オリンピックが始まり、いきなり「女子モーグル」の予選と決勝が終わっちゃいましたね。
個人的な興味は、フィギュアでもジャンプでもなく、上村愛子にメダルを取って欲しいという一点だったので、眠い目をこすりながら早朝5時まで観てしまいました。
この日の愛子はまさに「ネ申」
特にセミファイナルからスーパーファイナルの6人に残るまでの道のりが何というか感動的でした。
セミファイナルは成績の下位から滑走して、最後のひとり(つまりここまで1位)を残して6位の愛子・・・これはもうダメかと思ったけど、最後のひとりがなんと9位に沈み、感動的なスーパーファイナル進出。
そして大した休憩もなく始まったスーパーファイナル。 セミファイナル6位の愛子は6人中最初の滑走。
これまでは第一ジャンプの着地後のコブにはじかれてバランスを崩すこともあったけど、スーパーでの滑走は第二ジャンプの少し前にややコブに弾かれた部分があった以外はほぼ完璧の滑走。 しかもタイムも30秒台で非常に満足のいく一本だったように見えました。
得点が出る間にゴーグルを外さなかったのでこれは泣いてるなと(あとで本人も、自然に涙がでたとコメント)、そんな姿を観て、こっちもグッときたな。
最終滑走者の女王カーニーがミス連発したこともあって、これは銅メダルだろうと思った(本人も思ったらしい)のですが、ジャッジ競技ではよくあることですが、自分のジャッジとテレビに映されたそれとは同じでなく、カーニーの得点が「3位」を示した瞬間に「ふざけんな!!」と思わず声が出てしまいました。 朝の5時前のことですww・・・ ということで5度目のオリンピックもメダル獲得はかなわず、前回と同様の4位に終わってしまいました。
「ネ申」というのは、競技後のこと。
とても清々しい表情でインタビューエリアに現れた彼女ではあったのですが、5度のオリンピック出場ともに「あと一歩」というところでメダル獲得が叶わず、絶対に悔しいはずなのに、それを微塵も表情に見せず、それどころか「本当に清々しい」「3本とも滑れるとは思わなかったのに、全部いい滑りが出来た」と涙もなく笑顔で答えていました。 ちょっとこれは信じられなかったですね。この時点でネ申確定。
セミファイナルからの奇跡的な勝ち上がりや、スーパーでのカーニーのミスなどを思うと4位という結果は本当に悔しいし、17歳で長野オリンピックでデビューしてから20年近くも第一線で頑張ってきた彼女には本当にメダルを獲って欲しかったと思っていたので、彼女を応援してきた日本人としては早朝からテンションマックスだったのです。
しかし、中継のNHK 工藤アナウンサーが「彼女のコメントに救われた人も多かったのではないか」と述べた瞬間に、もう涙腺が完全に破壊でしたね。 工藤アナも神確定。 結局、そういうことですね~ 本人は当然悔しい気持ちもあっただろうけど、そんなことは超越した境地に行ってしまっていたんですね・・・
彼女がこれから競技を続けるのかどうか分かりませんが、今後も注目していきたいと思います。
あぁ、でもメダル獲れなくて悔しいぜ!!