![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/38/09a406bd2237ccc7ef353151f0a1dd05.jpg)
発表されたスペースコロニー建設計画が発表されたときの、関係者のおおよそ共通した感想。
予算ががんがん膨れ上がり、膨大な資源と予算が空の上へと吸い上げられつつあっても、計画は止まらなかった。明らかに上層部の過半数がおかしくなっていた。
人類初の開発惑星ディープブルーに地球からの連絡船〈銀河を渡る風〉が接近しつつあった。乗り込んでいるのは冷凍睡眠を使って恒星間を渡り歩く銀河ネット公社の恒星間記録員のメイア・シーン。
ディープブルーの惑星記録員であるミランダ・カーペンターはメイアのアテンドを担当することとなり、連絡船の到着前に事前準備でメイアの記録を手繰る。冷凍睡眠を繰り返すメイアは数えで350歳以上、公社でも最初期の記録員だ。スペースコロニーの建設から恒星間宇宙船の開発まで、彼女の歴史は地球人類の宇宙開発の歴史ともいえた……。
人類の版図は銀河に広がりつつあるけど、いまだ超空間航法とか見つかってないし、他の銀河文明とも接触していない世界で、冷凍睡眠を繰り返しながら旅する記録員の物語。スペースコロニー建設、恒星間ネットワークの構築、冷凍睡眠技術の確立等々、人類が宇宙空間に進出していく過程が丁寧に描かれていて面白いよ。Dスターですよ、デススターのD。
文章記録が何より大事とか、宇宙開発は国家的規模の事業だけれど、民主主義国家では10年先100年先を見据えた計画に取り組むのは難しいとかの視点が面白かったです。続きが楽しみ。
【星の航海者1~遠い旅人】【笹本祐一】【ああもんど】【創元SF文庫】【天使の取り分】【L1】【通常の三倍速】
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