ジュエリー！？

国立近代美術館のイヴェントへ行った。
工芸館でジュエリー展があるようで、そのプレイヴェント。
山口小夜子によるパフォーマンスなのだ。
谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」をストーリーテーリングしながら・・・。

開場は３０分前だということだったが、演出の都合上、１５分前になりますとのこと。
どーしてよ、なんて怒らないよ。
いろいろあるのよ、パフォーマンスには・・・。
やっと会場になると、キャパ１３０人ほどの、小さなスペースに小ぶりのステージ。
そこに、いすに座った山口小夜子が、すでに後ろ向きに座っている。
かすかに呼吸しているのはわかるのだが、そのまま１５分・・・開演まで動かないらしい。
ほほーん。
ライティングや、音楽によって何気なく開演する。
ゆっくりと彼女が動き出す・・・。

いや、なかなかどうして、面白かった。
凄いよ、山口小夜子。
凄すぎて、ジュエリーが目立たない。
誰もジュエリーなんて、見てなかったよ。
くるっと、手首を返しただけで、みんなそこに釘付けになる。
ゆっくりゆっくり動くと、みんなの呼吸も止まる。
凄い存在感で、驚く。
山口小夜子は、山口小夜子なのだった（かなりお歳のはずだけどね）。

朗読なんて、しないほうが良いよ。

写真は、美術館のレストラン「アクア」のランチでした。
ハーフのローストチキン。
1000円です。