宮部みゆき著『スナーク狩り』
結婚の約束までしていた恋人に裏切られた慶子(超美人でお金持ち)は、銃所持の資格を持っていて、
元恋人の披露宴会場に散弾銃を持って乗り込もうとした。けれど、元恋人の妹(仲良くしていた)にばったり会って
気持ちを変え、帰宅。その彼女を、釣具店勤務の織口が待ち伏せしていて、銃と車を奪った。
その織口を慕っていて、客として来ていた慶子に惚れていた佐倉が、織口を止めようと車で追いかける。
織口は元妻と娘を20歳の甘やかされたカップル(シンナー中毒)に殺され、二人の公判を傍聴していたのだけど、
二人が上っ面だけ反省して、本当は少しも悔いていないことを知って……という展開。
慶子は披露宴で元恋人を撃ち殺すのかと思っていたら、目の前で自殺をしようと考えていて、
散弾銃に鉛を詰めて暴発(?)するような細工をしていた。
織口は慶子から盗んだ車が途中でパンクし、ヒッチハイク。織口を乗せた男性は、妻が母の束縛に心を病んでいて、
金沢で入院中。病床の妻に「息子を連れてきて」と言われて、息子と一緒に夜、金沢に向かっているところだった。
さて。読んでいる途中はすごくハラハラドキドキして、勧善懲悪を期待していました。
んで、慶子を裏切った元恋人は本当に最悪な男で、こんなやつが弁護士に!と思ってたら、
なんかそれまでいろいろ計算していたわりに、最後は愚かにも慶子の部屋に侵入し、慶子を殺そうとする。
そこに、パンクして乗り捨てられていた慶子の車を発見し、慶子の様子を不審に思っていた
刑事が踏み込んできて、元恋人は逮捕。ざまーみろ、と思いまして、まあ、織口の元妻と娘を
殺した犯人も同じような目に遭うのかと期待するのですが……。
なんか読み終わったとき、期待していたのとはちょっと違う感が。反省してない極悪バカップルは、
散弾銃の暴発で死に、引き金を引いたのは本人たちなんだけど、あまり後味がよくないのは、
その後、佐倉が苦しんでいるからかもしれない。
織口を乗せた父子は、父は巻き添えで怪我をしたけど、心を閉ざしていた子どもが心を開き始め、
母の束縛に心を病んでいた妻がしゃきっとするので、まあ、一番よかったのかもしれないけど。
勧善懲悪、読後感すっきり~♪を期待していたので、ちょっと後味が悪かった。でも、人を二人
死に追いやってしまったら、やっぱり佐倉は平気ではいられないのだろうというリアリスティックな
終わりではあるけれど。
結婚の約束までしていた恋人に裏切られた慶子(超美人でお金持ち)は、銃所持の資格を持っていて、
元恋人の披露宴会場に散弾銃を持って乗り込もうとした。けれど、元恋人の妹(仲良くしていた)にばったり会って
気持ちを変え、帰宅。その彼女を、釣具店勤務の織口が待ち伏せしていて、銃と車を奪った。
その織口を慕っていて、客として来ていた慶子に惚れていた佐倉が、織口を止めようと車で追いかける。
織口は元妻と娘を20歳の甘やかされたカップル(シンナー中毒)に殺され、二人の公判を傍聴していたのだけど、
二人が上っ面だけ反省して、本当は少しも悔いていないことを知って……という展開。
慶子は披露宴で元恋人を撃ち殺すのかと思っていたら、目の前で自殺をしようと考えていて、
散弾銃に鉛を詰めて暴発(?)するような細工をしていた。
織口は慶子から盗んだ車が途中でパンクし、ヒッチハイク。織口を乗せた男性は、妻が母の束縛に心を病んでいて、
金沢で入院中。病床の妻に「息子を連れてきて」と言われて、息子と一緒に夜、金沢に向かっているところだった。
さて。読んでいる途中はすごくハラハラドキドキして、勧善懲悪を期待していました。
んで、慶子を裏切った元恋人は本当に最悪な男で、こんなやつが弁護士に!と思ってたら、
なんかそれまでいろいろ計算していたわりに、最後は愚かにも慶子の部屋に侵入し、慶子を殺そうとする。
そこに、パンクして乗り捨てられていた慶子の車を発見し、慶子の様子を不審に思っていた
刑事が踏み込んできて、元恋人は逮捕。ざまーみろ、と思いまして、まあ、織口の元妻と娘を
殺した犯人も同じような目に遭うのかと期待するのですが……。
なんか読み終わったとき、期待していたのとはちょっと違う感が。反省してない極悪バカップルは、
散弾銃の暴発で死に、引き金を引いたのは本人たちなんだけど、あまり後味がよくないのは、
その後、佐倉が苦しんでいるからかもしれない。
織口を乗せた父子は、父は巻き添えで怪我をしたけど、心を閉ざしていた子どもが心を開き始め、
母の束縛に心を病んでいた妻がしゃきっとするので、まあ、一番よかったのかもしれないけど。
勧善懲悪、読後感すっきり~♪を期待していたので、ちょっと後味が悪かった。でも、人を二人
死に追いやってしまったら、やっぱり佐倉は平気ではいられないのだろうというリアリスティックな
終わりではあるけれど。