もんろーの部屋

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お母様の質問

2004-12-05 | 音楽
涼子さんのお母様より、突然お電話をいただく。
だいたいのお話は
「全く考えていなかったのだが、輝鏡祭のミュージカル出演以来、歌に対しての想いが強くなって。音楽の先生には、音大声楽科も合格できるのではないか、と言われたが、正直のところ、先生からみてどうでしょうか?」という内容だった。
私は、声楽科というのは、変声期から何年もたっていない人を判断するのであり、完成された歌というより、その素質を見たいのだ、と申し上げた。
涼子さんを見ていて思ったことは大きく2点あって、ひとつは彼女の筋肉の柔軟さ。ふたつ目はプレゼンテーションの豊かさだった。
筋肉の柔軟さは、彼女がクラッシックバレエをやっていることに関係があるのだろうと思っていた。歌い手にとって身体(筋肉)は楽器そのものであり、その反応のよさというのは財産そのものな訳。
歌というのは、楽器を構えるわけではないから、観客の真正面に立たなくてはならない。いかに立つか、いかに視線を送るか、いかに手をあげるか・・・ひとつひとつが大変大きな問題である。豊かなプレゼンテーション精神があること、そして華があることは、歌う人間にとっては大きな要素のひとつとされ、彼女には備わっているように思われる、と申し上げた。
また、
「冬にセミナー参加を考えているが、クラッシックコースか、ジャズ・ポップスコースかどちらが良いと思われますか?」という質問もあったので
「クラッシックには普遍なものがあり、哲学があるので、それを学んでからジャズ・ポップスへ進むことも出来ますが、逆は無理だと思います。」とも申し上げた。
ただ、それより大きな問題は、彼女がお茶○○○付属高の学生だということだ。学業も優秀なので他のお勉強をすすめて、趣味で音楽を楽しむという選択肢があるわけだ。
「人前で、何かすることが本当に好きな子なので・・・。好きなことをやって行くしかないのではないかと思っています。」というお話だった。
いずれにせよ、将来が開けているというのは、楽しいことだよね。
そう思う。

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