じゅんなおひと

スポーツジャーナリストもどき

大阪桐蔭 大阪学院

2019-05-17 21:36:36 | 高校サッカー

✳守備

大阪桐蔭:相手の攻撃がカウンターが主で常に単発だったことに助けられた側面もあるかと思いますがさほど怖さを感じることなく無失点で切り抜ける事が出来たと思います。ただ、ゴール前での寄せが甘く見えたのが時々あったのと相手のカウンターに全員が遅れてしまって見えたのも時々あったのが課題として残ったかと思われます。ゴール前での寄せについては最終ラインの選手は特にファウルせずして止める事が求められるかと思われますが、かといって寄せが甘くなって良いと言うわけではないので、さじ加減は難しいですが厳しくいくことも当然必要かと思われます。カウンターへの対応については阪南大学高校戦で感じた攻から守への切り替えという課題がここでも出たように思います。全体的にややボールに集中し過ぎて見えた時に、カウンター食らってたように思います。これらの側面からピンチを招く場面が目立ったように思います。

大阪学院:終了間際の1失点ですからよく抑えたと思いますがとにかく無用にも見えるファウルが多かったのが気になりました。

 

✳攻撃

大阪桐蔭:この日もゴールキックは単純なパントキックが目立ったように思います。それだけ例年に比べチームの成熟が遅れてるのかと思われます。自分たちの流れでやれてる時間が多かったにも関わらず1点しかとれなかった要因は、やはりこの日もシュート打てそうな場面で打てなかった場面が目立ったからかと思われます。それでもこれまでに比べるとFW6や途中出場の左MF10あたりが瞬時の判断が出来ており、そういうのが増えてくるともっと得点シーンも増えてくるかと思われます。特に10が放ったシュートは相手からすればタイミングが判りづらく、わずかに枠をはずしましたが、枠さえ捉えていればといった感じに見えました。終盤のCKからのゴールは相手が競りにくいとおいサイドの絶妙なところに上げてからのヘッドでこぼれたところに瞬時に反応してシュートスペース空いてるのを見逃さず瞬時にダイレクトでズドンでしたので、CK蹴った11,決めた20など、一連の流れ全てが良かったです。

大阪学院:攻撃でもファウルでチャンス潰す場面が目立ったように思います。無得点に終わった要因は他に、攻撃のほとんどがカウンターによる単発的なものだったこと、前線に強い選手はいたがゴール嗅覚に優れた選手がいなかった事が挙げられるかと思います。シュートスペースが出来ているのにボールしか見ていないためかシュートを打たない場面が目立って見えてことからそう感じました。

 

✳大阪桐蔭:4年ぶりのインターハイを目指すのであればこの試合もまた、出来ればスコアメイクして勝ってほしかったです。内容的には今大会一番良かったと思いますが終盤の1点で競り勝ちに終わった要因は最初の選手交代にあるように感じました。FW25の選手がゴール前シュートスペース出来た絶好のチャンスでシュート打てなかったからかと推察しながら見てましたがこの選手、そこ以外は全てと言っても良いくらい良かったです。接点の攻防などとても強かったです。実際この選手を下げて以降、一寸間相手の時間帯が続いておかしくなりかけて見えたことからも、その事が伺えるかと思われます。トップチームの試合にスタメン出場するのは初めてかと思われ、だとすればあそこで打てなかったのも無理もない話です。私はこの選手を下げるとすれば、先制点を奪われてからかなと思いながら見てました。その後交代カードを2枚1度にきったことで局面を打開して見えましたが、選手交代の難しさを見た試合でもあったように思います。とはいえ見るたびにチーム状態は上がってきつつあるようにも見え、ちょっとしたきっかけで確信に満ちて走り出すのではという思いは、やはり先日から変わりません。

 

✳大阪学院

とにかく攻守にファウルが目立ったように思います。ラフプレーというよりは、足元などの技術的な問題かと思いながら観てました。今後の浮沈の鍵は、トップクラスのチーム相手に流れのなかでボールを奪えるようになるかどうかかもと思いながら観てました。