もんろーの部屋

音楽について自分について哲学しちゃうページ・・・美味しいものもちょっと

川村忠晴さんのこと

2008-12-20 | 日常
JMギャラリー行きました。
川村忠晴さんの植物のあかりの作品展『ヌーベル・ナチュール』を今年も見に行ったのです。
彼のほうずきランプに大感激してからというもの、いろいろな人に、この展覧会を勧めています。
だって、ほんとに素敵だから。
さて、土曜日だったこともあり、作家が在廊。実にいろいろ、素敵なお話をご本人から聞くことができました。
超感激。
「自然が一番美しいと思うのね。自然が作った虫食いだから・・・美しいよね。」
とか、
「僕の作品は、マイナス、マイナスにしていくのね。そぎ落として、そぎ落としたところにシンプルな美しさがあると思うから。」
とか、
「変化って、悪くないと思うのね。整形したり、カツラかぶったりする人、今多いでしょ。僕ね、変化したその姿も、かっこいいんじゃないって、思うわけ。」
とか、
「エコってね、ただ難しいことばっかり言って押し付けても、何の意味もないから。自然がこんなに美しいとか、楽しいとか、そういうところからアプローチした方が良いでしょ。誰でも、美しいものや、楽しいことは好きだから。」
とか・・・。
本当に、本当にお話が楽しくて、私たちはだらだらとそこにいました。
そして私は、川村さんの話に、ヴィヴィアンの言葉を重ね合わせていました。
「音楽の為だけ。それ以外のものは何もいらない」
とか、
「シュトラウスって、良いんじゃない?余計なものがない。」
とか、
「私たちは何もしなくて良い。ただ、音楽がそこにありさえすれば。」
とか。

最後に川村さんは、そこにあった芋づるを、ペッキっとちぎると、あっという間にお雛様を作ってくれました。
彼が言うように、明らかにそこにはお内裏様とお雛様がいて、ぼんやりとした植物の灯りの中で、ふわっと穏やかに見えたのでした。

この都会の師走のなか、ちょっとあそこは異空間。
ぜひぜひ、皆さんに行っていただきたいと思います