6月23日、YouYubeに小津安二郎作品の東京物語のカラー版を見つけた。英語の字幕付き。原作は勿論モノクロームであるが松竹が再編集したようだ。色調は鮮やかではなくセピア調。
画像は前半の三宅邦子と原節子が挨拶する場面。何度も見た作品であるがおもわず惹きつけられる。
画像は前半の三宅邦子と原節子が挨拶する場面。何度も見た作品であるがおもわず惹きつけられる。
12月21日、家内とこの映画を観る。画像はプログラムの一部。
周防正行監督の最新作は活動写真の弁士がテーマ。海外ではサイレントであるが日本にだけこの技法が発達した。弁士の巧い下手によって映画の出来が左右されるほどだったという。人気のある弁士は先生と呼ばれ俳優以上に優遇された。日本には他に見られない「語り」の文化がある。古くは平家物語の琵琶法師、そして人形浄瑠璃、講談、落語など現在にも受け継がれている。カツベンもそれらに組み込まれたのだろう。
この映画の中にも弁士によって同じ無声映画が全く異なってしまう場面がある。
映画の中身については記事にできないが、抱腹絶倒の作品であることは間違いない。
主役は周防作品には初登場であるが、今迄何度も出演してきた俳優が脇を堅める。準主役の竹中直人と渡邉えりの役名が相変わらず青木と豊子なのが周防監督らしく面白い。
周防正行監督の最新作は活動写真の弁士がテーマ。海外ではサイレントであるが日本にだけこの技法が発達した。弁士の巧い下手によって映画の出来が左右されるほどだったという。人気のある弁士は先生と呼ばれ俳優以上に優遇された。日本には他に見られない「語り」の文化がある。古くは平家物語の琵琶法師、そして人形浄瑠璃、講談、落語など現在にも受け継がれている。カツベンもそれらに組み込まれたのだろう。
この映画の中にも弁士によって同じ無声映画が全く異なってしまう場面がある。
映画の中身については記事にできないが、抱腹絶倒の作品であることは間違いない。
主役は周防作品には初登場であるが、今迄何度も出演してきた俳優が脇を堅める。準主役の竹中直人と渡邉えりの役名が相変わらず青木と豊子なのが周防監督らしく面白い。
鰻店を出て、伏見ミリオン座にてこの映画を観る。マンハタンのアッパーイーストの高級ホテル「カーライル」を紹介するドキュメンタリー。
ケネディ大統領とマリリン・モンローが逢瀬を重ねていたといわれる。また英国王室とも縁が深い。顧客の秘密を徹底して護ることでも有名。ジョージ・クルーニー、トミー・リー・ジョーンズ他の名優達がこのホテルの魅力について語る。
従業員、元従業員また一般の常連客も登場してこのホテルを愛している理由を嬉しそうに話す。ホテル内のジャズライヴのラウンジ「カフェ・カーライル」のレギュラーとして36年間ピアノを演奏したボビー・ショートについても詳しく紹介され興味深かった。
ホテルの外観と内装はアールデコ様式。塔屋は規模は東京の山の上ホテルのそれにも共通するデザインである。常連客やハリウッドセレブが語る魅力は「自分の家にいるように落ち着くこと」が多く、これも山の上ホテルについて多くの文筆家の常連客が語ることと共通する。
この映画を見終えて自分が山の上ホテルを常宿にできたことは幸運なことであり、そのことに感謝する気持ちになった。
画像はプログラムからホテルの玄関と外観。
ケネディ大統領とマリリン・モンローが逢瀬を重ねていたといわれる。また英国王室とも縁が深い。顧客の秘密を徹底して護ることでも有名。ジョージ・クルーニー、トミー・リー・ジョーンズ他の名優達がこのホテルの魅力について語る。
従業員、元従業員また一般の常連客も登場してこのホテルを愛している理由を嬉しそうに話す。ホテル内のジャズライヴのラウンジ「カフェ・カーライル」のレギュラーとして36年間ピアノを演奏したボビー・ショートについても詳しく紹介され興味深かった。
ホテルの外観と内装はアールデコ様式。塔屋は規模は東京の山の上ホテルのそれにも共通するデザインである。常連客やハリウッドセレブが語る魅力は「自分の家にいるように落ち着くこと」が多く、これも山の上ホテルについて多くの文筆家の常連客が語ることと共通する。
この映画を見終えて自分が山の上ホテルを常宿にできたことは幸運なことであり、そのことに感謝する気持ちになった。
画像はプログラムからホテルの玄関と外観。
19世紀末かr第一次世界大戦までのウィーンの黄金時代について神経科学者、ピアニスト、美術史家、音楽理論家達が持論を語るドキュメンターリー映画。画像はチラシ(左)とプロブラムの一部。監督はミセル・マリー、語り手はロレンツォ・リケルミー
クリムトとシーレだけでなくフロイト、マーラー、Rシュトラウス、シェーンベルグ、当時のカフェ文化などが語られ、多くの美術館が紹介されてウィーンの観光案内も兼ねている。
あまりにも沢山の持論が主張されるので掴みどころがないが「ハプスブルグ家の崩壊と共に一つの時代が終り、不安に満ちた不確実性の新時代が始まった。また女性解放の開始にもなった」というのがこの映画のテーマと思われた。
クリムトとシーレだけでなくフロイト、マーラー、Rシュトラウス、シェーンベルグ、当時のカフェ文化などが語られ、多くの美術館が紹介されてウィーンの観光案内も兼ねている。
あまりにも沢山の持論が主張されるので掴みどころがないが「ハプスブルグ家の崩壊と共に一つの時代が終り、不安に満ちた不確実性の新時代が始まった。また女性解放の開始にもなった」というのがこの映画のテーマと思われた。