自宅に戻ってから1ヶ月と1週間が過ぎました。
その間に無線室に入ったのは僅か一回だけでした。
そこで何をやったかと言うとFTDX-5000のFT-8の設定です。
参考にしたのはJH7CSU木村氏の書いた下記の説明です。
備忘録として書いておきます。
以下は木村氏の解説をそのまま引用しています。
●SCU-17
・SCU-17は、比較的古いRS-232CコネクターだけでUSBはなく、USBサウンドデバイスも内蔵されていない機種で、デジタルモードを運用するためのもの。RS-232C - USB変換と、USBサウンドデバイスが一つの箱に入っている。
・SCU-17からFTDX5000MPのPKT/RTTYポートに接続するケーブルは別売りのSCU-21が必要。結構高い。
・シリアルポートは2chあるデバイスが入っている。それを1つのUSBケーブルで使うために、仮想COMドライバーが必要。これはマニュアルにある本家の最新ドライバーをインストールするのがよい。
・仮想COMドライバーをインストールするまでは、SCU-17を接続しないこと。変なドライバーが自動で入れられる可能性がある。
・VSP Manager等すでに別の仮想COMドライバー等で COM3, COM4といった小さい数字のポートが使われていると競合してしまう。このようなときには、別の仮想COMドライバーの設定でポート番号を変更する必要がある。関連するアプリも変更が必要でかなり面倒くさい。
●FTDX5000の設定
032 GENE CAT BPS - 38400bps
103 A3J MIC SEL - DATA
他はデフォルトでよい。
103はフロントからマイクも使いたいときには変更が必要なので、CSボタン長押しでショートカットできるようにしておくとよい。
●WSJT-Xの設定
Radio、Audioタブごとに画面コピーのようにする。
Radio
・CAT ごくふつうにハードウェアフローで最速にする
38400bps
8bit
stop bit 2 (ここはふつうに “1″だと信じていたのだが、実はYAESUは”2″になっていて変更ができないことが判明)
Hardware flow
・PTT - CAT にする。
このあたり、よく、RTSをいじったりする記事があるけど、あれはダメ、嘘。CATで送受信できる。RTSでPTTを使うのはそういうアプリがあったからなのだろうけれど、WSJT-XではCATでOK。RTSはふつうはハードウェアフローの制御に使われるので、これをOFFにしてしまうと通信が正しく行われない可能性があるので、絶対にやってはいけないこと。モデム使っていた人には常識のハズ。ただし、CATなのでSCU-17の送信LEDは点灯しない。
Mode - USB
Split Operation - Rig
Audio
Input/Outputそれぞれ USB- Audio CODEC を選ぶ。
似たようなものがあったときには要確認。
あとは、他の機種と特に変わりない。
受信と送信のレベルを、SCU-17のVRは真ん中くらいにしておいて、PC側のサウンド設定で調整しておく。
FTDX5000の設定
WIDTHは4kHz程度
AGC OFF (on, Middleくらいにした方がよいこともある。そのときの状況次第で)
107 ROUT AGC SLPは、AGC ONのときには NORMALがよいと思う。このあたりも影響するので要調整。
047 A3E LCUT FRQ
049 A3E HCUT FRQ
あたりはOFFにした方がデコード率は上がる。
その他適当に。
●2つめのCOMポートの役割
ためしてみたが、仮想COMポートの二つ目では、CATはできなかった。「仮想COMポートドライバーインストールマニュアル」にあるように、RTS, DTRなどを使ってキーイングやPTTを使いたいときのもののようだ。
PTTだけならば、CATでPTTができないアプリのときに必要ということか。
WSJT-Xを使うだけなら特に必要なし。
※追記
WSJT-X 1.9からFTDX5000を使ったときの不具合。
・WSJT-Xからバンド変更をすると、FTDX5000でのそのバンドのカレントのバンドスタッキングレジスタを書き換える。よって、あらかじめ次の使うバンドのレジスタはFT8用あるいは上書きされても構わないものになっていないといけない。
・WSJT-Xからバンド変更をしたとき、ANT端子の設定はそれ以前のレジスタのものが使われる。たとえば7MHzでANT1を使っていたときに、50MHzに切り替えたとき、本当はANT2に切り替わるべきなのにANT1のままとなる。さらに、SPLITをRIG側でやるように指定してあると、VFO BもANT1になっている。そのため、気づいてVFO AをANT2に切り替えても送信はANT1にされてしまい、SWRが悪い、パワーが出ないなどの問題が起きる。
よって、あからじめFTDX5000側のバンドスイッチでバンド切り替えをしておき、それからWSJT-X側でバンド切り替えをするのが望ましい。
間違って先にWSJT-Xで切り替えてしまったときには、
1.ANTを適切なものに変更
2. VFO A >B
してから、再度WSJT-X側で切り替えないといけない。
・この現象は、ICOMやKenwood機では発生しない。八重洲機のみで発生する模様だ。手動でCATのバンド切り替えコマンドを投入すると、きちんとバンドスタッキングレジスタが動作するので、FTDX5000側の問題ではない。ただ、これだけ使われているWSJT-Xにこんな初歩的な不具合があるというのも考えにくい。WSJT-X側で何らかの意図をもってこのようなことをしている可能性がある。
http://f355.tumblr.com/
その間に無線室に入ったのは僅か一回だけでした。
そこで何をやったかと言うとFTDX-5000のFT-8の設定です。
参考にしたのはJH7CSU木村氏の書いた下記の説明です。
備忘録として書いておきます。
以下は木村氏の解説をそのまま引用しています。
●SCU-17
・SCU-17は、比較的古いRS-232CコネクターだけでUSBはなく、USBサウンドデバイスも内蔵されていない機種で、デジタルモードを運用するためのもの。RS-232C - USB変換と、USBサウンドデバイスが一つの箱に入っている。
・SCU-17からFTDX5000MPのPKT/RTTYポートに接続するケーブルは別売りのSCU-21が必要。結構高い。
・シリアルポートは2chあるデバイスが入っている。それを1つのUSBケーブルで使うために、仮想COMドライバーが必要。これはマニュアルにある本家の最新ドライバーをインストールするのがよい。
・仮想COMドライバーをインストールするまでは、SCU-17を接続しないこと。変なドライバーが自動で入れられる可能性がある。
・VSP Manager等すでに別の仮想COMドライバー等で COM3, COM4といった小さい数字のポートが使われていると競合してしまう。このようなときには、別の仮想COMドライバーの設定でポート番号を変更する必要がある。関連するアプリも変更が必要でかなり面倒くさい。
●FTDX5000の設定
032 GENE CAT BPS - 38400bps
103 A3J MIC SEL - DATA
他はデフォルトでよい。
103はフロントからマイクも使いたいときには変更が必要なので、CSボタン長押しでショートカットできるようにしておくとよい。
●WSJT-Xの設定
Radio、Audioタブごとに画面コピーのようにする。
Radio
・CAT ごくふつうにハードウェアフローで最速にする
38400bps
8bit
stop bit 2 (ここはふつうに “1″だと信じていたのだが、実はYAESUは”2″になっていて変更ができないことが判明)
Hardware flow
・PTT - CAT にする。
このあたり、よく、RTSをいじったりする記事があるけど、あれはダメ、嘘。CATで送受信できる。RTSでPTTを使うのはそういうアプリがあったからなのだろうけれど、WSJT-XではCATでOK。RTSはふつうはハードウェアフローの制御に使われるので、これをOFFにしてしまうと通信が正しく行われない可能性があるので、絶対にやってはいけないこと。モデム使っていた人には常識のハズ。ただし、CATなのでSCU-17の送信LEDは点灯しない。
Mode - USB
Split Operation - Rig
Audio
Input/Outputそれぞれ USB- Audio CODEC を選ぶ。
似たようなものがあったときには要確認。
あとは、他の機種と特に変わりない。
受信と送信のレベルを、SCU-17のVRは真ん中くらいにしておいて、PC側のサウンド設定で調整しておく。
FTDX5000の設定
WIDTHは4kHz程度
AGC OFF (on, Middleくらいにした方がよいこともある。そのときの状況次第で)
107 ROUT AGC SLPは、AGC ONのときには NORMALがよいと思う。このあたりも影響するので要調整。
047 A3E LCUT FRQ
049 A3E HCUT FRQ
あたりはOFFにした方がデコード率は上がる。
その他適当に。
●2つめのCOMポートの役割
ためしてみたが、仮想COMポートの二つ目では、CATはできなかった。「仮想COMポートドライバーインストールマニュアル」にあるように、RTS, DTRなどを使ってキーイングやPTTを使いたいときのもののようだ。
PTTだけならば、CATでPTTができないアプリのときに必要ということか。
WSJT-Xを使うだけなら特に必要なし。
※追記
WSJT-X 1.9からFTDX5000を使ったときの不具合。
・WSJT-Xからバンド変更をすると、FTDX5000でのそのバンドのカレントのバンドスタッキングレジスタを書き換える。よって、あらかじめ次の使うバンドのレジスタはFT8用あるいは上書きされても構わないものになっていないといけない。
・WSJT-Xからバンド変更をしたとき、ANT端子の設定はそれ以前のレジスタのものが使われる。たとえば7MHzでANT1を使っていたときに、50MHzに切り替えたとき、本当はANT2に切り替わるべきなのにANT1のままとなる。さらに、SPLITをRIG側でやるように指定してあると、VFO BもANT1になっている。そのため、気づいてVFO AをANT2に切り替えても送信はANT1にされてしまい、SWRが悪い、パワーが出ないなどの問題が起きる。
よって、あからじめFTDX5000側のバンドスイッチでバンド切り替えをしておき、それからWSJT-X側でバンド切り替えをするのが望ましい。
間違って先にWSJT-Xで切り替えてしまったときには、
1.ANTを適切なものに変更
2. VFO A >B
してから、再度WSJT-X側で切り替えないといけない。
・この現象は、ICOMやKenwood機では発生しない。八重洲機のみで発生する模様だ。手動でCATのバンド切り替えコマンドを投入すると、きちんとバンドスタッキングレジスタが動作するので、FTDX5000側の問題ではない。ただ、これだけ使われているWSJT-Xにこんな初歩的な不具合があるというのも考えにくい。WSJT-X側で何らかの意図をもってこのようなことをしている可能性がある。
http://f355.tumblr.com/