2008.8.17(sun) KOBE JAPAN STUDENT No.24th JAZZ FESTIVAL が終了しました。
今年はいろいろ複雑な思いを抱えて客席にいましたが、昨日の中学校から各校のレベルがドンドン上がって来てるのが判り、高校も全体のレベルがぐぐっと上がったのが感じられるようでした。それでつい録る予定がなかった他校の演奏を録ったりしてたら、後で肝心のBFJOの演奏がとれなくなるという・・・(情けなし)
BFJO松田組の演奏はいろいろな不安を吹き飛ばす、爽快な気分になる素晴らしい出来でした。1週間前に聞いた演奏とは打って変わった驚きと心地良さと安堵感と期待とでぐちゃぐちゃな気持ちで聞いてましたら、あら・・・ビデオ回ってない・・・2曲目から録音が録れてない(電池切れ)など、相変わらずの私の失敗。
曲名は以下の通りです。
1・ The Jazz Police (Gordon Goodwin)
2・ Tickle Toe
3・ Fables of Faubus (Charles Mingus) 邦題:フォーバス知事の寓話
今年は全てのところに素晴らしい超一流のマイクがセットされておりました。それをがんがんに効かせるのではなく、やんわりとアシストするという感じでのPA(SR)セッティングだったようで、各バンドとも気持ちよく演奏できたのではないでしょうか。また客席では普段はSxが弱いなといつも思ってたところがSRのおかげでかなりいいバランスに聞えてよかったです。Pfも恩恵を得たほうでしょうか。逆にTbが初心者などでパワーがないバンドは普段よりも余計に迫力がなくなるバランスだったかもしれませんね。
1のジャズポリスはリズム隊の方が特にやりたかったと聞いてましたが、まさにその思いが通じた選曲で思う存分動き回ったという感じでしたね。ギターも良くなってたしPfも合いの手というかちょろちょろ音が入って楽しかった。それに何とドラムの堀江嬢がこの演奏でナイスプレーヤー賞を獲得。凄いですね~あの峯嬢が取れなかったナイスプレイヤー賞ですよ。やはり、この辺りは選曲も絡んできますか。小山太郎さんのお守りが支えになっての成果でしょうか。しかし初心者にして僅か2年ほどでこの域に達するとは、若者の成長というのは凄いものです。
2のティックルトゥーは私の好みはもっとかろやかに仕上げて欲しいと思ってましたが、今日も大音量の迫力モードでした。でも、Sx隊の音は最近とてもまとまりが出て透明感が出てきてるので、全体がいい感じに聞えます。
写真はTickle ToeのSxソリ中
3のフォーバス知事の寓話はミンガスさんの問題作:人種差別問題の知事に対しての抗議の意味が込められたというものですが、曲の良さがそういう問題とは別に扱われるようになって広く知られるようになったといわれる曲ですが、そういう思いを如何に表現するかが、この曲への取り組みの鍵と思ってましたが、それについて素晴らしい答えを聞かせてくれました。出だしでのバリサクのうなるような音は地からわきあがる抗議の声を象徴したものでしょう。また行進の様な音、場面展開でのニュース映像を彷彿とさせるような音など、どれひとつとして無駄な音はなかったと思えるような、そんな気がしました。圧巻は組長のTpソロです。魂の叫びとも言える様な思いを込めた(と本人もインタビューで語ってました)演奏は素晴らしいものでした。
Fables of Faubusはバリサクのソロでいきなりの雰囲気チェンジに成功
魂のTpソロは組長ならではの圧巻でした
Tpソロを後押しした地面から湧き上がる声(差別への抗議の声でしょうか?)
これは本場アメリカでも胸張って聞かせたいような仕上がりになったんじゃないでしょうか。この演奏が終わった瞬間、僅かな静寂の時を置いて、なかやすさんか誰かの声が上がりそれから会場全体から割れんばかりの拍手が起こりました。演奏後の静寂に、その演奏の充実度を感じるというさるお方がいましたが、きっと「これだ」、と思われたことでしょう。
そうそう、このフォーバスの最初の印象的なソロを決めたバリサクの中野さんにもナイスプレイヤー賞が贈られました。
それから、団体として高砂高校ジャズバンド部に対してバークリー音楽大学団体特別賞が贈られました。甲陽音楽院のクリニックなどを3月まで無料で利用できるパスということで、素晴らしい価値がありますね。
いや、しかし、初心者が大半の松田組が僅か数年でトップレベルの演奏が出来るとは、誰が予想できたでしょうか。レギュラーになった頃の評判は散々でしたね。(確かに誉める所が少なかったけど) いつかは上手くなると思って見守ってきましたが、それも、1週間前まで片鱗が少ししか見えないほど駆け込みでの仕上げだったのでしょう。恐るべしここ一番の集中力。
今日は本当に良かったなあと心から喜んで言えます。
松田組の皆さん、兵庫県知事賞の受賞おめでとうございました。
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YOUTUBEでホットなBFJOの演奏
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話変わりますが、客席で聞いたニュース
中学の部に初登場した「石川ジュニア・アカデミー」の演奏は素晴らしく、昨日の表彰でベスト・パフォーマンス賞を受賞したのですが、その日のうちに来年6月の浜松ジャズに招待されたそうです。
同じ方が指導されている島根の「ラ・メール・ジャズ・オーケストラ」は高校の部で参加して、今日はベスト・サウンド賞を受賞してました。実はその中の一人はPを演奏したのですが、あまりにもおちびチャンでしたが、聞かせどころはしっかり演奏してましたが、何と小四だそうです。将来楽しみなことです。
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我々にとっても本当に嬉しい知事賞でしたね。
本当に心のこもった演奏、聞き続けてきて良かったですね。
少し前に書かれていた、AICJという中学校の演奏が気になっていたのですが・・・どうでしたか?
SJFは毎年レベル上がっているようですね。今年はいけなかったですが、来年こそは・・・と願うばかりです。
昨日は帰り際でお声頂き、大変うれしく思っています。約束通りTOSHIさんのブログ見にきました!
また今日中にMIXI、ブログ等々コピーになりますが、小分けにして所感のほう書いていこうと思います、今後も何卒よろしくお願いいたします。
最後に大きな大きな花を咲かせてくれました。足跡を残して、次期レギュラーの小西組への大きなプレゼントになるバークリー音楽大学団体賞も受賞。
もう一度、ラストステージとなる岡山ルネスホールのワンビル・ジャズ・ブランチでも聞きたいですね~。
選曲を欲張りすぎたと思われます。最後の審査員講評でも一般的な話としてバンドの実力以上の曲にトライして消化不良というバンドがあると言及されましたが、AICJはそのひとつでしょうか。1曲目Big Swing Face、2曲目Ya Gotta Try、3曲目Tequilaのうち3曲目はまともでしたね。そのSaxソロは楽しめましたよ。これから少しづつ自分たちにあった曲を選んで取り組んでいけば良くなるはずです。今回の参加がそういう情報を得るきっかけ作りになれば良いでしょうね。
遠いところまで遠征ご苦労様でした。きっと色んなことを得られたのでしょう。
後輩さんも続くと良いですね。
高砂もそうですが良いバンドには必ず良い先輩が存在します。そういう意味では星城は大丈夫でしょう。(^^)
これからもご活躍ください。
ためしに、YouTubeの背景に貼ってみたのですが、
文字が見にくくなってしまいました・・・
http://www.youtube.com/jazzmalu
SJFの演奏が思う通りにできて、皆な晴れ晴れした笑顔がこぼれてる、楽しいひと時でした。