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out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

御嶽山 田の原登山口から #1

2023-10-08 12:02:22 | 山登り in 長野県
2023年10月2日(月)
御嶽スキー場からの星景 (4:36)
 
 前日の登山口調べ&観光は雨~曇りの空だったが、10/2は予報通り晴れることを信じ 4:00に宿を出る。 日の出は 5:45頃であったがどこかで星景を撮りたいと思っていたので早目に出発。 だが、実際どこで星を撮るかは決まっていなかった。 前日の登山口調べで御嶽山を入れての星景を撮るには登山口しかないことは分かったが、登山口では御嶽山に近すぎて空を多く入れることができない。 空を多く入れるにはスキー場からなら中央アルプス木曽駒ケ岳などを入れ撮れそうだが、車を停められそうな場所が見つけられなかった。 前日はスキー場のカーブの多い細い道に少し苦労したので、とにかく早く出て、星は撮れなくても朝景くらいはきちんと撮りたいと思っていた。
 前日走っていたせいか、暗やみでもスキー場の道を案外スムーズに進むことができた。 更に良い場所に広めの路側帯を見つけ駐車できた。 そこで撮影したのが上写真。 下の方の光の筋は登山口に向かう車のヘッドライト。 平日なのにこの時間から数台上ってきた。
 
高い位置にオリオン座が見えたので縦構図で。
 
サッサと撮って登山口へ。
結局この日は 9/29の満月が少し欠け始めたとても明るい月が出ており、
しかも登山口に着くと御嶽山のすぐ左に見えたため、御嶽山と星 or 月、はボツ。
 
前日、田の原湿原散策で確認した展望台から中央アルプスの朝焼け。( 5:34)
背後に見えているのは南アルプス。 左端奥は奥秩父、北奥千丈岳あたり。
 
気温は低く、真っ赤に紅葉したクロマメノキ?の葉には霜が。
木道にも霜が降り、滑って転ばないようヒヤヒヤ。
それでも展望台とは反対側の散策路へ急いで移り。。。
 
御嶽山モルゲンロート (5:46)
寒かったがダウンを着るほどでもなく、天気予報の強風もなく、
やりたいことができて満足。
 
あとはしっかり登るのみ。(6:25)
本当に良い天気だ!
 
出だしは王滝頂上奥社遙拝所まではこのように歩きやすい平坦な道。
遙拝所の屋根が中央奥に見える。
 
斜面の黄葉も進んでいるようだ。
田の原口からの登山道は王滝頂上奥社までとにかくまっすぐなので、
この写真でも登山道が良くわかる。
 
30分ほど登ると大江権現。
明治10年以前、女性はここまでしか登ることができなかった。
遙拝所を過ぎると上る斜面が急になるが、この先更に急になってゆく。
 
「あかっぱげ」と呼ばれる所。
この辺りから見るカンバの黄葉が素晴らしかった。
 
登山道はよく整備されているが、そのうち岩々になってくる。
 
黄葉の美しい斜面。
 
南、奥に見える高い山は恵那山らしい。
 
八合目下の「金剛童子」と「中央不動」
岩々になり更に斜度もますが、どうも始めから息苦しくすぐにゼーゼーしてしまう。
登山口で既に標高 2,180m あり空気が薄いせいかと思っていたが、
どうも春や秋の始めは花粉や空気の温度差でこうなるのかもしれない、と思うこの頃。
ただ、周りの人たちも結構ゼーゼーしていた感じ。w
 
八合目石室到着。 (7:41)
とりあえず何かあるたびに目標になるし、その場で休んで息を整える。
体力や足腰の不調はないのが幸い。
 
次は九合目避難小屋に向けて歩くのだが、上の方に白く四角く見える所が避難小屋。
近く見えるので気持ち的には楽なのだが、これがなかなか到着しない。
 
立ち止まって息を整えながら少しずつ登ってゆく。
フ~、と振り返る。
出発地点も近くに見えるので「これしか上っていないのに。」と何だか微妙。
 
たくさんのシラタマノキの実。
 
ハイマツ斜面の向こう、南アルプスも良く見えるようになってきた。
高く見えるのは甲斐駒ヶ岳。 左奥には八ヶ岳。
 
九合目避難小屋到着。 (8:45)
朝早くから屋根の修理をされていた。
本当に遠くまで良く山が見える、と思っていると近くの人が「富士山だ。」と。
 
あら本当だ!
こんな感じ ↓
 
 
紅葉もナナカマドが7合目付近で色づいていたが、山の上はクロマメノキ?が真っ赤。
南アルプス、右奥には悪沢岳、赤石岳、光岳などが続く。
 
こちらも草紅葉の向こうに八ヶ岳連峰。
 
ようやく王滝頂上避難施設が見えてきた。
 
王滝頂上避難施設到着。(9:22)
避難小屋の前には素敵なベンチがいくつも置かれていたので八丁ダルミに備えここでおやつ休憩。
 
ここに座る際、ベストを着た指導員のような方がいたので座って休憩して良いのか尋ねた。
王滝頂上避難施設は、2014年の噴火の際王滝頂上山荘が被災し、その後取り壊しになった跡地に王滝村が作った防災施設だ。
噴火に備え外壁や屋根が強化され、施設全体で180名を収容できる施設になっている。
ヘルメットなども用意され(100個程度)、シーズン中にはパトロール員が常駐されている。
先ほどの方はパトロール員の方なのだな。
 
王滝頂上御嶽神社奥社
 
ここで参拝し、八丁ダルミを歩いて剣ヶ峰を目指す。
 

木曽御嶽山 登山口調べ

2023-10-06 12:43:23 | 山登り in 長野県
2023年10月1日(日)
木曾御嶽山 御嶽神社里宮(王滝口)
 
 2014年9月27日(土)、木曽御嶽山噴火。 58名が死亡、5名が未だ行方不明。 秋晴れの素晴らしい紅葉の休日に、さぞや楽しく雄大な木曽御嶽山登山を楽しんでいたであろうことを考えると本当に痛ましい災害だった。 その時の、その後のニュースなどを見て、自分も自然の恐ろしさを痛感したが、それでも登山は辞められない。
 自然の美しさ、雄大さ、不思議、そこに身を置くことの安堵感、満足感、などを体験すると離れられるものではない。 が、どこかに「自分は大丈夫。」という思い違いもあるだろう。 またどこにいても危険は潜んでいる。 恐れてばかりで何もしない事が良いとは思えない、という事も真実。 今までのようになかなか簡単には決心できないものもあったが、木曽御嶽山に登ることにした。
 
 御岳山に登るにあたり始めに考えるべきは、ルートをどうするかということ。 今年の7月から御嶽山剣ヶ峰への最短ルート田の原登山口からの最終部「八丁ダルミ」が通行可能になった。 ただ、初めての御嶽山登山でそのルートを使うのはどうもまだ怖さがあった。 なのでロープウェイを使う飯森高原駅からのルートを考えていたのだが。 登山予定の 10/2(月)は平日なのでロープウェイ運行は 8:30~16:30。 登山計画上は間に合うのだがどうも心配。 更には天気予報で強風予報が出ている。 万が一ロープウェイが運休になれば。。。 田の原登山口は標高 2,190mまで車で上がれるし、先ほど言った通り剣ヶ峰への最短ルートだ。 悩むところではあったが今回は9年ぶりに開通した田の原ルートを行ってみることに決定。
 
 
 木曽までは車でかなり遠いと思っていたが、松本ICから木曽福島駅周辺までの道路はとても良くとてもスムーズに到着。 ただそこから登山口まではさらに1時間強の山道を上る必要がある。 とは言っても田の原登山口までは全て舗装路。 最終部のスキー場内通過部分は道も細くなりカーブも多いので注意が必要だが、デコボコ道の林道ではない。 自宅から登山口まで4時間? 5時間?とあまり予想できなかったので 10/1は前泊。 幸い田の原登山口近くの民宿に予約できた。
 10/1はまずは観光と登山口調べ。 9:30過ぎに「道の駅三岳 みたけグルメ工房」と隣の「御嶽山ビジターセンター さとテラス三岳」に到着。 前日の天気予報では 10/1も晴れだったのだが、夜になって 10/1は雨のち曇り、10/2は晴れ、となった。 10/2に晴れてくれれば文句なしだが。。。
 みたけグルメ工房は地域の女性たちが製造するおいしそうなお弁当、お菓子、農作物などが売られている。 私は少しおやつを購入。 となりの御嶽山VCさとテラスでは御嶽山登山情報と御岳山について、噴火について、の学習をした。
 
さとテラス内部の展示。
2014年の噴火以前に立てられていた山頂標識。
 
噴石で穴があいた御嶽神社頂上奥社祈祷書の壁
その他資料や、ビデオなどを拝見した。
先のリンクでも紹介したが、御嶽山VCはさとテラスだけでなく田の原登山口に「やまテラス王滝」もあり
そちらでも山の事、噴火のことなどが学習できる展示がある。
登山の際、是非訪ねてみてほしい。
 
 
 その後、「木曽御嶽山御嶽神社里宮」を訪ねる。 
 御嶽山登山は長い歴史があり、主な登山道として、1784年(天明4年)に尾張の行者・覚明(かくめい)によって三岳村の黒沢口が開かれ、続いて1794年(寛政6年)には武蔵國の行者・普寛によって王滝口が一般民衆に開放された。 黒沢口というのがロープウェイを使う方の登山道。(ロープウェイの登山道は7合目から) 今回私が行く田の原登山口からのルートは王滝口のルート。(田の原ルートは7合目から) なので御嶽神社里宮というと、黒滝口の御岳山神社若宮、と写真の王滝口の御岳神社里宮、のふたつがある。 両方訪ねたかったが時間の都合から自分が登る王滝口の里宮へ参拝させていただいた。
 
451段の階段を上る。
周囲には木曾五木が生い茂る。(ヒノキ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコ・サワラ)
 
荘厳な立岩の下に祠や社殿が建立されている。
 
御嶽神社里宮が御岳山登山一合目となる。
(奥社は王滝口御嶽神社・王滝頂上)
 
写真は10/2撮影
田の原登山口に向かう道路沿いにはこのような神霊碑が林立している。
 
清滝
車道沿いに駐車場が見えたので清滝に寄ってみた。
駐車場から少し上るが、とても立派な水行の行場となっている。
 
御嶽講の信者たちは、ここで水行の軽精進をし、頂上へ登拝するのだ。
 
周囲にはヤマハッカ?
 
なんだかヤマハッカとかヒキオコシとか、よくわからない。
 
シロヨメナ
 
オヤマボクチ
 
午後から天気回復予報だったが、登山口近くに来てようやく御嶽山の姿!
 
田の原登山口
昼頃まで雨だったと思うが、登った人はいたのだな。
車もまだ何台かあった。
 
登山口近くは田の原湿原となっており、木道で散策路が作られ、展望台からは中央・南アルプスも望める。
 
田の原登山口からの登山は 10/11(水)午後2時以降、剣が峰へ行けなくなる。
王滝村 御嶽山噴火に関する情報 → 最新情報
木曽御嶽山安全対策情報 → 御嶽山の総合的な情報
 
 この後は宿に行き翌日に備える。 急に探して予約した宿だったが、とても良いおかみさん、美味しいお料理、清潔な部屋でゆっくりと眠ることができた。
 

焼岳 上高地からピストン

2023-09-27 22:59:43 | 山登り in 長野県
 
2023年9月19日(火)
登山道から焼岳を望む
 
  前回のエントリーの通り、駐車のことなどを考慮して上高地に前泊してからの焼岳登山。 宿泊できたのはバスターミナルから焼岳とは反対方向にある明神館。 プラス1時間弱の平地歩きが加わるが、上高地散策もできたし、上高地内で一夜を過ごすことができたのも良い経験だった。
 
5:10
日の出は 5:30過ぎだったが、5:10ごろから空が白んでくることは前日確認済みだった。
4時ごろに起床し、電気がついていた談話室でザックを整え、作っていただいた朝ご飯を頂き出発。
 
途中明神岳の展望の良い所から。
 
5:24
東の空が紅くなってきた。
 
5:54
河童橋到着。 焼岳は雲に飲まれそう。
この後 6:00から開始される「手荷物預かり所」に寄って宿泊の荷物を預けた。
荷物の大きさによって料金が変わるが、300円だった。
 
昨日下見をした通り田代橋を通過し、焼岳登山口に向かう。
 
焼岳登山口到着。(6:43)
 
最初は樹林帯だがすぐに岩も見え始める。
急登と平坦を繰り返しながら徐々に標高を上げる。
途中背後からドドッドドッと音がして、何かと振り返る間もなく私のスネ辺りにフワッと毛を感じたと思ったら、
目の前に毛並みの良い大きなサルが悠然と歩いていた。
いやぁ~、何もされなくて良かった。 クマじゃなくて良かった。
 
7:58
薙ぎの脇に出た。 峠沢と呼ぶ様だ。
麓から見ても大きな薙ぎに見えたが、近くで見るとその大きさ、深さに驚く。
しばらくこの峠沢沿いに上ってゆくが、この先は斜度も登山道も厳しくなってゆく。
 
急な斜面の脇にはたくさんのゴマナ?が咲いていた。
 
ハシゴも登場。
すごい垂直で怖そうなハシゴの写真も見たが、ここも結構垂直。
この後もう一段ある。
 
さらに進むと右の方に断崖絶壁が見えてきた。
左のピークよりさらに奥が山頂だと思うが、右の断崖を登らないことにはきっと進めない。
 
麓の方には大正池辺りと、正面に霞沢岳。
 
断崖絶壁の下まで来ると、あぁ、これがそのハシゴだ!
かなり長い、高い、途中ハシゴのステップが折れ、鉄の棒が通してある場所もある。
折れませんように~。
 
ハシゴを上りきると今度は上りにくい岩がいくつか続く。
 
ダイモンジソウ
その後岩場の先に笹原を上り、「焼岳小屋はまだかなぁ~、見えないなぁ~。」と思ったら、
焼岳小屋は上った先、少し下った所にあったので見えなかった。
いや、地図を見ればその通りなのだ。
 
焼岳小屋 新中尾峠 (9:06)
ここは長野県を越え岐阜県に入っている。
この先は焼岳山頂まで県境を行ったり来たり登ってゆく。
この先も険しそうなので、ベンチに座りおやつを食べながらゆっくり休憩した。
 
ツルリンドウ 実
休憩後、まずは中尾峠に向けて出発。
 
焼岳小屋の正面から登り始め、手前のピークを越してゆく。
少し冷たい風が出てきた。
 
ピーク頂上付近。
この下の鞍部が中尾峠。
何やら暖かい風が吹いてくる。
北の谷底に建物も見えたので(奥飛騨温泉・新穂高温泉あたり?)下界の暖かい風が吹き上げて来るのか?、
と思ったら、どうやらここも既に火山活動が盛んな地域らしい。
こんなに草が生えているので安心していたが、地面を触ると温かい。
雲かと思っていたものは地熱の蒸気だ。
 
そんな所にイワヒバリ?
 
いったん下り、また上る。
雲に隠れた辺り、まだまだ登りが続きそう。
 
マイヅルソウ 実
 
火山活動で地面や岩が温かいのだが、コキンレイカ(花後)やコケなどがたくさん生えている。
特にこのコケがあちこち岩一面に生えている。
 
鞍部。 大きな岩。 いかにも溶岩と言う感じ。
 
少し上って振り返る。
先ほどの火山のピークと右裾野には上高地と梓川。
天気が良ければ火山のピークの左には槍ヶ岳が見えたかな。
右奥、ピークが雲に隠れた明神岳の奥には蝶ヶ岳なども見えたらしい。
 
ヤマハハコとシラタマノキ(実)
 
鞍部からしばらく歩くといきなり岩だらけ。
しかもあちこちから硫黄のにおいがする水蒸気が立ちのぼっている。
丸印をよく探してルートをたどらないと危険地帯に入ってゆきそう。
 
斜度もきつくなかなかに神経を使う。
このような斜面を上り、グルッと回り込むように向こう側に行く。
周り込んだらすぐに山頂かと思ったら。。。
 
最後にこれを登る。
下から見ていて「あの岩に登るのはイヤだなぁ。。。」と思っていた所。
けれど登り始めたら本当にあと一息、だった。
 
山頂と~ちゃく! (11:11)
けれど既に周囲は真っ白。 ほんの少し雲が流れ、わずかながら正賀池を望めた。
 
記念撮影。 撮っていただいた。
山頂からの大展望はかけらもないが、ここまで来れたことに満足。
火山活動が活発なのを見て、山頂に長居はすまいと思ったが、少しは腰を下ろして休もう、
と思った所にポツポツと雨が落ちてきた。
あ~、早く下れと言われているみたい。
 
山頂直下の斜面。 キケンがいっぱい。
 
シラタマノキの実
中尾峠近くの火山ピークにはたくさんの植物。
 
このコケが岩をビッシリ覆っている。
 
ところどころこのような穴が開いており、手を近づけると熱い蒸気(ガス?)が上がってくる。
 
この後焼岳小屋でお昼ご飯を食べた。
今から思えばもう少しゆっくり食べることもできたが、
どうもバスの時間が気になり、コーヒーも入れずにパンを食べた。
 
ゴゼンタチバナ 実
 
ヤマハハコ
 
岸壁の階段は上から見るとかなり怖い。
 
予報通り午後になって晴れてきた。
バスターミナルに早く到着出来たらコーヒーやソフトクリームを買って食べよう、
とそれだけを楽しみにせっせと下った。
 
足元でガサッと! 驚かせないでくれぇ~!(^^;)
 
フクオウソウ
 
 上高地バスターミナルには 15:05頃到着。 歩いている時は少し遅れ気味だったが、到着は計画より少し早めだった。 預けていた荷物を受け取りザックに詰め、一応バスの発車時間を確認すると係の人が「早めに出発する可能性あり」とのことだった。 既に何人か並び始めていたので、私もそのまま列に並んだ。 コーヒーもソフトクリームも沢渡でいいや、と思ったが沢渡につくとすぐに温泉に行きさっぱりして帰路についた。
 
 この日の歩行距離は 16.0km、上り 1,121m だった。 それ程たくさん上ったわけではないが、脚はかなり疲れていた。 前日にも 11km 歩いたしなぁ。 明神で一泊し焼岳に登ったことは良い経験だったし、達成感もあり満足だった。 が、また花の時期に、展望の良い時に、来てみたいという気持ちも産まれた。
 

上高地散策

2023-09-23 23:53:42 | 山登り in 長野県
2023年9月18日(月・祝)
穂高神社奥宮 明神池
 
 9月の連休。 週末は用事があったり、どこに行っても混みそうであまり出かける気にならない。 連休明けの火曜日が休みだったので、その日に天気が落ち着いていそうな山に登りたいと探していたら、上高地の焼岳に晴れマークが並んでいた。 焼岳なら是非登りたいが、中ノ湯温泉近くの駐車場に停めるのは大変厳しそう。 焼岳まで行くなら上高地周辺も散策してみたい。 中ノ湯から上り上高地に下りたら散策する時間はないだろうし、中ノ湯の駐車場に戻る交通手段もない。(タクシー以外ないと思う) 安心して車を駐車しておき、上高地も散策したいなら、沢渡の駐車場に駐車し上高地内で前泊するのが一番良い手段だと考えた。 が、上高地の宿泊費ってやっぱりかなりお高い。
 だが、じゃらんでも予約でき、予算も手が届くのが2段ベッドのドミトリー室がある明神館だった。 山小屋並みの料金で、朝夕食付、入浴もできる。 難点は上高地バスターミナルから焼岳とは反対方向に約3キロの場所にある事。 バスターミナルから焼岳登山口までも40分程かかる所、朝余計に1時間弱歩くのはどんなものかなぁ。。。しかも沢渡へのバス最終発が 16:55。 登山計画では朝 6:00に出発すれば 15:30にはバスターミナルに到着できそうだが、計画通り歩けるとも限らない。 朝早く出るにしても、日の出時間は既に 5:30ごろ。。。
 そんな心配もあったが、明神館の予約が出来たので行ってみることにした。
 
3連休最終日なので沢渡の駐車場駐車も心配だったが、7:00過ぎの到着でまだ十分余裕はあった。
とは言え、バスターミナルに一番近いさわんど第3駐車所では係員さんに下段に入れるよう言われた。(700円/d)
だがバスチケット購入や乗車で並ぶことはなく、時刻表以外の便も増発していてすぐに乗車することができた。
 
さわんどの駐車場から25分程で上高地バスターミナル到着。(8:20)
 観光だけなら大正池で下りて明神まで歩けばよいが、バスターミナルから焼岳登山口(実際には田代橋)まで歩いて様子を見ておきたかったので、ここから出発。 グリーンシーズンに上高地に来るのは初めてなのだ。
 出発前には「手荷物預かり所」に寄り、翌日も朝 6:00から営業しているかを確認。 この周辺にはコインロッカーが無いそうなので、宿泊の荷物をこちらで預かってもらう予定。
 
沢渡では青空の面積が多かったが、山に雲がかかっているのも見えた。
やはり穂高の山々に雲がかかっているが、この時間は岳沢と前穂高岳、明神岳主峰は見えていた。
 
梓川、明神方面。
今年は北アルプスは雨が少なくあちこち水不足だという話を聞いている。
 
これは何の種だっけ?
 
キノコ
田代橋まで歩いてみてだいたいCT通りに歩けるとか、
林道以外の歩道なども確認した。
が、写真を撮りながら割と速足で歩いたような感覚。
朝登山前にこの速さで歩けるだろうか。。。
 
田代橋まで確認後は田代池を見に行ってみる。
川、山、池の印象が強い上高地だったが、
そうか、この辺湿原なんだな~、などと思いながら歩いている。
 
田代湿原、と言うらしい。
ほんのり草紅葉。
 
そして田代池。
透明な水が美しい。 水の中の植物は多分バイカモ。
 
梓川沿いを田代橋の方に戻り、その先は川の右岸を通りウェストン碑を見に行ってみる。
こちらの川の水は非常に青く見える。
 
途中焼岳が見えたが、一応山頂付近は見えている。
明日も頼みます~。
 
ウェストン碑
 
ここまで来るまでに見られたお花たち。
川にはいたるところにバイカモ。
 
近くで見られる所もあった。
 
マユミ
 
ホソバノツルリンドウが見られた!
 
かわいい!
 
 
 
 
 
ノコンギク
 
サラシナショウマとミドリヒョウモン?
 
河童橋まで来るとたくさんの人と美味しそうなお店。
まだ11:00ごろだったのでお昼ご飯と言うよりおやつが食べたくなった。
TROIS CINQ さんでアップルパイとコーヒー。
 
河童橋
雲が一層低く垂れこめてきて。。。
 
焼岳も、ありゃりゃ。。。
 
五千尺ホテルからビジターセンターの方に向かうと小さな滝のような流れ。
と、写真を撮っているとポツポツと雨が落ちてきて、すぐに本降りになってきた。
「あららぁ~。」と思い、とりあえずビジターセンター内を拝見。
お腹もすいてきたが、おやつも食べたのでお店に入る気分でもない。
そこで。。。
 
五千尺キッチンの外で販売している軽食で。
わさびコロッケはワサビの茎?が入っていて爽やかなお味。
もう一度ビジターセンターに戻り、屋根のある階段に座り、雨の上高地を眺めながらいただいた。
 
食べているうちに雨がほぼ止んだので、明神に向かう。(12:36)
小梨平のキャンプ場を通り抜ける。
 
ヤマハッカ
 
ヤマハッカ
 
梓川沿いをインフォメーションセンターから40分程歩く。
が、明神へは若干上りなのでフゥ~、と言う感じ。
 
朝からこの道を徳沢、横尾まで歩き大きな山に登る人たちはすごいなぁ、と思っていた。
私は翌日下りなので若干楽なのだな。
こういう道なので真っ暗なうちから歩き出すのもありだが、
まぁ、できれば避けたい。
 
明神に到着。(13:23)
「明神館」のチェックインは 15:00なので、穂高神社奥宮、明神池に参拝する。
 
明神橋 明神岳
 
穂高神社奥宮鳥居
 
鳥居の奥に嘉門次小屋。
お昼時なら是非こちらでお蕎麦やイワナの塩焼きなど頂きたかったが、
もともとそういう時間にここに着く予定はなかったし、
イワナは明神館の夕飯で出そうなので、外側から拝見だけ。
 
まずは、穂高神社奥宮の参拝料 500円を納め参拝。
6~7組並び、後ろの方にシャッターを押していただいた。
 
ありがたいことに池には少し霞がかかり良い雰囲気。
 
 
 
 
 
参拝後、少し花など撮る。
ツルキケマン
 
 
 
明神館にチェックインする。(15:03)
 
部屋はこのような感じ。
 ベッドにはカーテンがありプライベートは保たれる。 コンセントも付いている。 インナーシュラフなどの持参は要求されていなかった。 シーツが2枚用意されており、敷布団の上に一枚、その上にもう一枚のシーツをかけてから掛布団を掛け間に寝るように、という指示あり。 電灯は 21:30に消灯と聞いていたが、夜中にトイレに起きた時も、4:00過ぎに起床した時も、廊下や談話室には電気がついていた。 水はどちらの蛇口の物も飲用可とのこと。
 
夕食 18:00
大変豪華で美味しかった♪
翌朝の朝食は 7:00開始。 私は 5:00過ぎには出発予定なのでお弁当に変更。
夕食後用意され受け取った。
 
夕食後19:30前、雲があるかなぁ、と思いながら外に出ると星空。
嬉々としてカメラを持ち出し外のテーブルに載せて撮影。
明神館のご主人が星の説明をして下さった。
 
 雲は流れていたが、翌朝の天気に希望も湧いてきて良い気分で床に就く。 4:00頃には起きて支度し、少し朝食弁当(おにぎりとおかず)を食べてから5:00過ぎには出発する予定。
 

飯縄大権現を訪ね、飯縄山に登る

2023-09-12 21:32:05 | 山登り in 長野県
2023年9月5日(火)
 
 前日は飯綱高原~戸隠高原の花散策をし、晴れる予報であった5日(火)に飯縄登山を延期した。 朝起きて予報を見ると、北信はやっぱり曇りがち。 午後には雨が降り始めるかもしれない。 どうも南の方は比較的天気が良さそう。 「行き先を変更しようか。。。」と言う気持ちにもなったが、まぁここは初志貫徹。
 
6:30  一の鳥居苑地駐車場
広々としてトイレもあり無料。
ちなみにこちらの「一の鳥居」は戸隠神社の一の鳥居だそう。
(実際に鳥居があるのかどうかは未確認)
ここに駐車して歩き始める。
 
6:53
一の鳥居苑地から10分ほど歩くと登山口の鳥居。
この前にも10台くらい?駐車可能。(飯縄神社HPにも明記されている)
 
登山口の鳥居から5分程進むと「奥宮一の鳥居」
下山時に気づいたが、こちらは新しい鳥居で、昔はもう少し先にあったようだ。
雲は多いが陽が射す時間もある。
 
ツルリンドウ
 
アキノギンリョウソウだろうか。 たくさん見られた。
 
これは虫コブ?
 
7:10
修験の霊山である飯綱山登山道には十三佛が祀られている。
「第一 不動明王」から徐々に斜度もきつくなってくる。
 
これはジンヨウイチヤクソウ?
イチヤクソウ、イワカガミの葉がたくさん見られた。
 
ツリガネニンジン?
2~3合目あたりでパラパラと雨が降ってきた。
「もう雨!?」と思ったが樹林帯のため濡れるほどではない。
一応カメラは濡れないようカバーを掛けたりしたが、幸いすぐにやんでくれた。
 
クロバナヒキオコシ
 
「第十一 阿じゅく如来」駒つなぎ場の先は一層登りが急になり、つづら折に登ってゆく。
途中「富士見の水場」があり、昔の人もこちらで良い眺めを拝みながら一息ついたのだろう。
 
富士見の水場より少し手前から遠くがのぞき見えた。
写真を撮っていると後から来た方が「ここは富士山が見える最初の場所だよ。」と教えてくれた。
残念ながらこの日は雲の中だが。
手前に見える湖は大座法師池。 中央の街並みは長野市中心街。
 
水場も過ぎ、「第十三 虚空蔵菩薩」も過ぎると段々と見晴らしが良くなってくる。
こちらが南の方で、これでも反対側より雲が少ない。
 
花付きの良いトリカブトが群生している。
 
雲は真っ白になったり流れたり。
 
山頂に近づくにつれ雲に覆われる時間が増えてきた。
 
戸隠中社方面からの登山道と合流した後は山頂まで尾根歩き。
花も増えてきた。
 
たくさんのトリカブト。
 
たくさんのオヤマリンドウ?
 
トリカブトが斜面一杯ワイルドに広がっている。
この小さめの花、濃い紫色、密集して咲く姿、は何というトリカブトなのだろう。
ヤマトリカブトなのかな?
 
オヤマボクチ?
 
ハクサンフウロもまだたくさん咲いていた。
写真を撮らなかったがここに鳥居と祠があった。
 
アキノキリンソウ
 
もうすぐかな~、もう結構疲れてきたなぁ~、
と思って歩いてゆくと
 
飯綱山山頂と~ちゃく! ( 9:34 )
 
歩いてきた南峰。
奥宮はあちらにあったらしい(;'∀')
 
山頂の岩に腰かけて、コーヒーをいれ、時間は早いが少しパンも食べた。
しばらく休憩したり、山頂周辺を歩き回ったりしたが雲は晴れないので下山開始。
 
オヤマリンドウ
 
南峰にもどり、登山道を少し外れた所に
飯縄神社総社奥宮。
往きに屋根は見えたが、東屋かと思っていた。(^^;)
飯縄大権現と言えば、よく行く高尾山の薬王院も飯縄大権現をお祀りしている。
なので是非訪れてみたかった。
この祠の中には天狗のお面や絵などが祀られていた。
 
今季初めて見るマツムシソウかもしれない。
既にシベが散っており、周囲にもこれ一輪しかなかった。
 
ウメバチソウも終盤。
 
タムラソウ
 
ハナイカリ
 
雨に降られることはなく、12:45ごろ駐車場に到着。
無事に行ってこられて良かった。
 
下山して大谷地湿原から飯縄山を望む。
山頂付近、雲が切れている。 下山したら晴れる?(^^;)
 
大谷地湿原の向かい、大座法師池のほとりにある長野フォレストヴィレッジでコーヒーブレイク。
もちろんアイスクリームもつけて。 美味しかった~。
 
 今回の飯縄~戸隠もとても楽しくまだまだ興味深く探りたい所がたくさんなのだが、黒姫、斑尾、妙高と北信エリアは魅力的だなぁ~、と再確認した。 あれ? 妙高は新潟県だよな。。。北信五岳。。。?(^^;)
 遠いがとても良い所なので、また宿泊してでも訪れたい地域だ。