歌舞伎を観てきました。今回が初めての観劇です。
10時30分ごろに銀座の歌舞伎座に着きましたが、大勢の人が既にいて、年配の方を中心に若い方もいました。
歌舞伎座の中の売店をぐるっと周った後、外で弁当と自販機で飲み物を購入。mixi内でいろいろとアドバイスを頂いた結果、お昼は写真のように弁当にしました。(マイミクの皆さん、ありがとうございました!)
(お昼に外で撮影)
私の座席は1階席の16列6番という左隣に支柱が立っていましたが、花道の出入り口がすぐの場所で二等席の最前列だったので、脚を自由に置くことができました。初めてなのにいいところでした。初めてだからいいところを選んだ訳ですが。(通の方は3階席とか)
観た演目は午前の部の「廓三番叟」と「加賀見山旧錦絵」です。
廓三番叟はせりふはなく、綺麗な舞が中心でした。うーん、とても男性とは思えない身振り・手振りです。体格も細く肩が下がっているし・・・何よりも指先の動きが素晴らしかったです。
加賀見山旧錦絵は「女忠臣蔵」と言われるようですが、あらすじはまさにそうです。忠臣蔵のように主人の無念を召使が晴らすという勧善懲悪な演目です。(詳しいあらすじはネットで検索でも)
自殺をする主人の自殺直前の泣き所では、とても演技とは思えない泣き方で、そして女性らしいです。あらすじで分かっているものの、今にも自殺するような雰囲気が舞台から伝わってきました。身を案じる召使の心配の仕方も、その心遣いを承知の上できつい言葉で使いに出させ、涙に暮れる・・・・この辺は涙なくしては観れないというところでしょうか。日本人なら来るものがあるというか、思うところがあるというか。「分かるでしょ!」というところです。
使いに出された召使がその途中で、いろいろあって、使いが遺書を運ぶことだったと知って慌てて花道を走る姿には鬼気迫る姿がありました。すごいとしか言い表せない演技です。
最後に主人の無念を晴らすのですが、その時まで鬼気迫る勢いは衰えていませんでした。
途中で侍が出てきたのですが、歌舞伎というと勧進帳のように武士・侍が出てくることしか知らなかった時期が長いためか、妙に嬉しく、素直に「おおぉ」という心境です。(上手く伝えられませんが) あの煌びやかさはイイ!
歌舞伎はとても面白かったです。迫力ある演技と場の雰囲気がいいですね。日本人として観ても損はありません。というか、歌舞伎は観ないと損です。
いつかは勧進帳を見てみたいと思います。