黄昏叔父さんの独り言

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 オムロンの遅延タイマーの中身

2016年10月05日 15時52分50秒 | アマチュア無線


     



 高出力アンプ回路の電源に使用する高圧回路には過度的な突入電流を抑える為にスイッチON時には高圧トランスの一時側に数十Ωの抵抗を入れた状態で通電し数秒後に其の抵抗の両端を電磁接触器のスイッチ端子でショートして本来の電圧を供給し通常動作をさせる回路が必要に成る。同じく真空管のヒーター回路にはヒーター電圧を印加した時の突入電流を抑えヒーター切れや真空管の寿命を保つ為にスイッチON時の突入電流を抑える為の回路は必須と成る。何せヒーターと言えども馬鹿に成らず球に寄って7.5Vの40~75A程流れるので300~500W程の電力が必要だし特にフィラメントが冷えて居る時はトラブルの発生する確率が高いので高圧電源回路と同じ様にヒータートランスの一時側の突入電流を抑える為に一次側に抵抗を入れた状態でスタートし数秒後に抵抗をショートして正規な電圧が徐々に印加される回路が必要である。


 その段階で必要な部品がオムロンに代表される様な遅延リレー、勿論半導体でタイマー回路を組立てる方法も有るが其の方法だと一次回路は単相200Vを使用する為にダウントランスを利用した電源回路が必要に成り面倒くさい。私の場合は以前から200Vで直接動作させる新品のオムロンのタイマーが7個程有ったので手間が掛からず写真のタイマーを利用しようと思って居るが遅延させる時間が0~7秒と0~40秒の二種類のタイマーのみスイッチON時の遅延時間には何の問題も無いのだが今度は電源スイッチを落としても高温に成った真空管を冷却する為に暫く(3~5分間)冷却ファンを回し続けた後にファンを停める遅延回路が必要で此の目的には適応しないタイマーばかりなのでタイマーを分解して動作時間の延長改造が出来ないものか?と分解してみる事にした。


 流石に一流メーカー品、分解しようとすると隠れビスの上にシールが貼り付けて有り中身を弄ると成ると此のシールは必ず傷付くので何等かの?改造や分解をした時は保障外対応に成る為のメーカー側のセキュリィティー対策が成されている。此の部品は未使用品だが既に廃盤商品だし当然に改造目的なので気にする事無くシールを外して分解した。


 分解前は中身は半導体回路の組み込みと思ったが最長40秒のタイマーを開けると写真の様にモーターと思われる部品とカム機構を利用した構造に成って居り予想外に意外なシンプルな構造、電気部品は2.2KΩ、3Wの固定抵抗とネオン球点灯用の固定抵抗のみ、多分此の2.2KΩの固定抵抗が動作時間を決定する部品だろうが?確認の為に他の0~7秒のタイマーを分解したら此方には抵抗が付属せず直接にモーターに電圧が印加されて居るので矢張り抵抗部品が時定数を決定して居る感じ?今後此の抵抗値を変化させて実験してみようと考えたがAC 200V仕様
の0~15分可変のタイマーの中古なら1000~1500円位で入手出来るので考え処、実験的には面白いが手間隙を考えると中古部品の購入の方が手っ取り早く感じて悩む処である。



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