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富士見塚古墳群(茨城県かすみがうら市)

2022-05-14 23:31:56 | 古墳
富士見塚古墳群(ふじみづかこふんぐん)。
場所:茨城県かすみがうら市柏崎1555-3(「富士見塚古墳公園」の住所)。茨城県道118号線(石岡田伏土浦線)「馬場山」交差点から、東へ約5.9km。「富士見塚古墳展示館」、駐車場有り。
「富士見塚古墳群」は、霞ヶ浦(高浜入り)と菱木川の間の狭長な台地に築造された、前方後円墳1基と円墳4基からなる古墳群である。「富士見塚古墳」(1号墳)が前方後円墳で、周囲に幅約16~26mの盾形周溝を巡らせてあり、古墳全長80.2m、後円部径38.4m・高さ8.5m、前方部幅49.4m・高さ9mという大きさは、かすみがうら市では最大のもの。前方部は南西向きで、南側を走る県道側からは古墳が見えず、霞ヶ浦側からよく見えることを意識して造られたものと思われる。平成2年に行われた発掘調査の結果、既に盗掘に遭っていて埋葬施設周辺が荒らされていたが、後円部から木棺、前方部から箱式石棺が発見された。副葬品として直刀・鉄鏃・金銅製馬具・管玉・ガラス玉など、周溝・墳丘裾部・くびれ部の張出し部から円筒埴輪や形象埴輪(人型、動物型、家形等)が出土した。築造時期は、墳丘形態・埋葬施設・出土遺物等から5世紀末~6世紀初頭と推定されている。2号墳は直径約15mの円墳で、築造時期は1号墳と同じ5世紀末~6世紀初頭頃、3号墳は直径約18mの円墳で、6世紀末頃とされている。平成4年に史跡公園として復元・整備され、1号墳~3号墳が平成20年に茨城県指定史跡に、その出土遺物が茨城県指定有形文化財に指定された。


かすみがうら市のHPから(富士見塚古墳公園)

茨城県教育委員会のHPから(富士見塚 1号墳・2号墳・3号墳 3基)


写真1:「富士見塚1号墳」。南東側から見る。手前が前方部、奥が後円部。石段下の括れ部分に張出がある。


写真2:同上、南西側からみる。手前が後円部、奥が前方部。


写真3:同上、北西側から見る。手前が後円部、奥が前方部。


写真4:同上、北東部から見る。手前が前方部、奥が後円部。


写真5:同上、後円部墳頂から前方部を見る(南東方向)。


写真6:同上、後円部墳頂から前方部を見る。傾斜が結構きつい。


写真7:同上、前方部から霞ヶ浦を見る(北方向)。


写真8:同上、前方部墳頂から後円部を見る(北西方向)。


写真9:同上、前方部墳頂から南西側を見下ろすと、「富士見塚古墳群2号墳」が見える。


写真10:「富士見塚古墳群2号墳」


写真11:「富士見塚古墳群3号墳」。2号墳の南西側にある。
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