goo blog サービス終了のお知らせ 

付け焼き刃の覚え書き

 開設してからちょうど20年。はてなにお引っ越しです。https://postalmanase.hateblo.jp/

「インポッシブル・ハイスクール」 葛西伸哉

2014-02-25 | 学園小説(不思議や超科学なし)
「信頼とかそういうのが一切なくても、女は男を顎で使うモンなんだよ」
 秋月凱は女性というものを信用していない。
 でも、誰でも権力は与えられた分だけしか持っていないのだと、ルソーも言ってます。

 秋月凱は<キャビネット>の捜査官<ヴィジランテ>だ。
 少子化対策の教育制度改革によって、ちまたにはさまざまな個性的カリキュラムの高校が乱立するようになっている。それがまともなものならいいが、光の聖戦士を養成するとか、詐欺のテクニックを教えるとか、不正やトラブルの種は尽きない。
 そこで学生による問題解決の自治組織として<キャビネット>が設立されたのだが、今回の凱に与えられた任務は恋愛教育をセールスポイントとしている清恋高校。しかし、凱には恋人がいなくて作る気もなく、恋愛がらみのイベントや場所が多いので任務遂行は難航。
 行き詰まる凱の前に現れた少女は、テンガロンハットに白いギター、白馬にまたがっていた……。

 真っ先に思い浮かんだのは超常現象を抜いたPBM『特命転攻生』。でもよく考えたら、島本和彦の『炎の転校生』の方がピンポイントかな。

【インポッシブル・ハイスクール】【葛西伸哉】【了藤誠仁】【MF文庫J】【ハイスクール・ラブ・ミッション】【公認恋人】【生徒会長】【委員長】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする