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付け焼き刃の覚え書き

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「世界ぐるっと朝食紀行」 西川治

2012-05-24 | 食・料理
 写真家でもある著者が、世界各地で食べてきた朝食を、豊富な写真と文章で回想していくもの。「モロッコ*ホテルと街で(1998年)」などと章ごとに、いつのどこかがわかりやすくまとめられているのも気軽に読む助けになって嬉しいです。

「朝食がドイツ人を作った」

 前後して読んでいた、アンソニー・ボーデインの『はみだしシェフのやけっぱち放浪記』で、世の中には安く簡単に手早く食べられて、しかも美味しい物がいくらでもあるのに、どうしてよりにもよって大量生産のハンバーガーとか食べなきゃいけないんだ!?と絶叫していましたけれど、こちらの本で紹介されているものの大半こそ、その“いくらでも安く簡単に手早く食べられて、しかも美味しい物”の代表格。
 ドイツで黒パンと食べるソーセージ、カプチーノと食べる甘い菓子パン、パンを浸しながら食べる牛骨スープ、ムール貝の中に詰め込んだ米料理、鶏肉たっぷりのフォー、白いチーズと食べる羊肉のソーセージ、二日酔いの朝に飲むソルロンタン(牛スープ)……こんな本を読むと、すぐに寝たくなります。早く朝が来て、美味しい朝食が食べられるように。パン焼き器で焼き立てパンにハムエッグを添えたり、炊きたてご飯に味噌汁だっていいじゃないですか。

「朝食を食べぬような男とは結婚するなと、イギリス人はいう」

 早く朝にならないかなあ……。

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