2021年 Jリーグディヴィジョン1 第11節 清水エスパルス 1-1 湘南ベルマーレ
60分 1-0 清水 チアゴ サンタナ
88分 1-1 湘南 ウェリントン
試合序盤に石原直樹が負傷して交代になってしまったこともあり、試合プランが狂ったと思うが、エスパルス選手の出足もよく、ボールが足につかないというか、とにかくキープするのに大変苦労した試合だった。それでも負けないのが今年のチームなわけだが、勝ち点は最低限のひとつひとつしか積みあがっていないのも事実。これは前線の選手にゴールがないのも一因だったけど、ついに待っていた漢がピッチに戻ってきたね。Jリーグの試合だって本当にあんなに物凄いヘディングシュートは久しぶりに見たし、それがベルマーレの選手だというので痛快。
さて、何から書いていこうか。 まずは失点について。 ちょっと前に町野が権田にアタックして変な雰囲気が流れ、右サイドのスローインから左サイドにわたり、そこから中央にドリブルで持ち込まれてから左サイド中央よりのエウシーニョに渡して、高精度のクロスを上げられて、中央で待っていたチアゴサンタナのヘディングシュートにつながった。右に左にボールが散らされると的が絞れずに厳しくなるのは理解できるけど、ディフェンス陣の人数はそろっていたし、このシーン以外には本当によく守っていたことを考えると、チームの雰囲気・一瞬のスキというのは町野の変なプレーから生まれていたと考えても不思議じゃない。サッカーというのはそういうスポーツなんじゃないかなと考えざるを得ない瞬間だった。
逆に、同点までの流れでは、これも左サイドから毛利が右サイドに大きく振って、それを逆に茨田が左サイドに大きく戻して、町野がヘディングで落としてからの毛利・・・毛利はかなりアーリー気味に左足を振りぬいたけど、それがウェリントン目掛けて最高のボールになった。PKスポットのまだ手前で、ゴールマウスまではかなりの距離があったけど、そしてディフェンスも2人ついていたけど、全く関係なく、ハイジャンプして左上を目掛けて頭から放たれたとは到底信じられないスピードでネットに突き刺さったさ。近所迷惑だけど大きな声でちゃったわ。
これ以外に記録するとすれば、中村駿の復帰と、キーパー谷の大活躍。そして、決定機を止めた広教というところか。特に広教のシュートストップというのは本当に痺れた。 カウンターで抜け出されて、相手2人を同時に見ながら、中央のチアゴサンタナが最終的にシュートを撃つと読んであえてボールホルダに近づきすぎず、もしシュートを撃たれても谷がシュートストップしてくれると信じての動きだったけど、その瞬間はもうやられたと観念しました正直。あれが決まっていたら2点のビハインドとなり試合は殆ど決まっていたでしょう。本当に大きなストップだった。
左サイドの高橋諒君が怪我してしまったようだが、中村が戻ってきて、ウェリントンが入って来てと選手の入れ替わりもありつつ、3月末から負けなしという状況から一歩抜け出すのは勝利しかないので、下位チームとの対戦が続くここからの数試合が今シーズンの最終結果を占うと思うので、しっかりと勝ち点を積み上げて欲しいものですな。
あと、指宿が試合後にしっかりとゴール裏に挨拶に来てくれたのがうれしかったな。ニコニコで来てくれて、良い奴なんだろうなというのが分かるようなシーンでした。エスパルスで頑張ってくれよな。