ヤマメの気持ち。
<生命科学>ニジマスしか産まないヤマメ…精原細胞を移植(抜粋)
9月14日 毎日新聞
ニジマスしか産まないヤマメを作り出すことに
吉崎悟朗・東京海洋大准教授(魚類発生学)らの研究チームが
「世界で初めて」成功した。
「高級魚のクロマグロの稚魚を同じサバ科の魚に産ませる」など
魚類の生産や絶滅危惧種の保全に道を開く技術で
14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
<研究>
①研究チームは06年
②精子のもとになるニジマスの精巣の細胞(精原細胞)を同じサケ科のヤマメに移植すると
③「ヤマメのオスではニジマスの精子が、メスではニジマスの卵子ができる」ことを突き止めた
④しかし、ニジマスの精子や卵子の割合は1割以下にとどまり
⑤残りはヤマメの精子・卵子が占め、実用性は低かった
⑥そこで、ヤマメの精子や卵子を生じさせない手段として、不妊症のヤマメを「親」にすることにした
すると
⑦ニジマスの精原細胞を移植されたオスのヤマメはニジマスの精子だけを
⑧メスのヤマメはニジマスの卵子だけを作るようになった
⑨得られた精子と卵子の人工授精で誕生した稚魚はすべてニジマスだと遺伝子解析で確認でき、生殖能力も正常
⑩研究チームはニジマスの精原細胞の凍結保存にも成功
⑪他の魚類でも保存可能とみられる
<吉崎准教授>
「漁業資源として重要なマグロを生産するために、仲間のサバを使って試したい。魚類以外の動物で応用できるかどうかは分からない」
こういうハナシって
「目覚しい実績」
と喜ばしい一方で
なんか「抵抗感」がある。
つい、サカナを
「擬人化」して
捉えてしまうからだろうなあ。
不妊症のヒトが
「妊娠できる」ようになったら
生まれてきたのが
「ウマ」だった…。
あまりにも
バカバカしい考えであることは
「重々、承知」してるし
「絶滅危惧種の保全」
というのが高尚な目的であることは
よく分かる。
でも
その一方
「イノチの仕組みをいじる」ってことに対して
どうしても
「割り切れない気持ち」
が生じてしまう。
これまでも
品種改良という形では
「金魚」や
「冷害に強いヤサイ」みたいに
いろいろやってきてるけど
そのレベルとは
あまりにも違いすぎる。
原爆の例では明白だけど
「科学技術」は
二面性を持っている。
「原子力」の技術は
「電力」を生む一方
「大量虐殺・破壊兵器」になる。
そして
どうやら
科学者は「その悪用を止められない」ようだ。
アインシュタインも
「原爆の存在」
に結構悩んだみたいだし。
今回の例でも
「魚類の生産」という方向から
「商業主義の面」が強くなりすぎれば
歯止めが利かなくなるというコトがあるんじゃないだろうか?
「絶滅危惧種」についても
人間の力で「生産」することが重要なわけではなく
本来は
「絶滅させない環境を作ること」
の方が重要だと思うし
そもそも
「種の存続を人間の力でコントロールしようとする」
という考え方自体がおこがましい。
この世に存在する動植物たちは
人間の都合で「生存が許されている」ワケではなく
「共存するナカマ」だからねえ。
<生命科学>ニジマスしか産まないヤマメ…精原細胞を移植(抜粋)
9月14日 毎日新聞
ニジマスしか産まないヤマメを作り出すことに
吉崎悟朗・東京海洋大准教授(魚類発生学)らの研究チームが
「世界で初めて」成功した。
「高級魚のクロマグロの稚魚を同じサバ科の魚に産ませる」など
魚類の生産や絶滅危惧種の保全に道を開く技術で
14日付の米科学誌サイエンスに発表した。
<研究>
①研究チームは06年
②精子のもとになるニジマスの精巣の細胞(精原細胞)を同じサケ科のヤマメに移植すると
③「ヤマメのオスではニジマスの精子が、メスではニジマスの卵子ができる」ことを突き止めた
④しかし、ニジマスの精子や卵子の割合は1割以下にとどまり
⑤残りはヤマメの精子・卵子が占め、実用性は低かった
⑥そこで、ヤマメの精子や卵子を生じさせない手段として、不妊症のヤマメを「親」にすることにした
すると
⑦ニジマスの精原細胞を移植されたオスのヤマメはニジマスの精子だけを
⑧メスのヤマメはニジマスの卵子だけを作るようになった
⑨得られた精子と卵子の人工授精で誕生した稚魚はすべてニジマスだと遺伝子解析で確認でき、生殖能力も正常
⑩研究チームはニジマスの精原細胞の凍結保存にも成功
⑪他の魚類でも保存可能とみられる
<吉崎准教授>
「漁業資源として重要なマグロを生産するために、仲間のサバを使って試したい。魚類以外の動物で応用できるかどうかは分からない」
こういうハナシって
「目覚しい実績」
と喜ばしい一方で
なんか「抵抗感」がある。
つい、サカナを
「擬人化」して
捉えてしまうからだろうなあ。
不妊症のヒトが
「妊娠できる」ようになったら
生まれてきたのが
「ウマ」だった…。
あまりにも
バカバカしい考えであることは
「重々、承知」してるし
「絶滅危惧種の保全」
というのが高尚な目的であることは
よく分かる。
でも
その一方
「イノチの仕組みをいじる」ってことに対して
どうしても
「割り切れない気持ち」
が生じてしまう。
これまでも
品種改良という形では
「金魚」や
「冷害に強いヤサイ」みたいに
いろいろやってきてるけど
そのレベルとは
あまりにも違いすぎる。
原爆の例では明白だけど
「科学技術」は
二面性を持っている。
「原子力」の技術は
「電力」を生む一方
「大量虐殺・破壊兵器」になる。
そして
どうやら
科学者は「その悪用を止められない」ようだ。
アインシュタインも
「原爆の存在」
に結構悩んだみたいだし。
今回の例でも
「魚類の生産」という方向から
「商業主義の面」が強くなりすぎれば
歯止めが利かなくなるというコトがあるんじゃないだろうか?
「絶滅危惧種」についても
人間の力で「生産」することが重要なわけではなく
本来は
「絶滅させない環境を作ること」
の方が重要だと思うし
そもそも
「種の存続を人間の力でコントロールしようとする」
という考え方自体がおこがましい。
この世に存在する動植物たちは
人間の都合で「生存が許されている」ワケではなく
「共存するナカマ」だからねえ。