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フィギュアスケートのOP代表続々決定

2010-01-26 | スポーツ

この週末はアメリカ選手権カナダ選手権ヨーロッパ選手権、とフィギュアスケートの大会が続いてその演技や結果を見るのに忙しく、せっかくの晴れた休日を運動もせずにWEB情報を探索していました。

すごい演技がなされてました。特に男子では米国のジェレミー・アボットは3ルッツ以外のジャンプを完璧に成功させ87.85+175.81=263.66を獲得したかと思えば、欧州ではロシアのエフゲニー・プルシェンコ91.30+164.09=255.39を獲得し、皇帝の称号にふさわしい安定した4回転で、オリンピックではもう4年前のような4回転回避でチャンピオンになるといったことはできないことを強く印象付けました。プルシェンコは次回のソチオリンピックは地元ロシアなので、それにも出たいということを発言したようです。4年間は長いと思いますが、その気持ちは好いな…。

女子ではカナダのジョアニー・ロシェットがいよいよその強みを発揮しました。つまり、いろんなタイプの3回転ジャンプやそのコンビネーションジャンプなどで得点を稼ぎ金メダルへの備えができたことを結果で示したと言えましょう。

結果から見ればロシャットが金への最短距離にいるのかな?とは言え、金を獲得するにはプレッシャーなどと自分の意欲との戦いに勝たなければなりません。そこはロシェットも、キムヨナも、浅田真央も、安藤美姫も、鈴木明子も同じでしょう。

練習通り、練習通りとおまじないみたいに唱えながら試合に臨んだ真央選手や、この場所で演技ができるのが嬉しい・有難いと考えてプレッシャーをうまく力に変える鈴木明子選手はうまくすると表彰台のどこか・・・ですね。

ただ、カナダでの試合には日本人は時差との戦いもあります。浅田選手は直前乗り込みの作戦のようですが、リンクの確保が難しいのでしょうけれど、体調面が非常に気になるところです。○週間前から時差生活&トレーニングをするのでしょうか。

米国選手権の女子は長洲未来選手が僅差ながらSPでトップになり、大きな期待を持ちましたが、フリーでレイチェルフラットに10点以上の差をつけられてしまいました。でもそれでもサーシャ・コーエン、アリッサ・シズニーを超える2位を確保して、米国OP代表の2枠に入れたようです。

SPは完璧、フリーではビゼーのカルメンの曲で演技。これはローリーニコルの振り付けだそうですが、これは楽しめました。手の振りなどもすごく良かった。演技終わったときの長洲選手の感動ぶりは見ていてほほえましいものでした。演技を見る私自身は鈴木明子選手のフリーを見たときに共通するようなワクワク感がありました。曲が盛り上がりやすいことや振り付け、技の完成度によるのでしょう。技術点がもう少しついてもいいのになという解説もありました。レイチェルとの差は今回の点差ほど大きくないのかもしれません。長洲選手のOPの演技はほんとに楽しみです。

レイチェル選手がショートで使う音楽はSing Sing Sing です。Tpの粋なソロにドラムの響きとクラリネットの流麗なメロ、ピアノの刻みと素晴らしい演技を楽しめることでしょう。もう少し刻み合わせたステップができると加点が貰えそうなわかりやすい音楽なんですけどね~。

欧州選手権での見どころはカロリーナ・コストナーがどれだけ精密度が上がってるかという興味でしたが、OPでのトップ争いにはとどかなそうな仕上がりでしたね。でも欧州チャンピオンになったので、そのいい気分で一カ月後のOPを目指して欲しいものですが・・・。

欧州でのもう一人の注目選手はビジュアルの観点からフィンランド代表のキーラ・コルピ選手。彼女はタイトスカート風の衣装が独特でそれだけで技の切れ身を感じさせてくれます。最近は演技の完成度も上がり、表彰台に乗ることもありますが、ジャンプでの転倒は時々あり、今回もフリーで順位を下げてしまいました。

なお、ショートプログラムの演技の萌黄色の衣装はさわやかでした。蛍光色が嫌だというファンの方もいるようですが…(^^;; 私はOKです。

それからコルピ選手のショートの曲は日本の川井郁子さん作曲の「キャラバン」という音楽です。ジャズではなく、尺八みたいな音から曲が始まる、どちらかといえば喜太郎のシルクロード音楽や富田勲の新日本紀行のテイストを感じる曲でしたので、こちらの点でもお勧めします。でも、なぜこんな曲を選択したのでしょうか。コルピ選手がこういう曲が好きなんでしょうか。それとも他の理由でしょうか?誰か取材して教えてくれませんかねぇ。(^^)

音楽面からはロシアのアレーナ・レオノワのフリースケートで使用したミュージカル「シカゴ」がひときわ耳を引きました。演技自身は何かしっくりしなかったようで転倒があったのは残念でした。

イタリアのコストナー選手のフリーではバッハの「G線上のアリア」がオーソドックスだけど美しい旋律でした。

最後に、欧州選手権の映像を見て、これだ!と思ったことが一つ。

それは、以前のフィギュアの映像の感想として書いたことへの答えそのものでした。

つまり、やたらズームアップで演技者の表情などを執拗に追いかける日本のTV局と違って、欧州の映像はクレーンカメラなどの引きの映像が配分的に多く使われていました。そのことによって、スケート=滑りのスピード感ダイナミックさが、よく伝わってきます。もちろん引きの映像では細かな表情やしぐさなどは見づらくなりますが、それでいいのではないでしょうか。時々ズームアップを織り込めばいいのです。

ジャッジも観客もクローズアップで演技の優劣を決めているわけではないのです。もちろん技術審判だけは細かな判定のために小さなポイントを見る必要がありますが、それは彼らに任せていればよいのであって、TV映像は全体感を伝えていただきたいなと思うのです。

米国選手権の映像では、一つのカメラで演技を追いかける時間がいい意味で長いと感じました。一つの視点で演技を追いかけるのは疲れず、スピード感などわかりやすい感じがします。

これはズームアップの時間が長くなりがちな日本のTV局のディレクター&カメラマンに望みたいことです。欧州の映像の良いところ、引きで撮るダイナミックさの表現を参考にしてほしいものです。(^^)

決めつけるような書き方してるところありますが、事実ではないかもしれません。あくまで勝手な推測に基づくものです。

誤解がありましたら、ご指摘ください。

深謝


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