じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 好文学園女子

2020-11-22 18:15:49 | 高校バスケット
✳️大阪桐蔭女子
先週より一つ一つのプレーに丁寧さがあった事が、最後まで流れを渡さなかった要因に見えました。4人が出ずっぱりの過酷な戦いでスタミナ的にきてる感じも後半はチーム全体として目立ち、それが故のミスも発生しましたが、それでも最後まで集中だけは切らさなかったこともまた、大逆転でウィンターカップを手繰り寄せた要因かと思われます。いつ見ても強さを感じる北之坊さん10ですがこの日はゴール前でなどボールを持ったプレーの巧みさも光りました。何よりこのチームの主軸かと思われる松川さん5のこの選手らしい柔らかさの中にキレと強さを感じるプレーが終始光って見えました。幾度も見せたインターセプト、力入れずとも幾度も決めてみせたスリーポイント等、全てのプレーが素晴らしく、元々年代の日本代表レベルの力を誇る選手が大車輪の活躍を見せればこれだけチームの強さも変わるんだというのを見せつけた試合だったと思います。残り数秒でゴールアベレージ逆転、すなわち大逆転で全国切符最後の椅子を手繰り寄せることになるスリーポイントを決めてみせたのは確か大崎さん7だったと思いますが、見る限りこのシュートを放つタイミングが特別良かった風には見えず、まさに一か八かのシュートが見事に決まった、その決断力と勝負度胸を褒めるべきかと思います。大逆転でのウィンターカップ出場に向け実力伯仲の相手にある程度点差をつけて勝たなければいけないという厳しい条件を見事に突破しての全国切符ゲットとなったこの試合は、まさに今期の同校のベストゲームとなったかと思われます。大阪4位で大阪代表ということからしても、全国では厳しい戦いが予想されますが大会まではまだ時間があり、この日を超えるようなベストゲームが出来るチームに成長を遂げた姿を、全国の舞台でぜひとも見せてほしいと思います。
 
 
✳️好文学園女子
第1ピリオドの戦い方が悔やまれるかと思われます。木村さん9と後藤さん4の両ガードが起点となり他の強そうな体格した選手を活かしてといったチームに先週見えましたが、その時の試合で第2ピリオドでこの二人を前で潰されて他の選手と分断されて一気に勝負を決められたせいかは判りませんが、今日は背番号5の選手をガードに、そして先に挙げた二人を両翼に開かせてといった攻撃が特にこのピリオドで目立って見え、見る限り、それが機能してなく見え、それが私にはどこかよそ行きの戦い、相手が練ってくるであろう対策を見越して戦い方を変えてきたようにも見えました。だとしたらの話ですが、相手に例えマークされようが私達の戦いはこうであるというのを、今後身につけていくことが、初のウィンターカップへとつながっていくかと思われます。第2ピリオド以降は薫英戦と似たような戦い方でがっぷり四つに組み合っていただけに余計にそのように感じました。第1ピリオドで後手にまわった事でじわじわ引き離されそれでも何とか踏ん張り続けるも最終ピリオド肝心要の終盤で流れを持っていかれ僅差で全国を逃す。大阪桐蔭同様出ずっぱりの選手が多く後半はスタミナ的にも負荷がかかっている選手も見受けられましたが、そこからの集中力をいかに日々の練習で身につけていくかも、すんでの所で逃した全国への課題かと思われます。