
それは、その人が生まれてからこの方ついてきた嘘の回数がわかるというものだ。
特別な嘘つきでなくても人は普通にちょっとした誤魔化し程度の嘘をつく。だが、聖マチルディス女学園の理事長の娘である西園寺ありすの嘘カウンターは0のままだ。信じられないことだけれど、彼女は生まれてこの方1つも嘘をついていないのだ。
そのありすが彼に告げる。自分の名前はアリス・サイオンジ、宇宙海賊なのだと……。
平行世界に飛ばされてしまい入れ替わってしまった2人の少女の冒険譚の、学園篇。こちらもエピローグで対となる伏線を張って続編の可能性を匂わせつつ幕。SF映画やSF小説のタイトルをもじった章題も、1章と最終章が2冊共通なのも特徴で、比較して読んではじめて愉しめる気がします。
試みとしては面白く、講談社の青い鳥文庫とか角川書店の角川つばさ文庫とか集英社みらい文庫とかポプラポケット文庫みたいなところから出しても良かったかなと思います……って、小学館なら小学館ジュニア文庫なんだろうけれど、あそこのラインナップとは微妙に傾向が違うし。
【アリス×アカデミー】【彼女のついたウソ】【関涼子】【深崎暮人】【GA文庫】【生徒会】【土下座】【ナマ足】【ダンスパーティー】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます