人生にロマンスとミステリを

小説を読むのも書くのも大好きな実務翻訳者です。ミステリと恋愛小説が特に好き。仕事のこと、日々のことを綴ります。

イアン・ランキン『黒と青』

2021-07-12 10:08:44 | 読書記録(紙書籍のみ)
イアン・ランキン著、延原素子訳『黒と青』

翻訳学校で学んでいたときにテキストとしてイアン・ランキンを読んだのかな?
よく覚えてないけど、イアン・ランキン読んでみた。

二段組みで謝辞までで529ページもあって、読み終わるかなと思ってたけど、
続きが気になってどんどん読めた。

でも! 読み終わったとき、「ほんまにこの本もう終わり!!??」と思ってしまった(笑)。

1960年代にスコットランドを震撼させた絞殺魔バイブル・ジョン。犯人は捕まらず、
事件は迷宮入りに。その30数年後、同様の手口の事件が起きた。模倣犯ジョニー・バイブル。
主人公のリーバス警部が捜査に乗り出す。

その一方で、リーバス警部が昔担当した事件で、服役中の囚人が冤罪を訴えて獄中で自殺する。
当時一緒に犯人を捕まえた先輩刑事が自殺。内部調査が行われることになり、リーバス警部は
一人でそれに対応しなければいけない。

その一方で、本来リーバス警部が担当しなければならない石油プラットフォームの塗装工アラン・ミチスン
事件もあって。3つも事件が並行していて、ちょっとややこしい。登場人物も多い。

途中でバイブル・ジョンが偶然にもリーバス警部と接触するのがおもしろい。
そして、リーバス警部視点とときどきバイブル・ジョン視点で語られるので、
ドキドキハラハラする。

でも、結末が!! バイブル・ジョンが自分の模倣犯が気に入らなくてジョニー・バイブルを
殺して終わってしまった! バイブル・ジョンはどこぞへ高飛び、という終わり。まじかー。

ジョニー・バイブルを追っていた警察署はジョニー・バイブルの死体が見つかって、
大喜びでお祭り騒ぎ。ビールやウイスキー飲んでるんやけど、ええのんか?
バイブル・ジョンにジョニー・バイブルは殺されてんで??
コメント
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