詩編８８編は、コラの子たちの死を免れることを願う祈りの言葉が記されています。コラの子たちは苦悩のために弱り果てたことを告白し、「エホバよ、わたしはあなたを一日じゅう呼び求め、あなたに向かってたなごころを伸べました」と、神エホバへの堅い信仰に立っていることを明らかにしていました（詩編８８：９）。今日紹介する詩編８８編１０節～１８節には、コラの子たちは、神エホバの驚嘆すべき業、愛ある親切、忠実さと義が、死人の中でたたえられ、知られるようになることがあるでしょうか、と尋ねて、生きるために「エホバよ、あなたに向かってわたしは自ら助けを呼び求めました」と記しています（詩編８８：１０～１３）。死を免れることを願う切なる祈りの言葉が記されています。
今日紹介する詩編８８編１０節～１８節には次のように記されています。皆様方はみ言葉の中からどのような宝を見いだされるでしょうか。
「１０ あなたは死者のために嘆願すべきことをなさるでしょうか。
また死んだ無力の者たちが
立ち上がるでしょうか。
彼ら（死者）があなたをたたえるでしょうか。
１１ あなたの愛ある親切が埋葬所で、
あなたの忠実さが滅びの場所で
告げられるでしょうか。
１２ あなたによってなされる驚嘆すべきことが
闇の中で、
あなたの義が忘却の地で
知られるようになるでしょうか。
１３ それで、エホバよ、あなたに向かって
わたしは自ら助けを叫び求めました。
そして朝には、わたしの祈りが絶えず
あなたに向かい合います。
１４ エホバよ、あなたがわたしの魂（命）を
捨て去られるのはなぜですか。
なぜみ顔をわたしから覆い
隠しておられるのですか。
１５ わたしは少年の時から苦しんでおり、
今にも息が絶えそうです。
わたしはあなたからの恐ろしいことを
大いに担って来ました。
１６ あなたの燃える爆発がわたしの
上を超えて行き、
あなたご自身からの恐怖が
わたしを沈黙させました。
１７ これらは水のように一日じゅう
わたしを取り囲み、
一時にどっとわたしを包囲しました。
１８ あなたはわたしから友も友人も遠く離されました。
わたしの知人たちは
暗い場所です」（詩編８８：１０～１８）。
上の聖句は、コラの子たちの死を免れることを切々と願う祈りの言葉となっています。コラの子たちは、「少年の時から苦しんでおり、今にも息が絶えそうです」と訴えています（詩編８８：１５）。そうした死に面した状況において、コラの子たちは、「朝には、わたしの祈りが絶えずあなた（エホバ）に向かい合います」と、述べ、神エホバへの忠誠心と堅く立つ信仰心を明かにし、祈っています（詩編８８：１３）。常に、人間にではなく、唯一まことの神エホバに依り頼む人たちは幸いです（箴言３：５，６）。
冬カモメ 湾に群れ浮き 雨上がり 今日の一句
香り豊かな「伊予柑」
