FIFA 女子ワールドカップ ドイツ2011大会
日本 2-2 (PK 3-1) アメリカ
なでしこジャパンが見事に、見事に偉業を達成しました。 歴史的な偉業という言葉がまさにピッタリの快挙です。イヤ、本当にすごい。
延長後半、近賀選手がゴール前に飛び出してゴールまであと一歩(でも、惜しくもゴールならず)になったとき、「もうここまでなのか?」と弱気になってしまいました。 しかし、このプレーで得たコーナーキックのチャンスを男前の澤選手が信じられないような同点ゴール!
本当に信じられないようなシーンを見せつけられて、早朝なのに大声で叫んでしまいました。 マンションのご近所さん、ごめんなさい。
そして、その直後の岩清水選手のレッドカード。 そして、ゴール前の相手フリーキック。 この場面で、もう一度、「あぁ、ダメか?」と正直、弱気になってしまいました。 でも気迫のディフェンスでこのピンチを守りきって延長も終了。(このフリーキックの場面で、最後に相手と競り合ったのは一番小さい岩渕選手だった!)
こうなると追いついた「なでしこ」は明らかに精神的には有利。 画面に映し出される選手達には、なんと笑顔が!120分の激闘で心身が疲れ切って、普通ならば倒れてもおかしくない状況で、あんな素敵な笑顔でいられるなんて。 本当に信じられないと同時に、これは絶対にやってくれると信じることができました。
PK戦の結果は、信じたとおりの結果となりましたが、冷静にゴールを決めた宮間選手、坂口選手、熊谷選手。 2度もPKをストップし完全にこのゲームの主役の一人になった海堀選手。 よくやってくれました。 厚木出身の永里選手は、惜しくもPKを相手GKにストップされてしまいましたが、このワールドカップ期間中のインタビューなどから推察すると、彼女は「やってやる」という気合が大き過ぎて、それで自分にプレッシャーをかけ過ぎているように感じました。 この借りはこれから始まるオリンピック予選で絶対に取り返して欲しいと思います。 彼女ならば絶対にできると信じています。
これからしばらくは「なでしこ」の優勝がマスコミにさらされると思いますが、彼女達には立ち止まるヒマはありません。 来週末にはリーグ戦が始まるし、9月にはオリンピック予選が始まります。
彼女達への恩返しの意味でも、リーグ戦は盛り上げなくてはいけません。 ワールドカップで感じた思いはリーグ戦の観客となって, お返ししたいと思います。 ドイツの素晴らしいスタジアムの雰囲気で・・とは行かないまでも、大歓声の中でプレーさせてあげたいと思います。
P.S.
後のインタビュー記事などを見ると、川澄選手と永里選手は、延長戦で相手にリードされたときに「これくらいのほうが楽しいよね」と話をしていたとか・・・ あんな胃が痛くなるような状況でも冷静どころか楽しんでしまう選手達は本当に信じられないくらい素晴らしい。