ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

旭川 三番館(前編)

2023-11-04 01:14:20 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編
(2023年訪問)



・三番館(旭川市三条通15丁目右1号)

1932(昭和7)年創業、2022年に90周年を迎えた旭川市の名物的衣料品店です。
老舗ならではの昭和レトロな雰囲気が漂っているのに加え、先代の社長が熱狂的な阪神ファンであるため、店内の装飾など全体的にタイガース色が強くものすごい雰囲気になっている。
案の定、9月のセ・リーグでのアレの際は特別セールを展開するなど大にぎわいだったもよう。
日本シリーズ真っ只中の11月現在も盛り上がっているのは容易に想像できますね。

前々から気になっている場所だったのですが、なんだかんだで今年(2023年)初訪問。
どうして今まで来ていなかったんだろう」と後悔するほどのかなりレベルの高い珍スポットで、久々に大満足の一日となりました(*^_^*)。
では、レポートをどうぞ。


三番館のある銀座商店街自体が、古びた建物が並び素敵な雰囲気なのですが、通りに面した一面には味わい深い手描きの壁画が。過去の写真を見ると描き替えもされているようです。
そして、地元の川柳会会員による「ほのぼの川柳」コーナーも。
どうやら来店客に笑顔になってもらおうと、店舗が随時募集しているもよう。



こちらは店舗東側の駐車場から見た様子です。
壁全体をぜいたくに使った、なんとも味わい深いタッチの壁画。この写真をインターネットで見つけて三番館がずっと気になっていた次第。
創業90年との事で、市内の石狩川に架かる旭橋(北海道遺産)と同年代であることが誇らしげに書かれていますね。


入り口横には某ライオンのデパートよろしく、リアルかつ存在感バツグンなフルカラーのトラの像がお出迎え。前を通るとセンサーで六甲おろしが流れ出すという本気さ(未確認)。


鏡張りの天井からぶら下がる照明が何ともレトロな北側の入り口。
なお狛犬よろしく対になった招き猫(よく見ると黄金のトラ)が出迎えてくれます。


別の入り口には、なんと本物のトラの剥製が2体も。
衣料品店なのに、中々のスペースを割いてこんなのが堂々と置かれているのが最高すぎます。
いかにも昭和の作品らしい出来栄え(表情とか)なこの2体、どちらも客から寄贈されたものらしいです(剥製証明書も誇らしげに展示)。



いよいよ店内へ。1階は紳士服と肌着、靴などが並びます。
フロア面積自体がそれほど大きくないこともあって、商品、陳列棚などギュッと縮められている感があり、期待通りの素晴らしい雰囲気です。
訪問時は某・大手総合小売店勤務の同行者がいたのですが、動線を全く無視した什器の配置に驚いておりました(笑)。また、入店してすぐ下着コーナーが現れるのが「癖が強いw」とも。
現職の人と一緒に回ると視点が違って勉強になりますね(*^_^*)。


さて、三番館ご自慢の地下1階、寝具・インテリアコーナーへ。
ターゲットの客層が比較的高めであろうここ三番館ですが、なぜかじゅうたんの品ぞろえが突出しているのが有名。さっそく拝見しましょう。




こちらも決して広くは無いであろうフロアに、数えきれないほどの立派なじゅうたんが所狭しと。階段の踊り場にまで溢れていて圧倒されてしまいました。
原産国もさまざまな世界中の品が並び、お値段も凄い……。ただ、現地仕入れとのことで他店と比べると破格のようです。


あえて迷路のように、入り組んで配置しているというじゅうたんの壁
狭い通路を歩いてみると、ペルシャじゅうたんの独特な模様も相まって遺跡を探検しているかのような気分になりました(^_^;)。


あちこちにある階段の踊り場にもじゅうたんだらけ。この品ぞろえ、社長の趣味なのでしょうか?
また、なぜか世界中の観光名所や街並みのパネルがあちこちに貼られているのも独特ですね……。

続く。
コメント
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