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out of curiosity #3

ブログを始めて14年目。
カメラを抱えて世界中の山に出没したい~!

燧ヶ岳 ~やっぱり桧枝岐村は遠いなぁ~

2023-08-14 14:40:49 | 山登り in 東北
2023年8月6日(日)
燧ヶ岳 熊沢田代を望む 奥に会津駒ケ岳
 
 福島県桧枝岐村の御池登山口から燧ケ岳に登ってきた。 今まで燧ケ岳には残雪期に長英新道から俎嵓(まないたぐら)までは登ったが、柴安嵓(しばやすぐら)は未踏。 そして是非花の時期に御池登山口から登ってみたかった。 残雪期に登ったのは2017年。 随分経ってしまったが、ようやく念願かなって登ってきた。
 
 
 計画当初、天気予報では8/7(月)の天気が良かったので、平日だし駐車場ものんびりで大丈夫だろうと思っていたが、8/5(土)の予報では8/6(日)の方が良くなってしまった。 そもそもバッチリ良い天気というわけではなかったので、少しでも良いほうが望ましい。 ただ、夏の尾瀬、日曜日の駐車場はきっと激混みだろう。 駐車場への早い到着を考慮し、慌てて宿を予約したが西那須野塩原IC近くのビジネスホテル。 当日朝はそれ程ゆっくりしていられない。
 早起きして6:00ごろ御池駐車場に到着。 駐車状況は上写真の通りで 3~4割くらいしか入っていなかった。 ちなみに下山時にももう少し増えていたくらい。 ミズバショウやキスゲが終わるとそれ程混まないの? いずれにしても、西那須野塩原から来ても桧枝岐村はやっぱり遠いなぁ~。 以前は勢いで来れたけど、歳だなぁ。
 
ノリウツギ
予定通り 6:30頃に出発。
 
泥濘やアブがひどいと読んだので、長ズボンにスパッツも装着。
 
岩ゴロゴロの中を登るのも結構大変。
 
1時間ほど登るとようやく平らになる?
 
広沢田代に着いたかなぁ~、と楽しみに木道を歩いてゆくと
 
着いた~! きれいな湿原だ~!!
そしてキンコウカが一面に咲いていると読んだ通り、咲いている~!!
 
池塘の風景も素晴らしい~!(7:32)
 
本当はできれば初夏のお花の頃に登りたいと思っていたが、
機を逸して今年も燧ケ岳には登らないか、という雰囲気だった。
が、一面のキンコウカと読んで気持ちがガラッと変わった。
少し遅かった様子もあるが、天気も予報よりずっと良いし、来て良かったなぁ~。
 
黄色の花はオゼミズギクかな?
 
ハリブキ(実)
広沢田代を過ぎるとまた樹林帯を登ってゆく。
 
こちらも急登で大変だが、せっせと登ると眼下に広沢田代を望めた。
 
また湿原に出るがもう少し登る様子。
 
広沢田代から約1時間登りようやく熊沢田代に到着。
ふたつの池塘の間を通る木道、この風景、楽しみにしていた~!
 
こちらも見渡す限りキンコウカでいっぱい。
 
「燧ヶ岳山頂にはまだまだ遠いなぁ。」と思い、
もちろんこちらのステキなベンチで休憩。(8:32)
 
平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ケ岳、が見えているのかな。
 
休憩したら山頂に向け登ってゆく。
 
今度は大岩ではなく、このようなゴロゴロ。
これも結構長く続いて大変。 下りも苦労した。
 
ものすごく暑いわけではないが、天気が良いので汗もたくさん出る。
はぁ~と立ち止まっては草花や景色を眺めながらゆっくり進む。
眼下に熊沢田代。 奥に会津駒ケ岳。 左奥は会津朝日岳?
 
俎嵓(まないたぐら:2,346m)到着! (10:03)
結構ちゃんと登れて良かった!
ここは以前来たことがあるのであとひと踏ん張り!
 
さすがに山頂に来ると雲が近く、どんどん流れて来る。
それでも尾瀬沼を望むことができた。
 
さて、この激下りの岩を下りて向こうの柴安嵓(しばやすぐら)に向かう!
尾瀬ヶ原が見えているうちに到着したい~!
 
鞍部まで来た。 登りは大変かな。
と、心配するほどではなく、
 
柴安嵓(しばやすぐら : 2,356m)燧ヶ岳山頂、と~ちゃく! (10:25)
 
天候の崩れもなく、無事登れてよかった~!
 
時折雲がかかり真っ白になるが、尾瀬ヶ原も望めた。
 
平ヶ岳、中ノ岳、越後駒ケ岳、荒沢岳など
 
予報より良い天気、まずまずの展望の中、登頂の喜びに浸っていた。
適当な岩に腰かけ、お昼ご飯を頂いた。
 
では、俎嵓(まないたぐら)に戻り下山する。(11:10)
 
帰りも花を見ながらゆっくりと。
これは丈が高くなったニョイスミレ? まだスミレが咲いていた。
 
中心がコンペイトウのようになり始めたカラマツソウ。
 
オオバタケシマランの実
 
キンコウカ
 
イワショウブ
 
キンコウカ
 
タテヤマリンドウ
 
イワショウブ
 
ヒメシャクナゲ 実
 
モウセンゴケ 花
 
モウセンゴケ
 
広沢田代まで下りてきた
 
コバギボウシにトンボ
 
 この後 14:26 に無事下山。
 
美味しかった~!!
 
 帰りの高速も渋滞が心配だったのでお風呂、お蕎麦は頂かずまっすぐ西那須野塩原ICへ。 ずっと運転は疲れるし、佐野より先で少し渋滞しているようだったので、途中で日帰り入浴に寄り、お風呂、休憩、夕飯を頂き帰宅。 疲れも癒せ、渋滞もなく帰ることができた。
 
 「桧枝岐村はやっぱり遠いなぁ~。」という印象は残ったのだが、御池から入る尾瀬も魅力的で、まだ裏燧も歩いたことがないし、沼山峠からの散策もまたしてみたい。 桧枝岐村は遠いので、尾瀬沼や尾瀬ヶ原の山小屋で一泊するのも良いだろう。 「桧枝岐歌舞伎」も観てみたいし、大内宿の方に観光にも行ってみたい。 そんなことを改めて考えることができた。
 
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憧れの花園 鳥海山 #3

2023-08-05 15:09:00 | 山登り in 東北
2023年7月25日(火)
鳥海山外輪山から
チョウカイフスマと奥に鳥海湖
 
 前日は良いお天気の中、花、景色、動物を楽しむことができ、山頂に登ることもできた。 山小屋でゆっくりする時間も取れ、満足な気持ちだった。 が、山小屋で眠るのはやはりちょっと不得意だ。 特に今回は初めての寝袋とマット。 まぁ、インナーシーツに入って眠るのも少し窮屈な感じがあり、それとほぼ同じなので、慣れかなぁ、とも思うのだが。。。
 夜が更けてくると外の風の音がどんどん大きくなっていった。 もしやこれは大変な天気になっているのかも? 夜中に一度トイレに行った。 トイレは宿泊とは別棟なので外に出なくてはならない。 戸を開けるとひどい風。 だが空は澄み渡りあふれんばかりの星、星、星。 写真を撮りたい気持ちになったが、眠れていないし、風も強く寒いので眺めるだけにしておいた。 せっかくの山小屋泊なのにもったいなかったなぁ。。。けど、ご来光は期待できるかも。
 
 その後少しは眠れたようで3時半ごろ起きた。 ご来光を拝むには外輪山、七高山に登ると眺めが良いと言われたのでそうしようと思っていた。 が、起きて外を見るとまだ暴風とひどいガス。 外輪山に登るトレイルは昨日見たところ険しそう。 初めて登るには危険な状況だと判断し、ご来光は辞めておいた。 登ってもおそらく満足には見えなかっただろう。
 少し具合が悪かったりもしたのでもう一度寝袋に入り、5時ごろまでゴロゴロしていた。 私はご来光を外輪山で見て、山の上で朝食を食べ下山するつもりでいたので朝食は頼まなかった。 他の皆さんが朝食に行っている間にパンなどを食べ、出発の準備を整え、ガスと風の様子を伺っていた。
 
 あまりに風とガスがひどければ外輪山を歩くのは危険かも。 前日の千蛇谷の中を歩いたほうが道もわかっているし、安全だろう。 どうしようか。。。 6:30頃まで様子を見ていると風もガスも少し弱まってきて、同じく状況待ちをしていたグループがひとつ、ふたつ、と出発して行ったので、私は外輪山に向かうことにした。
 
この位なら行けるだろう。
 
外輪山へは左の方、茶色に草がない場所を登ってゆく。
 
岩だらけの中、残雪の脇を通り、また岩の道を登ってゆく。
 
上の方はこんな感じ。
 
外輪山の稜線に出るとやはり風は強かったが、七高山到着。
景色も見えないのですぐに先へ進む。
 
景色は拝めないが、足元の花は充分に見られる。
山頂付近から外輪山はイワギキョウが沢山見られる。
 
イワブクロとイワベンケイ
 
ウサギギク
 
ヨツバシオガマ
 
コバイケイソウ。 背後の黄色はウマノアシガタ?
 
ヨツバシオガマ  ハクサンボウフウ?
 
イワギキョウ
 
花を見ながら歩いていたら行者岳は見落としてしまったようで、
ここは伏拝岳。 この手前岩の上に石仏が鎮座していた。
 
コバイケイソウなど
相変わらず風も強く、ガスも晴れない。
風は時折突風になることも。 半面トレイルの場所によってはほぼ無風のところもありホッとする。
 
ミヤマダイモンジソウ
 
文殊岳
外輪山でとうとう最後のピークに来てしまった。
本当なら稜線から昨日歩いた千蛇谷を見下ろすことができたはずだが、
まぁ、仕方がない。 歩けているだけでも幸運だ。
 
しかも、ここに来るまでに白いイワブクロも見ることができ、驚いた。
 
さぁ、後は七五三掛に下ってゆくが、急な斜面のようだったので気をつけて。
と、思っているとガスが薄くなり谷の残雪が見えてきた。
 
「おぉ~! 晴れて来る!?」と思っている間に周囲の展望が開けてきた。
こちらは鳥海湖方面。
 
下ってゆく斜面は岩の段差が大きなところもあり注意が必要。
奥には右に稲倉岳、そしてまっすぐ御浜小屋に向かうトレイルと左に曲がって鳥海湖に向かうトレイルが見える。
天気が良くなれば鳥海湖へ向かうトレイルを行ってみたい!
 
ガスはその後すっかり晴れた! 麓の日本海も良く見える!
これまで寒さと濡れ防止にレインウェアを着ていたが、ようやくこの辺で脱いだ。
下から上がってきた人に「山頂は雨だったのですか?」と聞かれたが、
麓は早朝から天気が良かったようだ。
 
これなら鳥海湖の方に行ってみよう!
 
トレイルを左に曲がり鳥海湖の方へ。
振り返って歩いてきたトレイルと外輪山。
 
このトレイルにもハクサンイチゲが咲いていた。
 
先ほどまでとは打って変わって青空!
斜面には小さなお花が沢山咲いている。
 
進んでゆく先、中央一番奥のピークが笙ヶ岳(しょうがだけ)かな?
手前の岩っぽいのが鍋森?
 
鳥海湖を間近に望むトレイルに出た!
右のピークが扇子森?
 
正面奥の稜線に御浜小屋が見える。(小さな白い点)
湖畔を歩いていると残雪から流れる水?がザーザーと音を立てて聞こえる。
 
振り返るとこんな感じ。
左奥が鳥海山山頂。 雲が取れたりかかったり。
山頂直下から右のピークが連なる外輪山を歩いてここまで下ってきた。
鳥海湖の水は浅瀬では底が見えるほど澄んでいた。
 
鳥海湖畔からは長坂道への分岐まで登る。
これがちょっと大変。 すっかり暑くなり汗をかいた。
 
長坂道に出れば御浜小屋へ。
御浜小屋で冷たい飲み物を購入し、鳥海湖側に座って飲もうかと思ったが、
売店側の日影がとても涼しく心地よかったので、そちらで休憩した。
朝の寒さは既に想像できないほど暑くなっていた。
 
御浜小屋からはどんどん下山。
賽の河原から振り返る。
 
進む方向には日本海。
日影が無いのが辛い程暑い!
 
秋田・山形県境がここにあった!
鉾立まであと1km!
 
展望台近くから山頂を振り返る。
登って行った人たちはガスの中でガッカリしていたが、
今頃「登って良かった!」と思っているだろう。
私も大変楽しい2日間だった。
 
無事下山の報告と、お山で楽しく過ごさせていただいたお礼を告げて、
今回の鳥海山山行は終了。
 
 さっさと計画すればもっと早く行けたはず。 今回「どうしても今年中に!」という気持ちでようやく鳥海山に登ることができた。 「どうしても!」という意欲は大事だと思うし、「行けるときにチャンスを逃さず」という事も大切。 鳥海山もスッキリ晴れる日が少ないと聞いているので、今回こちらに訪ねても登れるかどうかは運次第ということもあった。(それはどこもそうだが) が、来てみないことには成し遂げられないことも確か。 そんなことが良く分かった山行でもあった。
 今回も充分に楽しく充実した山行だったが、またいずれ訪れたい気持ちでいっぱいだ。 山麓の観光なども含め、まだまだ興味は尽きない。
 
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憧れの花園 鳥海山 #2

2023-07-31 21:33:29 | 山登り in 東北
2023年7月24日(月)
鳥海山「夏の妖精」チョウカイフスマ
 
鉾立登山口からスタートし、七五三掛までやって来た。
 
七五三掛より少し上った所に千蛇谷・外輪山の分岐がある。(10:06)
私は千蛇谷方面へ。
 
千蛇谷へは急な斜面を下ってゆく。
山頂方面には雲が掛かってきてしまった。
山頂からは何も見えないのかなぁ。。。
 
心配していても仕方ない。 まずはこの激下りを慎重に下る。
下に見える残雪を横切り、向こう側に行く。
その後はこの日一番の登りが待っている。 疲れてきておりちょっと憂鬱。
 
残雪渡渉後こそそれほどでもなかったが、だんだんと岩も多くなり、斜度も増してくる。
「あそこまで登ったら小屋が見えるかな?」と何度か思いながら登り続けていると何か視線が。。。
 
ん?
 
おぉっ! オコジョさん!!
 
まぁ~、うれしい!!\(^o^)/
すぐに逃げてしまうかと思いきや、岩の奥に入ったり出てきたり、
忙しくクルクルと飛び回っていた。
 
どこかに行きたいのかな。
じゃ、おばさんはどくね。 バイバイ。 ありがとう。
 
残雪を渡ってから1時間20分程歩いてようやく小屋が見えた。
(見えるんですよ。 青空の下あたりに三角の屋根が。)
 
ようやく御室小屋前到着。(12:02)
チェックインは 13:00からなので、ここでお昼ご飯を頂いた。
コーヒーをいれゆっくり休んでからお花の写真を撮ったりして 13:00に受付へ。
 
歩いてきた方向。
左上の尾根が外輪山。 翌日はここを行く。
 
小屋の周りにはたくさんの大きなチョウカイフスマ、ミヤマキンバイ、イワブクロの群落。
必死で探すようかと思ったが、もうそこここに。
これが見たかった~!
 
13:00 チェックイン
中央奥が鳥海山大物忌神社 山頂本社、その奥が山頂への岩山。
左が売店・受付・食堂、右に山頂御室参籠所。
大部屋をビニールシートで大まかに区分けしていたが、
平日で宿泊者も少なく、おそらく4人は入るであろう区画に私一人だった。
寝袋を広げ場所を確保し、荷物を軽くしてから山頂に向かう。
 
山頂へスタート。(13:40)
 
大きな岩をつかみながら結構垂直に登る。
登りきったらすぐに山頂かと思いきや。。。
 
なんだかまだまだ奥がある。(;^ω^)
しかも踏み外したら大岩の間に落ちるような場所もあるし、
せっかく登ってきたのにこの先でグッと下がり、岩の谷の中を通り抜け、再び上る。
グルッと回って上った先に。。。
 
山頂があった~! と~ちゃくっ!(13:56)
いや~、結構怖かった~。
 
けれどようやく登ることができ、感無量!!\(^o^)/
写真奥にはおそらく前日に訪れた仁賀保高原方面が見えるはずだろう。
真っ白で何も見えないが、もうそれはどうでも良かった。
 
外輪山の方向はまだ見通しが良かった。
正面に見える大岩の向こう側から登ってきたが、
中央やや左、大きな岩と岩の間の隙間を下まで下降し、通り抜け、
こちら側に出てきてから写真右側の方に回り込んでこの場所に登り上げてきた。
 
山頂からの動画。
見晴らしは良くないが、周囲の岩っぷりは迫力がある。
鳥海山山頂(新山)からの展望
 
山頂からは周回で小屋に戻る。
「胎内くぐり」という、これまた岩の隙間に潜り込んでゆく場所があった。
上写真、岩山の上の方から下りて来るが、上からでは見えないマークがあり、ちょっと苦労した。
 
小屋近くになりホッとして再び花撮影。
イワブクロがたくさん咲いていた。
 
 
 
大株のチョウカイフスマ
 
チョウカイフスマ
 
夕食は 17:00から食堂で。
色々悪評を聞くが充分だと思った。
ただ野菜類はもともと味付けされているものか、私には少し味が濃い。
若い人ならこれでご飯3杯はいけそうだが、「お代わりどうぞ。」というアナウンスはなく、
お代わりしている人もいなかった。 できないのかも。(できないと書かれているレポートも見た)
 
日没は 19:00ごろなので食後少し休んでから外に出た。
この時間に山頂や七高山に登って夕日を拝んだ人もいたことは後で知った。
ご来光には登ろうと思っていたが、夕日も登った方が良かったようだ。
 
けれど割ときれいな色が出て良い感じ。 左の方に見えるのは飛島?
 
夕日に照らされる山頂方面。
 
外輪山。
 
 山に登ってから天気予報はチェックしていなかったが、出発前に見た予報ではこの日より翌日の方が「晴天」マークも付き良さそう。 ご来光は七高山に登るつもりだが、あの壁のような斜面を薄暗い中登ってゆけるだろうか。 あの高い所から本日以上にクリアな日本海、仁賀保高原あたりを望むことができるだろうか。 翌日も楽しみだ。
 
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憧れの花園 鳥海山 #1

2023-07-30 23:00:00 | 山登り in 東北
2023年7月24日(月)
鉾立登山口から望む鳥海山
 
 長年温めてきた鳥海山山行計画を実現できる日がとうとうやって来た。 直前には腰が痛くなったり、天候を気にしたり、鳥海山山頂御室参籠所(御室小屋)・新幹線・宿・レンタカーが予約できるのか心配だったりと、落ち着かないこともあったが、本当にこの日がやって来た。
 実は昨年実行するつもりでいたのだが、山頂宿泊で布団の利用ができないことから1年待ったのだ。 が、今年も布団の貸し出しは無しという事だったので、寝袋とマットを購入した。 幸いマットは中古品の良いものを購入できた。 これで今後も布団貸し出しが無くても鳥海山に泊まれるし、岩手山の避難小屋も利用できるなぁ、車中泊にも良いな、などと思っている。 だが、寝袋とマット合わせて約1kg。 悪い腰に堪えるなぁ。。。
 
 もともと鳥海山には御室小屋に一泊しての山行が前提だった。 多くの人が日帰りで登っているのだが、全行程距離約15km, 上り約 1,400m となると、私の体力ではギリギリ。 更に花を撮りながら歩くことは必至であるし、せっかく新幹線ではるばる東北まで来たのだから、ゆっくりと夜も朝も山頂で過ごしたい。 何より今回私は腰を気にしながらの登山なので、無理せずゆっくり。
 
泊りで時間に余裕はあるのだが、駐車場に入れないと困るので夜明け前に出発。
信号待ちの車窓から。 朝焼けがきれい。
鳥海山はこの上ない状態で迎えてくれている。
 
5:00頃鉾立登山口駐車場に到着。
登山者用駐車場と一般駐車場があるが、一般駐車場にも随分車が停まっている。
登山者用駐車場だけでも半分くらいは埋まっていた。
駐車場から海の方を見ると影鳥海山。
御室小屋のご主人の話によると、海に伸びる山影は珍しいとのこと。
 
では、行ってきます。(5:35)
 
しばらくは舗装路なのだが、道沿いにはたくさんのクルマユリやホタルブクロ。
 
展望所から鳥海山山頂への眺め。(5:48)
手前のなだらかな感じの部分は長そうだし、
そこから山頂へはどうつながっているのか見当もつかない。
 
ベニバナイチゴ
 
イワイチョウ
湿原に見られる花だが。。。
 
歩き出しこそトレイル両脇に木々が見られるが、
すぐにこのような開放感のある牧歌的な中を進んでゆく。
ただ、この上部には残雪がありあちこちから水が出ていたりする。
多分この辺りも遅い時期まで雪が残っていたのではないだろうか。
湿っぽい土壌で池塘のようなものもある。 なので、イワイチョウなども咲くのだろう。
 
さらに、ヒナザクラも咲いていた! うれしい!
チングルマ、イワカガミ、マイヅルソウ、ミツバオウレンなどもまだあちこちに見られた。
 
トレイル上部の残雪。
 
キバナノコマノツメ
 
このような池?、池塘?もある。
賽の河原の辺りかな。(7:11)
 
晴天、爽快な眺めとたくさんの花々。
それ程急な登りもなく、泊りで重めの荷物だが割と軽快に歩けている。
 
日本海が広がり稲倉岳が見えてくると鳥居が現れた。
御浜小屋に到着だ。(7:50)
 
御浜小屋を抜け稜線に出ると左手奥に山頂が見えた。
まだまだ遠い。
 
そして正面には鳥海湖だ!
取り囲む斜面にはお花がいっぱい!
 
ザックを降ろしてしばし撮影。
 
 
 
これはチョウカイアザミなのかな?
 
車で食べられなかったおにぎりを食べ、ゆっくり休んで先に進む。
きっとこれからがまだ長く、斜度もきつくなってくるんだろう。
 
たくさんのニッコウキスゲを期待していたが、
既に終わったのか、もともと今年はあまり咲かなかったのか。
トウゲブキはあちこちに咲いていた。
ピョコンと出っ張った鍋森がかわいい。
帰路には鳥海湖を周って歩きたいなぁ、と思っていた。
 
扇子森を越えるとこの景色。
ここは日本かっ!?、と思ってしまう。
 
ヨツバシオガマ
他にトウゲブキ、ミヤマトウキとか。
 
さらに進みトレイルが石畳になる。
この山の上で本当にしっかり積まれた石畳にビックリする。
そして両脇に何だか白っぽい花が見えて、チングルマかな。。。と思ったのだが
 
ハクサンイチゲだった!
しかも結構フレッシュな感じ。
一面真っ白とはいかないが、随分たくさん咲いていた。
 
タカネトウチソウ
ウサギギク、シラネニンジン?、ヤマハハコ、オトギリソウなども
 
タカネアオヤギソウ
 
ハクサンシャジン
まだまだつぼみが多い。 たくさん咲きそうだった。
 
七五三掛に近づいてくると再びヒナザクラの群落。
その先には。。。
 
ハクサンイチゲが斜面いっぱいに咲いていた。
 
アオノツガザクラもあちこちでたくさん見られた。
 
七五三掛到着。(9:54)
ここまで4時間半かかった。 そしてきっとここからが核心部。
もう一度腰を下ろしてしっかり休憩する。
千蛇谷・外輪山の分岐はここから少し上った先。
 
歩いてきた道を振り返って。
千蛇谷に下りて山頂に向かう。 つづく
 
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とうとう実現 鳥海山遠征

2023-07-29 21:51:32 | 山登り in 東北
2023年7月23日(日)
仁賀保高原から望む鳥海山
 
 コロナ前から行きたいと思っていた鳥海山。 ただどのように行くかが問題だった。 岩手山や秋田駒ケ岳のように新幹線駅からアクセスが良ければ問題ないのだが、鳥海山て、良く登られている鉾立登山口て、新幹線で行くにはどうしたらよいの?
 そんなことを思っている間にコロナ禍で行動自粛になってしまい実現が遠のいた。 ただ、行けない時こそ計画を練りましょうと色々考えた結果、山形新幹線で新庄駅まで行き、そこでレンタカーを借りて行動するのが結局のところ一番簡単、便利だという結論に至った。 この計画で行けば、時間が許せば月山に足を延ばすこともできる。 予報通りの天気にならず山に登れなければ観光もできる。 夏休みならそれが可能だ。
 
というわけで 7/23 10:54 新庄駅到着。
 
新庄駅 焼けるほど暑い~(;'∀')
ここでレンタカーを借りてスタート!
 
1時間半ほど走り庄内平野、おそらく酒田市のどこか。
それまでチラチラ見えていた鳥海山が全貌をあらわすと車を停めずにはいられなかった。
あ~、あんなに来たかった鳥海山が今目の前にそびえたっている!
 
この日の予定は特になく、天気が良ければ良いスポットから鳥海山を撮りたいと思っていた。
が、「良いスポット」もそうそうわからないので、とりあえず仁賀保高原から撮影してみよう、と。
ただその前に「道の駅象潟 ねむの丘」に行って美味しい特産品おやつを仕入れる。
日曜日とあって駐車場はほぼ満車、ごった返していたが何とか駐車。
人を避けて日本海を見に行ったのが上の写真。 海沿いにも風力発電のプロペラ。
 
鳥海グリーンラインを上がってゆくと展望所があった。
田んぼと奥には日本海。
 
サイクリングや展望施設がある「ひばり荘」を目指していたが、
近くに風力発電施設の一部にある「仁賀保高原南展望所」にも入れるようだったので行ってみた。
 
仁賀保高原南展望所から鳥海山を望む
約2,500年前に鳥海山が山体崩壊し、岩屑なだれが発生。
眼下に望む低い場所は海に至る場所まで全て岩屑なだれの堆積物によりできているそう。
 
南展望所へは何基もの大きな風力発電の下、細い道を通って向かってゆくので、
対向車に気をつけて運転する必要がある。
グワングワンと回る大きな風力発電のプロペラは想像以上に高い所にあり、大きく、
影が通るたびなんだかビクビクしてしまう。
 
ひばり荘の近くから
ここから見える池も鳥海山山体崩壊による堰止湖なのかな?
 
仁賀保高原の風力発電
 
鳥海グリーンラインを下りてきた。
翌日はあの天辺に立っているのかな?
 
早目に宿に戻り、地元スーパーで買ったお弁当と名産品のスイカの小さなパックを買っていただいた。
駐車場が心配なので早起きをして出発する予定。
 
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