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台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台東庁 知本祠

2011-12-17 00:02:23 | 台東廳
鎮座日:昭和5年(1930年)2月11日  祭神:大国魂命、大己貴命、少彦名命、能久親王  例祭日:11月24日  社格:社
鎮座地:台東郡卑南庄知本字地本      
現住所:台東県卑南郷知本村知本路3段13巷(知代天府本)


現在、この場所は知代天府本という廟になっている。終戦後、知本に住む日本人および原住民が整列し、「奉焼式」を執り行ない、神社の「奉焼」が行われた。檜で作られた神殿のため檜のにおいが辺り一面に充満したようである。その後、基壇や鳥居はどのように処分されたかは不明である。

地本のは台湾拓殖会社により台湾で初めて試みである内地人の山地移民村が出来たところでもある。移民は東北振興会の斡旋で行なわれ、キナ以外にも茶および野菜などの栽培が奨励された。

* キナ:キナはマラリア治療薬キニーネの原料である。熱帯で蚊を媒介に感染するマラリア対策に世界の列強がしのぎを削った。植民地支配した南方では多数の感染者や死亡者が出た。特にキナの樹皮からつくる薬キニーネの需要は大きかった。軍部の要請で京都帝国大学が「キナ」産業の一翼を担った。

 
神社本殿があった場所 
       
当時の神社の旧景(出展:毛利之俊「東台湾展望」)
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