じゅりりんのめげずにいくのだ*

ドールハウスやちっちゃいもの、ガーデニング、手芸など趣味や日常を中心に時々思い出わんこも登場します。

「陶酔のパリ・モンマルトル 1880-1910」展

2012-04-19 12:21:43 | 芸術・芸能・漫画

ちょっと前に戻りますが、先週末は八王子夢美術館で開催中(~5月20日迄)の企画展を観に行ってきました。

   陶酔のパリ・モンマルトル  1880-1910
       「シャ・ノワール《黒猫》」をめぐるキャバレー文化と芸術家たち

以前にも何かの記事で書いてたような気もしますが、じゅりりんはこのスタンランの描いた黒猫ちゃんのポスターが大好きで、
それが間近で見られるなんてこれはもう是非とも行かないことには!


「ベル・エポック(良き時代)」と呼ばれ、芸術の都パリが最も華やかで成熟した時代、19世紀末。
モンマルトルに一軒のキャバレーがオープンしました。
「シャ・ノワール(黒猫)」と名付けられたこの店は瞬く間に人気を呼び、多くの人々芸術家が集う一大社交場となって行きました。
「シャ・ノワール」の出し物の中でとりわけ注目されたのは影絵芝居でフランスのみならず国外をも巡業するほど人気を博したそうです。

私などはキャバレーと聞くとついついいかがわしい場所のような想像をしてしまいますが、
映画というものがまだ誕生していなかったこの時代に映画に先立つ総合芸術を提供する場所でもあったのですね。

この黒猫ちゃんのポスターは《高名な「シャ・ノワール」一座近日来演のポスター》という題がついており、
興行のお知らせのポスターだったんですね。
好き好きと散々言っときながら全然知らなかったよ(^^;

   
ポスターや絵画、影絵の本体などが展示されています。
この時代のポスターって色合いとか好きだなぁ~。

会場内ではその当時の影絵の上映もしていました。

思わぬお楽しみになったのが、「月世界旅行」を上映していたことです
1902年制作の映画のはしり?となったような作品で、人の顔をした月にロケットが突き刺さっている映像といえば、
「あああ!」とご存じの方も多いと思います。
これが笑えてね~
あらすじを簡単にいうと、天文学者たちが大砲でうちあげてもらって月に到着。星の女神とかの怒りをかって地下に逃げ込むと底には月の住人がおり、その住人がステッキで叩けばすぐちりになって消えてしまうという弱さ。しかし数の力に負けてとらえられるもあっという間に王様を倒して、崖に準備していたロケットに乗って月を脱出。崖から落ちるとその勢いで地球に帰還。その際、勇敢な月の住人が飛びついてくる。海に落っこちるも浮力で浮いて無事祖国に帰国。めでたしめでたし。

・・・・・飛びついて来た月の住人はどうしたーーー
舞台の演劇を映像にしたような作りでありながら月の地下の世界などロマンチックでもあり、
終始せわしく、都合良く、科学の常識全て無視、とにかく面白いのです。
本編は16分位あるらしいですが、上映時間は11分ほどでしたので上手く省略されていたのかな?

影絵の方は正直飽きてしまって(長いんだこれが)途中で退席したのですが、「月世界旅行」何回見ても飽きなそう

興味のある方は是非どうぞ

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする