパンクピストル。凝ったアンバー系塗装が素敵。
宇宙人が地球に落としていった銃みたいでイマジネーションがかきたてられますね。



人気だったUMAガチャポン。狙ってるヒトが多く、「バックシートのアイテム
で、すでになくなっているものもあります」とのこと。





LEOそふびぼーやさんの偶像怪獣デザフェスver.(3期)。
午後2時に開催された抽選会の前に撮影。奇しくもなのかそれともブツケなのか、
コスモナイトαさんの抽選会と時間が重なって、ヘビーバイナルな方たちは
二者選択となる会場を右往左往した様子。
手・足・胴体、そして複数の顔を持つ頭部を可動させることにより
所有者の好きな形状・イメージを作り出して怪獣を楽しむ。
持ち主が自分の思うままの「偶像」として姿を捕らえることができるのが
このソフビの特異性となっている。










LEOくんによると体にディティーリングされている花のような飾りや凹凸はクッキーとかスナックやチョコなどのトッピングするようなお菓子をイメージしたものだそう。
手や歯はケーキに盛り付けた状態のシェービングクリーム。
足はなく、尻尾というか触手がまきついて下半身を覆っており、尻尾の先についてる
のはケーキのトッピングみたいなイメージ。下半身は臓物をイメージしたのだとか。
怪獣とケーキという、欲望に訴える視覚的な過剰性を共通事項に持つ怪獣。





途中LEOくんも買い物したりブラブラしたかったので、ときどきタコが手が空いてるとき店番を引き受ける。ブース側からのアングルはこんな感じ。
LEOくん「今回のは塗っているうちに、いつのまにかお湯を通した真鯛の頭みたいな
色になってしまったなと」
桶に入った真鯛を売ってる、魚屋さんの軒先みたいですねw
昭和の頃の商店の裸電球の下に雑多な商品が置かれている薄暗い路頭。
夕刻の街角の憧憬。







LEOくんによる抽選の風景。
ドキドキしながら、渡された三角くじを引くお客さんたち、午後の販売数は2個
なので、各お客さんの当落が確定するまでざわざわしてました。



LEOくんとソフビ話やら古漫画の話やらビンテージのへんてこおもちゃの話やらに
花が咲く。また中野のAライセンス(最近リニューアルオープンしたね)で
バナジューしようぜLEOくん。LEOくんに見せてもらった円谷画報。普通に買える
市販本である。なんとマイナー作品「トリプルファイター」の後期怪人が
スチールで大半が紹介されているすぐれもの。さらに「チビラくん」の
得たいの知れない倉庫キグルミ系怪獣や
「怪獣怪人大百科」でもほとんど写真紹介されていない、
カイジュウ町の一回かぎりで登場したゲスト町民たちも
可能なかぎりスチールを発掘して掲載しているのでマニアにはオススメの一冊。

LEOくん「セブンやウルトラマンの有名キャラをほとんどはっしょってこっちを
載せてるのが大英断っすね!」タコ「んだんだ いよいよ映像世界の
マイナー怪獣キャラも激レアなナキラやテラインコグニータなどがメディコムトイ
さんから製品化されたし、最終掘り起こし段階に到達した感じがしますネ」









テクノニューロなデザイン・フューチャリスティックな造形ラインが印象的な
新ソフビメーカー、meme9さんのブース。

頭部がモニターだったり、心音のような模様が頭部で点滅していたり。
万博のパビリオンにマスコットで居そうなパストフューチャーなイメージの
キャラクター。家電みたいなロボットなのカナ?









PICOPICOさんデザイン・造形のカエル怪獣ソフビ。洋服を着たコイジャラスと並べて
タイのTVとかでありそうなキグルミ変態トレンディドラマみたいに飾って遊ぶ。

タコ「タイのハヌマーンとか、動物まんまなきぐるみの敵とか出てきて味気ないのが
またいいですよね~」Picopicoさん「きぐるみがリアルに作られてて
ヒーローとデザインや造形タッチが全然統一されてないのが逆にクセになるね」





大怪獣サロンの新アイテム怪獣イヤリング。
タコ「こんな怪獣みたいなイヤリングは京子さんは嫌いなはずだっ!とか
怪獣総進撃の1シーンを再現して遊べそうですね」
Picopico「やたらでかいイヤリングを耳からむしりとっちゃうアレですね
耳血が出て血の気が引くという」
タコ「あの場面の小林由岐子さんイイですね 怪獣を操るのと同じ電波を
受けていて、しかも怪獣の形をしたイヤリングをしてるとかなら
ちょっとイイですね」





PICOPICOさんと大怪獣サロンさんのソフビコーディネート新シリーズ、「金太郎の
ふんどし」。どんな怪獣も「ウルトラマンタロウ」に出てきそうな民話系キャラに変身。
ミドルサイズからスタンダードサイズ準拠。
このほか怪獣を一瞬でハワイアンダンサーや原住民にできる腰みのも販売。





さらにコイジャラスに大怪獣サロンからブツケ商品登場。ニセコイジャラスじゃない
ダンゴウオ。
ブツケに弱いお客が多いのか、ってこともないけどこのキュートさに
完売してマシタ☆





こちらはブツケじゃないです、MAXTOYさんの2日目用限定アイテム。









MAXTOYさんのブース2日目。現在メディコムトイさんから好評受注中の
「ウルトラニャン」のソフビに関心を持つお客さんが非常に多い。
本作と同時公開の「ウルトラマンゼアス」を公開時、映画館やビデオで見た
世代の人たちが大人になってこういうデザフェスのようなイベントのメイン消費者層に
なっているからだ。

ソフビファンでけでなく、一般のお客さんにも関心があるメジャーなウルトラキャラ
なんですね。MAXTOYのスタッフさんも「本当、発表以来、イベント会場でも
よく『ウルトラニャン知ってる!見た見た☆』と懐かしそうに声をかけて
もらえるんですよ!」とうれしそうでした。

しかしMAXTOYさんのブースでタコもお客さんとゼアス話してて、
皆よく覚えてるなーと思った。
お客さんも「ベンゼン星人」「神田うの」「ガソリンスタンドが地球防衛組織の
ひみつ基地」「主人公が傲慢で一回目の戦闘で敗退し心を入れ替える」などの
ディティールがすらすら出てきて、公開当時世代にとっては第二次ウルトラマンの
グドン・ツインテール東京襲撃とかナックル星人の新マン処刑計画くらいの
リアルタイムインパクトがあったのだろう。イベントはこういうお客さんたちとの
版権ソフビを前にしても思い出タイムなコミュニケーションが楽しいですネ♪



















ホラー系アクセサリーや「怪奇ホヤ男」などのそそるホラークリーチャーガレキを
西中央エントランスホールで展示販売し異彩を放った、ワンフェスでもおなじみ
太平天国さんのブース。今回はスケルトン・といっても透明ボディでなく骨のほうを
イメージしたブキミカッコいいIphoneケースを販売。





デザイナーズファンシーソフビメーカー、CHIMA GROUPさんのブース。2日目のみ出展。
今回は新製品の電波怪獣パラボラとミニソフビでニョッキにつづく千鳥フロートを販売。












オリジナルバイオメカノイドのフィギュア、ヒューマノイドタイプの強そうなウォリアータイプ、HEL DIVERと四足歩行タイプのSKULLWALKER。
メーカーさんは山崎浩志さん。2階の暗いブースで撮影。









Fewmanyさんのブース。こなつさん主宰・小夏屋さんの新ソフビで九尾の狐を
モチーフにした怪獣「キュビロス」のブラックver.が初売り。
このほかヤドカリのように筒状のものに入ってるふしぎなキツネの怪獣「クダラ」の
原型を展示。
ネゴラのキジトラタイプとシバラのシベリアンハスキータイプもお目見え。












ソフビクルーザー・コスモナイトαさん。遊星魔人やデムパゴン一品ものを販売。







デムパゴンのカモ柄カスタム。妄想怪獣シリーズではデスメナーゴ以外、
まだカモ柄ってやってなかったんですね。兵隊さんのミニフィギュアセット封入。
知人が購入したのを撮らせてもらいました☆










CLICK CRACKさんとのコラボ遊星魔人は「エ●リアン」のエッグチェンバー風ぬいぐるみ
に遊星魔人が封入されたもの。上部を空けるとオリジナルと同じギミックで魔人の
頭部が見える仕組みとなっている。
なんとH・Rギーガー氏が亡くなるのと、このカスタム
遊星魔人の発表のタイミングが偶然合ってしまったのだという。

H.R.ギーガーは20世紀のそれまで「モンスター」と呼ばれていた
怪物のイメージを塗り替え、「クリーチャー」という新たな概念、恐怖の象徴を
生み出した始祖的なアーチストであり、
また生体と機械が一体化したセンセーショナルなバイオメカノイドや
エロティックな女体のクリーチャー、畸形という存在に美を見出す価値観の
ネガポジ反転や骨や人体で構築された建築物・デッドテックバロックといった
それまでになかった多彩なデザインラインやコンセプトを生み出した彼の
遺した功績は21世紀においても大きく今なお未来を幻視する存在となっている。

70年代に企画され、壮大な構想のままに超豪華なキャスト・スタッフを集めながら
完成しなかったアレハンドロ・ホドロフスキー監督版「砂の惑星DUNE」の足跡をたどる
ドキュメントムービーが最近公開されたが、そこでもギーガーが当時担当した
異端のアートワークが再評価される流れとなっている。

今なおギーガーを超えるビジュアルセンセーションをアート界に
もたらした者はいないと言っていい。

ギーガー氏の作品には兵器的なモチーフが多く、また常に「死」のイメージが
横溢していたが、生前のインタビューなどを見ているところでは、
彼は決して暴力や死を希求しているのでなく、その向こう側に表裏一体にある
平和・安息をこそARTのチカラにより探求していたことがわかる。

このデザインフェスタで一角を占める若手クリエイターたちのクリーチャーARTも
ギーガーリスペクトの下に創作活動をしているものがほとんどと言っていいのでは
ないだろうか。ギーガーの作品は死のアイコンに横溢しながらも
今もそのARTを目にした者たちの心の中に
ファーストインパクトのままの鮮度をもって生き続け、ダークなヴィジョンに
こめられた想いは受け継がれてているのである。







2日目にカーズワークスさんの近所で販売していたソフビフィギュアメーカー
「ブレインチャイルド」のブース。頭部が別パーツで男の子のキャラクターの
頭に組み込んでディスプレイできるPOPなキャラクターフィギュア。





BLObPUSさんのブースでカスタムペイントアイテムとして販売された
PAUL KAIJUのKING JINX。













ヤモマークさんのダイオウグソクムシ男がダイオウグソク虫を扱っている
ムック本で取り上げられたのだそう。
この本の販売にあわせて新規カラーで販売も計画しているのだとか。







一個一個がおもしろいのだけど、おもちゃ箱をひっくり返したみたいに
粗雑な感じで転がしてあるのがまた天才じみた行為に見えてしまうやまださんの
作品販売ブース。











こちらもデザフェス常連、デザイナーズオリジナルフィギュアメーカー、
JUKIさんのブース。



PICOPICO怪獣きぐるみチームが会場を練り歩く。














アイアンマン兄弟の死闘。とんぼ返りして戦ったりなかなかイイ身のこなし。
弟のアイアンマン2号が後方に下がるとアメコミチックな遠近感が
出ていいですね(はあと)











60~70年代のTIKIブーム頃にアメリカで人気だった木のフィギュア「POPSIES」。
60Sアメリカンなサーフカルチャーをイメージしたいろんな職業、
ファッションの人物やアメリカンな悪魔などをモチーフにしたフィギュア。
足を押すとそれぞれのキャラクターに合ったメッセージが頭からカード状に
表示される。アメリカに当時存在したメッセージフィギュアの草分けといえるもので
趣ある存在だ。

当時日本で生産されてアメリカに輸出されていたこのアイテムを
再び日本でリメイクするというユニークな動きが今回のデザフェスで披露される
ことに。当時日本で製造・塗装していた職人さんに声をかけて当時の工程ノウハウ
そのまま製作された復刻品。もちろんフィギュアのスタイル、描線も当時のままに再現。

当時は無地のダンボールに入って販売していたのをドレスアップしたケースに
入れて販売するなど、ところどころ今風のコレクタブルなニーズに添うよう、
豪華な仕様にリニューアルしているのもポイント。
アメリカンポップカルチャーの継承にもなるユニークなアンティークTOYを
国内で復活・流通させるというこの意欲的な試みに
挑戦したのはKEYTH CREATIONNS(Ks-works)さん。



(2日目も皆様おつかれさまデシタ。。。ゆっくりペースの更新になりますが
デザインフェスタ39その3につづきます)