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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

ドミノキューブとフロッピーキューブとインチキキューブ

2011年09月03日 14時59分28秒 | パズル
ルービックキューブの基本形は3x3x3ですが、一層少なくした3x3x2のキューブがあります。
ドミノキューブと言います。これもルービックの考案です。


でもなぜ、「ドミノ」と言うのか。
「ドミノ」と言えば板を並べて倒すものと思われていますが、
本来、正方形が2つ合わさって出来た形を言います。
正方形が5つ合わさって出来た形の「ペントミノ」は有名ですね。
こういう正方形をいくつか組み合わせて出来る形を、なんとか「オミノ」と言うのです。
つまり、「ド」は2、「ペント」は5と言うわけです。
これらを総称して「ポリオミノ」と言います。

あらためて、キューブの形を見て下さい。
2つの正方形が重なって出来ていますね。だから「ドミノ」キューブというわけです。

さらに、一層すくなくして、3x3x1のキューブは「フロッピーキューブ」と言います。

この考案者は日本人の岡本勝彦氏です。
「フロッピー」という名はフロッピーディスク同様、ペラペラだからでしょう。

さらに、3x3x2の変わり種でこんな物が有りました。

中心部の円筒状のところは、ストッパーが入っていて、それだけを回すことは出来ません。

裏側はこんな感じ。

それ故、動き方はドミノキューブと変わりません。
ただ、丸いところの断片もバラバラに移動するので見え方が違ってきます。

これらは、3x3x3より層を減らした物ですが、増やした物が有りました。3x3x5です。

どういう動きをするのか。さっそく動かしてみると、水辺方向にはこの様に回転できます。

でも、縦方向に回すと....あれれ、左右のピースはくっついています。

要するに3x3x3のキューブのまま左右にピースを付け足しただけのインチキキューブです。
さすが中国、こんな物まで商品にしてしまうのですね。
でも、確かに、キューブとしてはインチキですが、色々回転させてみると
形がさまざまに変化して、これはこれで意外と面白いんじゃないかと思います。

でもこれ、日本じゃ絶対商品にはなりそうもありませんねぇ。
中国では、時々、こういう面白いパチモンが買えたりします。
もちろん解き方は3x3x3と全く同じです。