ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

(高知県南国市)高知龍馬空港周辺の掩体壕群

2018-09-01 22:23:23 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
※カテゴリー分けのため、珍スポット記事のみ抜粋し再度投稿しております。旅行記の本編はこちら


さて、ここは高知龍馬空港付近の農道です。
広くなった所に車を停め、周辺をぐるりと見回してみると…、おぉ~!!あるある!
民家やビニールハウスに混じって、何やらコンクリートの構造物があちこちに建っているのが見えます…。


田んぼのド真ん中に、黒ずんだカマボコ状のドームがポツンと建つ光景は何とも不思議。他の地域ではなかなか見られないでしょう。
…そうです、これがお目当ての「高知龍馬空港周辺の掩体壕群」です(*^_^*)。

周辺に同形状のものが7基残っているそうです。

「掩体壕」とは、戦時中に戦闘機や爆撃機の格納庫として造られたドーム状の構造物です。
ここら一帯の掩体壕は、太平洋戦争中の昭和16~20年の間に、当時の高知海軍航空隊の誘導路に沿って造られたもの。
中には木製や土製の物もあったそうですが、現在はコンクリート製の物のみが残っています。


碁盤の目状になった農道を行ったり来たりしてみると、あちこちに同型の掩体壕が現れます。
サイズは大小さまざまで、大きいものは高さ10メートル、幅45メートル、小さいものは高さ5メートル、幅15メートル程との事です。
元々は敵の爆撃から守るため上部に土が盛られていたそうですが、月日の経過によって現在はコンクリがむき出しになっています。

なかには見学用に整備されたものも。



多くの掩体壕は農家の敷地内に建っており、内部に入る事が出来ないのでこれは非常にありがたいですね(*^_^*)。
格納時のイメージ図のおかげで、当時の掩体壕の用途がお分かり頂けると思います。
現在は砂利でキレイに整地されてしまっていますが、整備前は内部に残留物がかなり残っていたようです。





すぐ近くに大型の掩体壕を発見!!





すぐ脇まで農道が通っているので、開口部まで近づく事ができました(*^_^*)。
多くの掩体壕は戦争遺跡として保存されているという訳でも無さそうで、よく見ると農家の方が農業用倉庫として利用していたり、完全に放置されて植物に覆われつつあったりと状態が様々で面白いです。

さて、何基か掩体壕を見てきましたが、その中でどうしても見たかった一基がありました。
よりによって中々見つからず、地図とにらめっこしながら彷徨うこと数分。
学校のウラにある一基が何だか怪しいぞという事で向かってみると…。
あった!!




ご覧のとおり、何と掩体壕の内部を道路が貫通しています!!
日本全国に掩体壕は何基か現存していますが、内部を車で通過できるのはさすがにココだけだと思います(^_^;)。

恐る恐る車ごと内部へ!!

道路は車が1台通るのがやっとなくらいの広さ。補強のための鉄柱が両脇にあるので、中型車以降は通れないでしょう。
カーブした天井のおかげで圧迫感があり、背の高いレンタカーのN-BOXでは中々怖いですね~!(^_^;)

無事、車で掩体壕を通過!!

…面白かったので往復してしまいました(笑)。

(2018年5月訪問)
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