台湾に渡った日本の神々---今なお残る神社の遺構と遺物

日本統治時代に数多くの神社が建立されました。これらの神社を探索し神社遺跡を紹介するものです
by 金子展也

台中州 (大湖郡蕃地) 文水社

2010-05-29 12:48:11 | 台中州

虎山温泉への入り口

壁絵

汶水渓の中の島                          神社本殿の跡

唯一残る燈籠の一部

この神社は当時の記録で台中州大湖郡蕃地タビラスの文水渓中の島に建立された神社となっっている。現在の場所は苗栗県の泰安郷温泉区の虎山温泉と推定し、向かった。
以前、台湾の友人より「虎山の神社」が吊橋を渡ったところにあったというかすかな情報をもとでの探索であった。
虎山温泉に着くと間違いなく吊橋があり、吊橋の向こうにはまさしく文水渓中の島(砂洲)を見ることが出来た。吊橋を渡ると虎山温泉大飯店があり、この裏手に神社が建立された。昭和14年初めのことである。
当時の文水神社には中の島の吊橋あたりに大きな神明鳥居があった。神社遺跡は唯一敷地内に残されている燈籠の傘の一部だけである。本殿場所には小さな祠があり、神社が祠に替っても人々の信仰の対象であることには違いがないと思いつつ虎山温泉をあとにした。
虎山温泉の道路壁にには遠くからこの中の島を眺めるタイヤル人およびタイヤル人と日本女性が楽しそうに温泉に浸かっている壁絵は歴史の一コマを見るようであった。
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