
2019年6月3日(月)
麓の牧草地より岩手山を望む
前日 6/2に東京からやってきて早地峰山に登り盛岡駅前で一泊。 この日は岩手山を目指します。 盛岡駅から1時間とかからず登山口に到着できる岩手山。 なんともうらやましい。 しかし、登山口まではお手軽でも登り始めたら決してお手軽とは思えません。 どこの登山口から登っても標高差 1,400mほどあり、すそ野が広がっているようなお姿の割には非常に急登です。
ここは旅先、2日目でもありますし、なるべく登りやすい登山口を選ぶべきですが、急登で距離も長いと言われている御神坂登山口を選びました。 理由は可愛いお花の写真を見てしまったから。 また、どちらの登山口を選んでも山頂まで到達するのは私には難しいだろうという気持ちもあったのです。 もともとは違う山を考えていた中、以前から登りたかった岩手山のかわいいお花の写真を見てしまった、様子見に途中まででも、というのが今回の経緯。 しかし、「調子良ければ登れちゃうかも?」という希望的見地は多分に含まれていました。 まぁ、滅多にないんですけどね。

上の写真、左を向くと奥の方に見えるのは秋田駒ケ岳かな。


御神坂登山口駐車場、6時少し前に到着。 立派な駐車場に先行車は無し。 誰も登っていないと心配なのはクマです。 今回は熊鈴2個とラジオを準備。 前週「使用不可」だったトイレは使えるようになっていました。 私は手前の相の沢キャンプ場で済ませてきましたが、ちょっと様子を見に行くと、右写真のようなきれいな休憩所付きトイレ。 いいですね~。

辺りにはタニウツギが満開。

何かの碑が建っていたので見に行くと「開通記念 小岩井有料道路 昭和46年8月1日」とのこと。
なるほど~。 それにしても山が高いというより遠いよ~。

では行きます。 6:15頃。

登山口を入るとすぐに林床いっぱいのマイヅルソウ。


ホウチャクソウとササバギンラン。
進んでゆくとあちこち目を引かれます。

ここではしっかり咲いている。

フキのようにたくさん生えているエンレイソウ。

だんだんとオオバキスミレの姿が。

最盛期は過ぎているようですが、あちこちに大きな群落。

イワカガミ

コケイラン?

ムラサキヤシオ

登り始めて2時間ほど。 標高 1,150mあたりからようやくシラネアオイ。

とてもきれい! かわいい!!
もう6月なので「春の名残の」という題名にしましたが、岩手山では今が「春真っ盛り」なのですよね。
もちろんシラネアオイも楽しみのひとつでしたが、御神坂登山口を選んだ理由はこのお花ではないのです。

樹林帯を2時間半ほど歩き、大滝展望台手前で景色が開けた。(8:45)
登り一辺倒で暑いものの、日影歩きだったので助かりました。
左奥にみえる稜線が鬼ヶ城。

写真右奥に見えるのが秋田駒ケ岳。 左奥に見えるのはどこだろう。

焼石岳? こんなに近くに見えないか?(和賀山塊?)

少し登ると鬼ヶ城の稜線の下に大滝が見える。 いや、あまり見えません。(^^;)

そしてもう少し登ると更に景色が広がりました。 左奥の方が早池峰山かな?(←違うようです)

登ってゆくとシラネアオイも増えてきて、頑張ろうという気持ちになりますが、
やはり前日の疲れはかなり来ています。
起きたときから筋肉痛で足腰痛いし、歩き始めると重いし。

色々なお花を見て、

もっと頑張らなきゃ、と思いますが実際登りはどんどんきつくなります。

トレイルの斜度も更に厳しくなるし、すごく高い段差の階段もあったりで。

でも、時間はまだ9時15分ごろ。 登りの 3分の2くらいは来ているように思います。 お花を見ながら、撮影しながら、ゆっくりゆっくり進みましょう。 何しろまだお目当てのお花に会っていないのだから。