相撲史に関心・興味のある方どうぞ

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自己矛盾?

2010-04-21 20:12:39 | 日記
 かりに突然、この世のなかで一番美しいものはなにか
と問われたとしても、私は即座に返答ができない。と
いうのは漠然美しいものとだけでは、大まかにみて自然
現象もあり・人工作品もあるといった按排であって、咄嗟
につかまえようがないほど範囲がひろすぎるからである。
画家や彫刻家にいわせると、宇宙間において一番美しいも
のはやはり、人体ということになるそうであるが、おなじ
人体でも女体と男体の別があるというもの。だが女性美の
方はその道の専門家たちの存分な鑑賞に任せるとしよう。
私は男性美一本槍。大ぶん範囲が縮小されてきた。ではと、
端的に男性美の極致如何。そう質されるのを初めから待ち
もうけていたところ。私はためらうことなく、ただちに、
横綱力士の手数入すがたであると応ずるであろう。

 上記は、彦山光三のライフワーク『横綱傳』冒頭の一節
…なんで転載したか、その理由は彦山歿後数年して、相撲
関係外の本〔著者もタイトルも失念〕へ引用してあったから
です。
 翁の“自家撞着”をひとつ─。手数入の不知火型は邪道
と断じながら…その不知火型創始者とする不知火諾右エ門を
描いた錦絵の迫力に堪能した─と書いているのは合点がいき
ませんね。正統派雲龍型の錦絵に感銘するなら解りますが…
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惑星じゃない金星の話

2010-04-21 13:17:41 | 日記
昭和27年秋七日目○のあと…
八日目●若葉山(前頭筆頭)
九日目●吉葉山(大関)
十日目●三根山(関脇)
十一日目●栃錦( 〃)
十二日目■名寄岩(前頭三枚目)
十三日目や
十四日目や
十五日目や
翌28年初場所初日●琴ヶ濱(小結)
 〃 〃 二日目●松 登(〃 )
 〃 〃 三日目■出羽錦(前頭二枚目)
以後12日間やすみ

 以上が横綱照國8連敗の内容ですが、“金星”は
若葉山戦だけであり、最悪といえるものでもない。
 不戦勝制度実施前ならば、連敗は6とカウント
されます。
 
 金星といえば、明治末~大正初期の超剛横綱太刀山。
59回平幕と対戦して●はおろか、引分け・預りさえ
1番もないから凄いですねぇ。相手に粘られたら引分け、
際どい相撲になれば預り─取直しをやらない時代に…
59戦全勝。相手が弱すぎたなんて云うのは正しい評価
じゃないと思いますよ。大抵の相手を「鎧袖一触」で
下したと表現するのが穏当でしょう。“四十五日”だ
けではなく、仏壇返し〔揺り戻しの強烈なもの。「呼
戻し」の呼称は、「家出人を呼び戻すみたいで…みっ
ともないと彦山翁が主張〕も十八番にしていたし…。
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