東十条探偵団2

明日は何を撮りに行こうかな?

日本橋散歩・明治は遠くなったのか

2017-02-26 | 散歩
  今回の日本橋散歩はテーマを細分化した、3回に分けた、
  1回目は明治の面影を求めて。
  そして歩いたのが2月22日、にゃんにゃんにゃんの日、
  この話題にもちょっとふれてみよう。


  

     この回は小伝馬町から甘酒横丁を抜け新大橋まで歩く、人形町の駅前に「「玄冶店(げんやだな)」跡。
     近くに傷だらけの切られ与三郎のポスターも。

     「与話情浮名横櫛」(よはなさけうきなのよこぐし)
     1853年中村座で初演、以降現代まで歌舞伎の名作として伝えられる。

     他人の妾だったお富と仲よくなった与三郎、
     それがバレて切り刻まれ簀巻きにされて海へドボン!。
     いろいろあって運よく助かった与三郎は無頼の徒に、
     ある日与三郎は借金の取り立てに行ったがそこにはお富の姿が。
     ここであの名台詞、
     「おかみさんぇ、お富さんぇ、いやさお富、久しぶりだなあ」。
     お富さんがいたのが「玄冶店」、この辺りにあったとされる。

     (「玄冶店」は実際の地名、芝居では「源氏店」とされる)




  

     甘酒横丁を明治座方向へ。




  

     甘酒横丁は昭和の香り。




  

     緑道公園、川の跡を埋め立てのは分かるけど川の名前が分からなかった、
     いろいろ調べたら「浜町川」の跡だった、この先で隅田川に合流する辺りが浜町河岸。
     浜町河岸といえば有名な「明治一代女」の舞台。

     明治一代女は実際の事件を基に川口松太郎が書いた小説。
     花井お梅は幕末から大正にかけての女性、芸妓などで生活していたが
     殺人事件を起こしそれが「新派」などいろいろな演芸に脚色され演じられた。
     藤田まさと作詞による「明治一代女」が大ヒットし
     近くは美空ひばりなども歌っている。
     その浜町河岸はこの先あたりだった。

     浮いた浮いたと 浜町河岸に
     浮かれ柳の 恥かしや
     人目しのんで 小舟を出せば
     すねた夜風が 邪魔をする
                             「明治一代女」  作詞:藤田まさと




  

     明治座。
     明治6年に創建されたあといろいろな名前に変わったが
     明治26年初代市川左團次が千歳座を買収してこれを「明治座」とし
     そのままずーっと今日に至っている。




  

     明治座の隣は「浜町公園」。
     浜町公園は関東大震災後の復興事業として作られた公園。
     江戸時代は熊本藩主・細川氏の下屋敷があり、加藤清正を祀る清正公寺もあるが見てこなかった。

     さていよいよ、にゃんにゃんにゃん目指して。
     この通りは清洲橋通り、画面右側へ新大橋通りへ向かいます、
     小さな路地を数えて進みます、1、2、3、三本目の露地を左へ。




  

     三本目の露地を左へ入ってさあ着いたよ、「荒汐部屋」。
     ええ~、相撲部屋じゃん、なんでにゃんにゃんにゃんなの?。




  

     写真はネットから無断借用。
     部屋に棲みついた2匹のにゃんこがバカ受け、写真集まで出てしまった。
     噂が噂を呼んで朝稽古のある日はギャルが十重二十重?、
     部屋もいささか持て余し気味・・・とか。




  

     朝稽古はこの窓から見られるみたい、
     朝早くからギャルたちが押し合いへし合いしている姿を想像してみてね。




          

          さて荒汐部屋を後に清洲通りから新大橋通りを左折して新大橋へ向かおう、
          歩くこと数分橋のたもとにいま話題のホテルが。

          「あの五月蠅い国の人が来ないのなら静かでいいや
          みんなで行って泊まろうよ」・・・
          ネトウヨさんたち大感激、「アパホテルGJ」てな声も聞こえてくる。


          この回は明治を偲んで歩いた、遠くなりにけりじゃなく
          明治は今もしっかりと息づいている感じだ。

          次回は新大橋あたりをあっちからこっちから、
          今回は長くなってしまったので次はシンプルにね。
                                         2月22日 明治は遠くなったのか
          

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