もんろーの部屋

音楽について自分について哲学しちゃうページ・・・美味しいものもちょっと

シューマンと北杜夫と五嶋龍

2016-06-29 | 音楽
先週聴いた、五嶋龍さんの演奏に関して(覚書)。←みどりさんファンのお友達に「どうでしたかぁ?」ときかれたので。
シューマンのソナタだった、っていう事が、私にとってはちょっとツボ。

苦手なのにかなりかなり、気になるシューマンちゃん…。
以前、数年、楽譜を見ていた事があって、でも段々混乱してきていた時期があったのですよ(そういう時は、極めてアホっぽいカンツォーネなんかを取り出して自己防衛)。
まぁ、精神病に罹り、川に身投げしちゃうような人だったから、その人が産んだ繊細極まりない作品というのは、多分にそんな意味合いを含んでいるわけで、多少取り込んでしまう様なところが有るんだと思う、私、楽譜読んでると。

昨年の矢島クラスで、北杜夫の『岩尾根にて』を読んだ時、「あ、これアタシ、ダメだな…」と思った。
シューマン的で(そんな事言ってちゃ、始まらないんだけどね、あは)。

さて、五嶋龍は、そんなシューマンの最も後期の(つまり、おかしくなり始める直前の)ソナタを、本当に寄り添いながら演奏した。
やっぱり凄いんだよ。
そして言うには「次第に堕ちて行くこの作品と向き合っていると、彼を(シューマンを)擁護したくなるんですよぉ〜💖」と解説した。
なるほど…。

もっと大人で、もっと大きくなくちゃ(あくまで精神的に)いけないんだって事よね。
一緒に堕ちてる奴なんて、ダメダメなんだよ!
きっちり自己確立の上で、俯瞰してないとね。
五嶋龍、大きいな、27歳。

龍さんの後、今イケイケの三浦文彰さんが(『真田丸』のテーマ曲を演奏している)、スプリングソナタを弾いたけど、まぁまぁ……比べて聴いちゃうと、気の毒…。

良いです五嶋龍、オススメ💖。
私は好きです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿