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兵庫県警巡査部長、捜査書類引き継がず…8年以上放置

2007-04-07 00:08:18 | ニュース
葬られた事件。










兵庫県警巡査部長、捜査書類引き継がず…8年以上放置(抜粋)
4月5日 読売新聞

兵庫県警の男性巡査部長(49)が

1998年に東灘署から機動捜査隊に異動した際

同署で担当した窃盗事件などの捜査書類を

後任者に引き継がず

「約8年半にわたり放置」

していたことが4日、わかった。

捜査書類は昨年末に見つかったが

「少なくとも十数件の事件で時効が成立」

しているとみられる。


<巡査部長>
「私物とともに異動先に持ち込んだまま忘れていた」


<県警>
巡査部長を処分する方針。

①巡査部長は98年10月に同隊に異動した際
②担当していた窃盗などの事件に関する被害届や証拠品を入れた段ボール箱1箱を
③神戸市長田区の同隊の車庫の中に置いた

④2001年11月に同隊から別の部署に異動した後も放置していたが
⑤昨年末の大掃除の際、同隊員が箱の存在に気づいた









あるある。



担当が

シゴトを抱え込む職場では

ありがち。


しかし

犯罪には

「時効」

というものがある。



「仕方ないね」

ではすまない。



記事では

「県警は巡査部長を処分する方針」

と言ってるが

本来は

「巡査部長」同様

「県警」自体も

処分されるべきですね。



「引継ぎ」

には

「引き継がれる相手(人もしくは組織)」

があるわけだから

「引き継がれなかった」

という異常事態に

「誰も気付かないこと」

これは

「明らかなミス」。



もう一つは

通常時のチェック体制だ。



いくら

「シゴトは担当任せ」

とはいえ

「どんな事件」を

「誰」が

担当しているのか程度は

「組織として」

把握すべきだし

「捜査資料」は

私物化されず

「共有管理されるべきもの」

だ。



今回も

「○○事件の資料がない」

ということから

資料が見つかったわけじゃない。



つまり

資料がなくなっても

「定期的なチェックや監査が行われていない」

から

「誰も気付かない」

ということですね。



問われるべきは

「ヒト」

でなく

「組織もしくはシステムの欠陥」

だろう。



「ヒトは間違いを犯すイキモノ」

そのミスをカバーする仕組みが

全く無い。



これでは

「消えてしまったかもしれない事件」

の被害者は

ナットクできないだろう。



まずは

「ケイサツの怠慢で消えてしまった事件」

の被害者一人ひとりに










「土下座」ですね、ケイサツカンブが。
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このアイディアいくら?/シャープが和解金 液晶発明の元研究員に 対価訴訟

2007-04-07 00:07:24 | ニュース
糸井重里さんが大活躍してた時代。

わずか数文字のコトバ「コピー」に初めて価値が与えられた。

今、アイディアのネダンも決まりつつある?








シャープが和解金 液晶発明の元研究員に 対価訴訟(抜粋)
2007年4月2日

大手家電メーカーのシャープ(大阪市)

の元研究員の男性が

「液晶表示技術の発明に見合う対価を受け取っていない」

として

シャープに5億円の支払いを求めた訴訟が

「大阪地裁で和解」した。

シャープが

「元研究員に和解金を支払うことで合意」

した。


<原告側代理人 弁護士>
「地裁から和解を勧められ、双方が納得した。秘密条項があるため解決金額は明らかにできない」

和解は3月30日付。


<訴状>

70年代に入社した元研究員は

①大型液晶ディスプレー開発班の主任になり
②ディスプレーの薄型化や低電力化を可能にする技術を4件発明
③01年の退職後、シャープが支払った発明対価は
④「報償金」としての77万円だった

⑤元研究員側は、シャープが発明をもとに特許を取得して得た利益は960億円に上り
⑥自分が受け取る正当な対価は115億2000万円になる、と主張
⑦04年6月、その一部5億円の支払いを求めて提訴していた








いくら払ったんだろう。

「3億でした」

とかってことになると

次に訴訟を起こされた時

「その額が基準になってしまう」から

額が明かせないんだろうね。









「薬の発明対価少ない」塩野義製薬を元研究員が提訴(抜粋)
2007年3月6日

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が引き起こす生活習慣病の一つ

「高脂血症」

の治療薬の主成分を発明したのに

「会社が約1450万円の報償金しか提示しないのは不当だ」

として

医薬品メーカー「塩野義製薬」(大阪市)元研究員の渡辺正道さん(59)が

6日、同社に発明の対価として

「約8億7000万円の支払いを求める訴訟」

を大阪地裁に起こした。


<訴状>

渡辺さんは91年

①他の研究員3人とともに体内の悪玉コレステロール値を下げる薬の主成分を発明
②同社が取得した特許権を独占使用する契約を98年に結んだ英国の製薬会社は
③この主成分を使った高脂血症治療薬「クレストール」を開発し
④世界各国で販売

塩野義製薬は昨年8月

05年に改定した社内規定に基づき

すでに退社した渡辺さんに

「約1450万円の報償金支払い」

を提示。

渡辺さん側は

クレストールの昨年1年間の売り上げは

「約2400億円」

に上り

塩野義製薬は

04年以降の2年半で

「計203億円の特許使用料を得ている」

と指摘。

「過去の判例などによれば、原告が受け取る発明対価は約8億7000万円になる」


<塩野義製薬>
「訴状が届いていないのでコメントは差し控える。」








「報償金77万円」と

「約1450万円」。



「塩野義製薬」さんの方が

ずっと多いんだけど

「億単位」

ではないですね。



古くは

これですね。







中村教授「代理人助言受け入れ」一審は「200億円」(抜粋)
2005年1月11日 産経新聞

青色発光ダイオード(LED)を開発した中村修二・米カリフォルニア大教授(50)が

勤務していた日亜化学工業(徳島県阿南市)に

特許権譲渡の対価の一部を求めた訴訟の控訴審は十一日

会社側が発明特許を承継する対価として

「六億円余りを支払う」

ことなどを条件に

東京高裁(佐藤久夫裁判長)で

「和解が成立」

した。

支払額は

遅延損害金を含めて

「約八億四千四百万円」

になるという。

昨年一月の一審・東京地裁判決は

中村教授が受け取る相当対価を

「約六百四億円と算定」し

請求額全額に当たる

「二百億円の支払い」

を日亜化学に命令していた。

発明の「正当な対価」のあり方をめぐって衝撃を与えた訴訟は

控訴審の判決を待たずに決着する。


<原告側弁護士>
「過去の訴訟の判決や和解で、発明対価として企業が研究者に支払う額としては過去最高。」







よく言われるハナシだけど

「会社から給料もらって作ってる」

んだし

「研究場所も提供してる」

んだから

「研究者が取りすぎ」

ということもある。



でも

「77万円」

はないでしょう。



「研究してるヒト」

ってのは

タダの会社員じゃない。



別に

「マネージメント能力」

なんて無くたって

「普通のヒトの何百倍もの利益」

を会社にもたらすことができる。



普通のヒトは

「出世すること」で

「利益を得る」

わけだけど

「この人たちには関係ない」。



なかには

「出世する」

ヒトもいるだろうけど

本来は

「その必要も無い」。



「彼らもリスクがないワケじゃない」。



「利益につながらない研究」

はできないし

「利益につながる発明」

ができなければ

「冷や飯食らい」

になる。



そういえば

バットマンの敵役になった

「一流企業の研究者」も

結果が出せないために

研究が打ち切られそうになって

「大暴れ」してたんですね。



企業内の研究者という立場を考えた場合

会社も

研究者も

「リスク」

を背負ってるってワケです。










電池式蚊取り器、アースの特許無効と東京地裁判決(抜粋)
2007年3月20日読売新聞

電池式蚊取り器「電池でノーマット」を販売するアース製薬が

特許権を侵害されたとして

「キンチョウ」ブランドで知られる大日本除虫菊(大阪市)の

「カトリス」の販売中止などを求めた訴訟

の判決が20日

東京地裁であった。


<設楽隆一裁判長>
アース製薬の製品に使われている技術について
「容易に発明することができ、特許は無効」

 →販売中止を認めない判決


<判決>

①アース製薬から「カトリス」の販売中止などを求められた大日本除虫菊は
②昨年7月、販売差し止め権が相手方にないことの確認などを求める訴訟を起こした
③このため、アース製薬も翌8月、カトリスの製造・販売中止を求めて反訴していた







「容易に発明することができ」

とはどういうことか?








電池蚊取り訴訟、金鳥に軍配 アース「特許」認めぬ判決(抜粋)
2007年3月20日朝日ドットコム

判決は

「アースの特許は既に公表されているほかの特許を組み合わせれば容易に思いつく内容だ」

として無効と判断。







特許を持っていても

「その特許は無効」

なんてことがあるのか。



これはびっくりです。



ちょっと違う話題だったんだけど

「発明や特許」

なんてものの価値は

「意外とあやふや」

ということの参考にセレクトしました。



だって

「特許は無効」

ですよ。



「口アングリ」です。



あやふやだからこそ

「契約が重要」

なんだと思う。



「青色ダイオード」

の1件以降

「たくさんの訴訟」

がされるようになりました。



「研究の成果」

ってものについては

もっときちんと

「対価を払うシステム」

を会社側が提供すべきなんでしょうね。



その理由は

「会社側がほとんど敗訴」

してるからです。



逆に言えば

「きちんとした対価を払う」

ことで

「研究者のモチベーション」

も上がるってもんでしょう。



そういえば

大昔に流行った

「泳げたいやきくん」

450万枚以上売れたのに

「通常の印税契約」

でなく

「買い取り契約」

だったので

「子門 真人さん」は

「5万円」

しかもらえなかったそうです(ぐっすん)。



それに対し

発売元の

キャニオンレコードは

「”およげ!たいやきくん”の売上収入で新社屋(通称・たいやきビル)を建てた」

そうです(ウィキペディアより)。










契約は「大切」ってことでしょう。
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