
しかし、周りは予想以上にプライドばかりの愚か者ばかりだったので、自分が楽に暮らすためにも多少の骨折りは必要だと少し働くことにした。
今やヤーナ王女は、王や王太子から宰相までことごとく討ち死にした、超大国コモンウェルスの王位継承者の1人であり、もう1人はまだ10歳にもならない弟フランツなのだ。
「結局のところ、面倒という感情が天敵。億劫さに支配されれば、私はコケる。面倒ごとを避けるためには、少々の労苦は惜しめない、かぁ」
「銃と魔法の革命戦争」という帯のあおりだけれど、「革命」は他国の話であまり本筋に絡んでこないし、「銃」は確かにスゴイ威力を発揮したらしくパラダイムシフトの源流かも知れないけれど描写そのものはほとんどなく、「魔法」も戦場においては剣や槍や地雷や砲などと同じく攻撃力の1つ。
元のゲームはそうなのかもしれないけれど、本篇は必要最低限だけきっちり働こうとする怠け者王女と、他人を踊らせて自分は高みの見物に徹したい辺境伯が、互いに仕事と責任を押しつけ合う救国の謀略劇。
これ自体は面白いけれど、マルグレーテ朝やイエニチェリが暴れる神権帝国や革命軍など周辺国も主要キャラが半端に顔を出しては退場していくあたり、ゲーム用の顔見せ的でノベライズだなあと思いました。
【銃魔大戦】【怠謀連理】【カルロ・ゼン】【村】【CB-SXF6】【エンターブレイン】【怠け者と風見鶏の奏でる奇妙な謀略劇】【走れメロス】【鎚と鉄床】【吊り野伏】【方陣】
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