
ユダヤ教ラビの説法。
冷戦下の1952年。ワシントンD.C.近海に巨大隕石が突如落下した。上院下院ともに議会中であり、合衆国の政治中枢は大統領諸共壊滅してしまう。難民が何十万人も発生する中、たまたま地方にいた農務長官チャールズ・F・ブラナンが大統領代行に昇格し、欧州からはアイゼンハワー将軍が帰国の途につく。
しかし、その頃、第二次大戦に従軍した元パイロットで数学の博士号を持つエルマは、この隕石落下によって地球の気候が変動し、人間が棲める環境ではなくなっていくことを計算から導き出していた……。
1952年の隕石落下による環境の激変から逃れるため、人類規模で進められる宇宙開発を、まだ社会的地位が低く、能力があっても認められることがなかった女性や黒人たちの姿を通じて描いていく物語。
テーマ的に上巻は「大災害」「宇宙開発」より「女性解放運動」がメイン。宇宙飛行士には飛行経験が十分にあって、なおかつ小柄が条件と言いつつ、条件を満たす女性飛行士たちを無視して男性飛行士の中から適格者を探して回る滑稽さ。
ときおり場面転換時に挟みこまれる濡れ場が唐突に感じます。うん。ドラマ的です。
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