Ichinose, T., I. Yasui : (2004) FUTURE SCENARIOS: PREDICTING OUR ENVIRONMENTAL FUTURE. in Regional Sustainable Development Review: Japan, [Eds. L.D. Kiel], Encyclopedia of Life Support Systems (EOLSS), Developed under the Auspices of the UNESCO, Eolss Publishers, [http://www.eolss.net]
1995年ころに有識者の意見を集めて予測。公表は2000年よりあとだったので、2000年の予測は捨ててしまった。20年たった今、2010年までの予測が当たったか検証してみたい。震災やテロなどのカタストロフィーは当時予測されていなかった。
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21世紀の環境予測
2005年
・ゴミ焼却が制限された。完全分別した単品の焼却のみ許可。
・日本国内において、廃棄物の最終処分地不足が顕在化。産業廃棄物の不法投棄はあいかわらず後を絶たない。
2010年
・京都会議で決められた日本の温暖効果ガス削減目標は結局達成不可能となる。
・ダイオキシンなどの化学物質によるものと見られる遺伝子異常・生殖異常が多発。
・紫外線は確実に強くなっている。皮膚ガンなどの影響が白人種を中心に見えている。
・世界的な食料供給危機が到来。温暖化のためではなく、むしろ米国、中国、ロシア、オーストラリアが同時に低温になったため。異常気象かもしれない。
<ここまではすでに過去>
2020年
・原油価格が急騰する。エネルギー危機到来。第一次石油ショックほどではないが、着実にエネルギーの価格が上昇。これによりエネルギー源を石炭に依存し始めたために、酸性化が進む。同時に、バナジウム、マンガンなどの排出量が増加している。
2030年
・先端電子機器による土壌汚染が問題に。ガリウム砒素やその製造装置からでる廃棄物などの不適切な処置が問題。
・やっとのことで鉛が完全回収以外は使用禁止に。鉛に付随して産出する金属が不足。水銀もやっと完全回収義務化。
2050年
・原油の生産量は、最盛期であった2030年の半分に減った。その減少量は、やはり原子力に依存せざるを得ない。
・太陽発電衛星がいよいよ軌道を周回し始めた。宇宙産業の成長により宇宙居住人口が4000人になった。しかし、宇宙線の影響が心配。
・地球温暖化が目に見えるようになってきた。海水面も50cm程度上昇したようだ。モルジブなどの島国では被害が出ている。
http://www.eolss.net/Sample-Chapters/C16/E1-57-52.pdf
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