付け焼き刃の覚え書き

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「特命指揮官」 梶永正史

2014-02-01 | ミステリー・推理小説
「自分に必要なものがなんなのかを分かっていることほど幸せなことはありません」
 三流ジャーナリストの丸山の言葉。

 郷間彩香は32歳で独身で、捜査二課で収賄や詐欺・横領などを担当する捜査二課の主任代理。金の流れを追い続ける彼女のあだ名は“電卓女”。
 そんな彼女に銀行立て籠もりの犯人グループから、交渉役と現場指揮の担当者にするよう要求が出された。なぜ管轄外の自分を名指しで指名したのか、困惑しながら渋谷に急行する彩香だが……。

 立て篭もった銀行強盗を前に、目の前で何が起きているのか、何が彼らの真の目的なのか、誰が敵で誰が味方なのか、五里霧中のまま1980円のワンピース姿で陣頭指揮を執る警部補の活躍で、社会派ミステリであり、ある種のコンゲームでもあり、最後に特命を下したのが誰か判明するまで一気呵成に転がり続ける物語。
 ユーモアあふれた語り口もあって、最後までハラハラドキドキしながらも気分良く読み終えることができました。
 でも、みんなフローズン生を好き過ぎます。

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コメント
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