神が宿るところ

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薬師堂古墳(茨城県石岡市)

2018-10-13 23:45:58 | 古墳
薬師堂古墳(やくしどうこふん)。染谷古墳群第27号墳。
場所:茨城県石岡市染谷934付近。「常陸風土記の丘」入口前から南へ、約550mのところで左折(側道のような道路を南東~南へ)、約200m(三叉路の角)。駐車場なし。
「薬師堂古墳」は、「常陸国風土記の丘」から南方の台地に広がる「染谷古墳群」の南端にある円墳(第27号墳)で、径約40m・高さ約4m。「染谷古墳群」は「龍神山」麓に広がる古墳群で、現在までに32基が確認されていて、29基は径10~30mの円墳であるが、方墳も3基あることが確認された。方墳の被葬者は、「龍神山」付近で採取することができる雲母片岩という石材を箱形に組み合わせて作った石棺式石室に葬られたと考えられている。このような方墳は、前方後円墳が造られなくなった古墳時代の終わり頃に多く築造されていることから、7世紀頃のものと推定されている。「常陸国風土記の丘」駐車場の奥にある「御食事処 曲屋」裏の狭い道路沿いに説明板があるが、藪が酷くて入っていく気になれない。その意味で、「薬師堂古墳」は観察しやすい古墳である。
「染谷古墳群」は古墳時代末期の築造で、大きな古墳はないが数が多く、「龍神山」の南方に集中して造られたということは、「龍神山」を信仰する人々が多く住んでいたのだろうと思われる。


写真1:「薬師堂古墳」。三叉路の角から石段が伸びている。


写真2:墳頂部はかなり広く、平坦。


写真3:薬師堂があるから「薬師堂古墳」…ということだったが、訪問時には堂宇は無かった。「薬師一二神」と刻された石塔のほか、多くの石仏などがあり、「薬師堂の」の名残を感じさせる。


写真4:「風土記の丘」の「御食事処 曲屋」の背後にある「染谷古墳群」の説明板。
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